突然ですが、この風景はどこか分かりますか?
木々の隙間から光が射し、何とも幻想的な風景。
トトロが出てきそうな樹木。
うっそうと生い茂る雑草たち。
そう、ここは・・
東京都の植物園、『小石川植物園』。
山手線の内側にあり、東京の中心部。
坪単価で考えると、おそらく目が飛び出るくらいの価格になるのではないでしょうか。
そんな場所に、広大な面積を有する植物園。
我々夫婦は実は、大の「植物園好き」。
関西のいろんな植物園を回っております。
最近の植物園は趣向を凝らしている所が多く、面白い。
その土地の自然を個性豊かに紹介しています。
子供達も植物園で散歩をすることが好きで、
「探検だぁ~」
と言って、せっせと歩き回っています。
子どもと公園
さて、この植物園の凄いところ。
手入れをわざとしていない、自然のままに任せている箇所が沢山ある。
この季節、藤棚を作ったり、つつじを咲かせたりする植物園が多い。
そういった趣向はあまりない。
ビルがもしなければ・・
民家がもしなければ・・
東京はこんな自然に溢れている街なのかなと思わせる、無造作な感じ。
私達が普段訪れる植物園は、元々山に近い場所にあり、野山か植物園か境があいまいな部分があります。
こちらの敷地の周りはコンクリートの道。民家やビルが数十メートルも空かずに建ち並んでいます。
ここだけ、孤立した島のように自然が隔離されています。
植物にあまり興味がなく、「えー行かないよ」と言っていた小学生の甥っ子姪っ子も一緒に回りました。
東京育ちの彼らは、普段ショッピングモールや都会的な散策が好き。始めは、何にもない自然だけの空間に飽きそうな様子でした。
補正されていない道を積極的に歩く。
行き止まりかな?と思うところも、地図を見ずに挑戦しました。
ちょうちょを見つけたり、タンポポの綿毛を吹いたり。
ずんずん森の中に入っていくと、
「こんなに自然がいっぱいなら、いつの間にか恐竜の世界にタイムスリップしそうだね。」
と想像力を働かせたコメントをもらいました。
私達大人が思っている以上に自然の何かを感じ取っていたみたいです。
子供の足でゆっくり回って(1歳児も含む)、だいたい70分程度。
特別な遊具があるわけでもなく、アクティビティができるわけでもない。
ただただ、自然がそこにある。
甥、姪「今度は秋に来たいね」
と提案してくれました。
ゴールデンウィークでも、入り口付近の駐車場は空いていました。
首都圏には、回り切れないほどの施設や遊び場があります。
どこも魅力的です。
ただ、こんな都会に・・と息をのむほど感動した場所はないかもしれません。
地方では当たり前の光景ですが、ビルが立ち並ぶこの街に、樹齢数十年もののケヤキやイチョウがすっくと生えている様子は、自然の偉大さ、強さをまざまざと見せつけられ、自分が普段悩んでいることがすごく小さいもののような気がしまてきました。
また必ず訪れようと思います。
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