前回:中学受験小6。国語がまずかったら、こんなに【いばらの道】が待っているとは
続きです。
うちの長男はのんびりしていますが、ここ!という時に集中するタイプ。
そう言うと、「めっちゃ集中力あるじゃん!受験に有利そう~!」と思うでしょう。
違います。
例えばゲーム。
「ご飯よ~」の声が全然耳に入らない。
呼ばれていることすら気が付かない。
次男や三男の場合は、そこまで深く入らないので、「もうちょっとゲームやらせて~」とか他の言葉が出てきます。
んが、長男は厄介なことに、
ゾーンにハマっちゃうタイプ
返事すらしない。
聞こえていない。
私もちょっと、そのタイプだから分からなくもない。
研究職をしているとこの『ゾーンに入る』『ハマる』などの特性がないと後々続かなくなってくるので、悪い特性ではない。
ただ長男、このゾーン没頭が、日常生活、特に小学校においてもやっぱり困る時もあるとのこと。
図工の時間にずーーっと細かい創作にのめり込んで前に進めない。
家庭科のお裁縫、細かい部分にこだわり、そこばかり詰めてしまう。
作文の時、完全な文章にするために筆が進まない。
細部の、大筋ではない所にこだわってしまって、大局を見れず、ズルズル時間が過ぎてしまう。
こんな厄介な特性が、『国語を解く時』にも色濃く出ているようです。
算数の時も少なからずのめり込んでなかなか抜けられない時もありますが、やっぱり国語は極端です。
大問1の⑥番の問題が解けるまで、何分も使い続けて、
気が付けば残り時間10分。大問2は全然手が付けられていない。
これが、ほぼ毎回。
はぁーーー
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我が家は、国語が足を引っ張っていることもあり、6月の時点から過去問をスタートしました。
タイムスケジュールとしては、
- 国語50分(学校によっては60分)
- 算数50分(学校によっては60分)
- 理科40分
- 社会40分
と進みます。
国語から一気に社会まで終わらせてから丸付け。
午前中いっぱいはかかるので初めは大変でしたが、親子共々慣れてきた部分はあります。
これを行うことで、確実についたこと。
体力と気力
特に、後半に待っている理科と社会については体力の温存の仕方やペースの持って行き方が安定してきました。
算数に関しては、国語のように引っ張られて時間を乱すこともありますが、まぁそこまで心配はしていません。
しかーし!
やっぱり国語よ。
本人自体がふわ~~ってしています。
答え合わせ後も見直すべき部分や、
もう少し手を入れる部分があっても、
基本、受け身。
反抗期も入っているので、私の言葉は耳に入りません。
それはしょうがないのですが、塾でも先生に質問もしない。
正直、点数が芳しくない科目って、悪いサイクルで回っているのです。圧倒的に。
でね、しばらくこの感じで4教科通しでの過去問を6月から10月までやってきました。
体力ついた。抜きどころも分かって来た。
ただ、
国語だけがどうも安定しない
やっぱり、テスト中のタイムスケジュールがグズグズ。な気がする。
短い文章問題ならば、確実まではいかずとも、
それなりに取れるようになっています。
ということで、
国語だけ、過去問を集めることにしました。
- A中学
- B中学
- C中学
- 公開模試の過去問
公開模試の過去問は、いらんやろ!と突っ込みたくもなりますが、
問題自体が良問なのと解説も詳しいので取り組むとします。
過去問も無尽蔵にあるわけではないので。
本人には悪いけど、母はタイムキーパーをします。反抗期の本人には嫌がられます。
隣で親がストップウォッチ持っているなんて、何の苦行や。と言いたいのでしょう。
私だって、お任せしたいけど、そういう訳にもいかない。
ずーっと見ている訳ではないですが、後ろからチラチラ確認しています。
もうね、後ろから見ていても思うのです。
なんでそこで止まるかな~
その問題に、時間を取られ過ぎ~~
何やってんねん~~!
と喉元まで出そうになる。でも必死にこらえる。
「ここの問題はあと5分で。気になるかもしれないけど、5分後に小説に移ろう。」
とか、
「いいよ。いいよ。アプローチは間違っていない。とにかく記号問題は落ち着いて。」
と小声で言って進めてもらう。
まるで、駅伝の伴走車のように。
『はい、今のペースいいよ。ここから上り坂だからね。3キロは登るぞ。』
みたいな感じ。
数分に1回話しかけますが、思考の邪魔はしないように細心の注意を払う。
ネガティブな声掛けにはしない。
基本タイムだけを告げるだけと言ったらそうなのですが、
反抗期まっしぐらの小学生の耳に届けるのは至難の業。
むっず!
5分後に、
「はい5分経ったから物語文にいこう~」
と声掛けしても、
「もうちょっとで論説の抜き取り問題ができるねん。分かりかけてるねん。」
と言われる。
そーーゆーーところよ!
と思うが、冷静にとにかく物語にいこう。
今は時間感覚を養う練習だから。
と声掛けをする。
反抗期の小学生とは常に押し問答になります。
でも、親も曲げない。いいから物語へいってくれ。と諭す。
本人は嫌がっていましたが、
こんな感じで何度かタイムキーパーを続けたところ、
「あっ、自分は深みにはまり過ぎていた」
と、気が付いたらしい。
うんうん。
深みにはまり過ぎない練習をしよう。
全部解かなくてもいいから。
埋めなくてもいいから。
いける所だけやったらいいから。
極論、選択肢問題と数問の記述でいいから。
本人は、
「問題を飛ばすと気持ちが悪くて。切り捨てて進むことには、もの凄く抵抗を感じる。」
うん。
それは、圧倒的に学力がある人の意見な。
ごめんけど、今のあなたは取捨選択してポイント稼ぎをしないといけない。
王道の戦い方をしている場合ではない。
んでもって、どうなったか?
最低限の点数は取れるかな~と
ギリ。
最低限。
これくらいは、最低取らないと本当に困る。お話にならないから頼む!というラインはいけたのではなかろうか。
残念ながらドラマや小説じゃないんだから、簡単に高得点にはならない。
大逆転!どの科目より上回る!
なんて都合の良い展開は、なかなか難しい。
ちゃんと足を引っ張り続け、苦手克服は、本人も嫌がる。
でも、進むしかない。
人生は苦手と向き合うこともめちゃくちゃ多い。踏ん張る事から逃げることは簡単。
ということで、とにかく前に進めます。
母も前をむいて伴走します。
受験生のみなさん、頑張りましょ!
頑張れーのポチに、目頭が熱くなります。




