前回の続き。
夜中。
やっぱり右腕がしびれるな。
ん?あれ?
虫刺されかな?
無性に左足あたりがかゆい。
すごくかゆい。
かきたい~~
でも、
どこも刺されていない
えっ・・
何で?
どうやら、『かゆみ』の信号がきてるけど、物理的に刺されていない。
かゆっ。
ナニコレ。
自分では制御できない、何だか恐ろしい病気にかかっているかもしれない・・
夫を揺り起こす。
「何?どうしたの?」
続くしびれと、どこも刺されていない不気味なかゆみ症状を説明する。
明日は土曜日。夫は午前中仕事があると言っていた。
在宅勤務のため家にはいるけど、子供達を私1人でみなくてはいけない。
「俺、明日休むよ。病院にいっておいで。」
いつも比較的元気な嫁のsosに、ビックリしている様子。
夫に話して私自信もちょっと安心したのか、朝までグースか眠りました。
朝。
やはり、右腕はしびれ、左足のどこか分からないところがとにかく「かゆい」。
夫の土曜の仕事は、前々からどうしても外せないと彼自身が言っていた件。
できれば、出勤させてあげたい。
下の子達、1歳・5歳は保育園にお願いできないだろうか。
実家が近いわけでもない。
他府県だし、コロナ禍だし、いろいろ憚る。
もし仮に、今からお願いしても来るまでに2時間近くかかるだろう。
迷いつつも、園に連絡すると・・
「もちろん!そのために土曜日開けてるんですよ。」と快く受け入れてくれました。
もう、保育園には足を向けて眠れません(先生!好きっ!)。
小2の長男も『とびひ』の始まりのような腫れが見られたので、一緒に皮膚科に行くことにしました。
でも、皮膚科でいいのか?
私、自律神経とか精神的にどこに不調があるかもしれない。
ドキドキしながら皮膚科で順番を待ちます。
症状は?と聞かれ、
まずは息子を診てもらいました。
その後、私。
『指にイボができているのと、こっちの腕がしびれます。そして足が痒くてたまりません』
あぁ、皮膚科で良かったのかしら・・
心の病かもしれない。
医師はイボを診て、「ちょっとごめんなさいね」と言いながら潰し、出てきた汁を溶液に付け、インフルエンザの時のように溶液を検査シートに垂らしました。
「お母さんは、おそらく帯状発疹だと思います。」
帯状発疹?
身体の中に潜んでいたヘルペスウィルスの一種。
帯状発疹ウィルスがストレス・過労などが引き金となり免疫力が低下すると、潜んでいたウィルスが再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到達し、帯状発疹として発症する。(帯状発疹こんな病気 冊子より)
「陽性だったら、このラインに色が出るから。ちょっと待ってね。」
先生はラインをみています。
「あぁ、やっぱり。帯状発疹だわ。ラインの色がハッキリ出てる。」
帯状発疹ですか・・
「早めに来てもらって良かった。まだ若いから、神経痛は残らないと思うけど、残る人もいるから結構厄介なんですよ。」
そうなんですね。
「ストレスや過労でなるの。なるべくゆっくりして下さい。」
はい。
うつりますか?
「うつらないから安心して。でも、水疱瘡のワクチンを打っていない乳幼児にはうつります。1歳前後のお子さんはいませんよね?」
思いっきりいます
水疱瘡のワクチン、まだ打てていません。
他のワクチンを優先して打ってて、コロナもあっていろいろ後手後手です。
「あぁ、それはうつるかも。」
うぁ・・
どうしよ。
「なるべく近寄らないでください。」
いや、
無理です。
「ですよね。とにかく、経過も診たいので来週も通院して下さいね。」
ということで、半ばあきらめつつ、お家では手袋をはめて何とかやり過ごしています。
帯状発疹か・・
お家に帰り、小2の息子とリビングでお茶を飲む。
別室で夫が在宅勤務の会議中。
1歳、5歳がいないと50平米でもこんなに広くて、こんなに静かなんだ。
わが家には、
長男だけのチョイスがあったかもしれない。
そうなると、育児は全然違うステージに突入していただろうな。
子供1人だとラクなのか?
いや、1人だとそれはそれで、
私は大変だったのではないか
全ての子育てが1人に集中すると、私のような『教育ママ』傾向が強めの人間は、子供を追い詰めるかもしれない。
自分の価値観や理想を押し付け、その枠にはまらなければナチュラルに不機嫌になってしまうかも。
「何だか、淋しいよ。早く保育園迎えにいこうよ。」
長男が、提案してきました。
そうだね~
そう、3人いるから、自分の理想とする方向に子供がいかなくても、手厚くフォローができない。
気を配りたくても、そこそこで、本人に任せている部分が沢山ある。
「お母さん、僕も手伝うからね。弟の世話するよ。」
皮膚科で黙って母の診断を聞いていた長男が、そう言いました。
成長したなぁ・・
子育て期間は自分が思っている以上に短いかもしれない。
いつか、このバタバタの日々を無性に愛おしく想う日が訪れるかもな。
薬を飲みつつ、もう少し仕事をセーブし、もっと子供達に比重を置こう。
でも、無理のない範囲で。
カチャ。
別室で勤務していた夫が出てきました。
「5分間の休憩。たぶん後1時間以内に終わりそうだわ。オレ、子供達迎えに行くよ。それまでゆっくり休んで。」
ありがと。
頼れる人には頼り、体調に気を付けつつ、
この『綱渡り生活』を楽しみたいです。
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