院卒→元企業研究員の夫が、息子に中学受験を絶賛『薦めない』理由

夫も私も院卒→企業研究員です。

 

夫は『研究員でした』ですが。

現在は、彼はずーっと憧れていた職種に転職しました。

さて、本記事では、我が夫婦、

高学歴だよ~と【おマウント】をとりたいのではございません。

 

むしろ逆。

 

国内の院卒だろうが、

ハーバード院卒だろうが、

何だろうが、日本企業に入ると、どの大学でも一律で、

同じ給与です

 

条件も同じです。

9時~17時半勤務。

福利厚生も一緒。食堂も同じ。

 

知ってるわ!というところでしょうが、子供の教育に熱心になってしまうと忘れてしまう時がある。

学歴や偏差値で差がつくことなど、社会人になると皆無と言ってよいくらいなのだ。

一部、学閥が強い企業はありますが、大丈夫。

採用の時点で察しがつきますし、極々限られた企業です(そして、その学校じゃないと、ちゃーんと落とされます)。

 

2024年現在、有効求人倍率は10年・15年前の数値より上がっています(厚生労働省HP)。

もちろん、大学の名前によって落とされることもあると思いますが、20年以上前の氷河期よりは全然マシ。

選り好みしなければ、

若い!20代!というだけでも、採用される世の中になってきました

 

そうなってくるとむしろ、

高学歴だと、

オーバースペック

 

いーーぱい勉強してきたのに、日本企業に入社したら初任給、一律やん!アホチャウカ?!

ってなる。

ちょっと待って。大卒と院卒で違うじゃない!

後者は初任給で数万円高いよね?って思いますよね。

ええ。事実そう。

でも、結構簡単に並ばれますし、抜かれますよ。平気で。大卒に。

院卒だからと言って、アドバンテージがめちゃくちゃあるわけではない。

まぁ、研究員は院卒じゃないと採用していない企業は多いですが、どうなんでしょ。入ってしまえば垣根を超えることもある。なんせ、日本企業はスペシャリストではなくゼネラリストを育てるのが大好きなので。

技術系で数年働いて、研究部門に異動した人もいます。

院卒で研究所に採用されたのに、数年で他の部署に飛ばされる人もいます(はーい!私)。

私も研究→技術→研究とたらい回しになった人間です。

 

ちなみに、他社で研究→営業→研究の人も数人知っています。

入社したら、人事は水物なので、その企業のトップが変わると、

訳が分からない配属になります。

一生、研究・技術系にいられる訳ではない。

 

とにかく!

研究・技術系にいると必死に勉強してきた真面目ちゃんが多く、

よい意味でも世間知らずなので、

「あれ?オレ・ワタシ、血を吐くほど勉強したのに、ぜーんぜん勉強していない人たちと扱い一緒じゃん。ウェイ!」

という感想を持ち、落胆する人は、

いーーぱいいます。

もう数えきれないくらいゴマンと見聞きしてきたので、新人と話す度に「あぁ、またこの下りか~」って思います。

 

でも、一縷の望みを持っていたりする。

10年後、20年後に報われる?なーんて。

 

そんなことはありません。

給与の上がり方は、皆ほぼ一律です

 

学歴で、20年後に差が・・なんてありません。

入社してしまい、コースが同じ(総合職)ならば何大学であっても『一緒』。

早くに出世する人は、上司に気に入られたのです。

時々優秀は人はいますが、やっぱり上司に気に入られたからです。

 

そもそも、福利厚生の条件が一緒の時点で気がつくべきかもしれません。

入社してからは、みーーんな一緒やで。

どの大学を出ていようが、学生時代輝かしい賞を受賞していようが、一緒~~っ!

 

もちろん、入社してから『同僚』『同期』『先輩後輩』『身近な上司』の中で、偏差値の高い大学を出ていると「おっ!こいつ賢いやん」と思われるのは事実。

 

ですが、ハッキリ言って、賢い人が評価されるわけではない。

むしろ、入社時はダメダメだったけど、現場で頑張って、

出来なかった英語が出来るようになった人、

ぜーんぜん出来なかったプログラミングができるようになった人、

0だったのに、10や100にした人が評価されます。

 

高学歴だと「こいつは初めから頭がいいので、出来て当たり前」という評価になります。

 

以前、超高学歴の同僚が、TOEIC500点から900点越えを1年でやってのけたのですが、周囲の反応はふーーんでした。

むしろ、TOEIC200点だった人が、400点を取った時の方がザワついていました。

ワタシもプログラミングで解析が人並に出来るようになりましたが、院卒なこともあり、評価なんてされません。

折り込み済み。

新聞の折り込みチラシのごとく「ふーん」扱い。

 

社会人になってから気がついたのですが、ハッキリ言って、

期待値が低い人が、高いパフォーマンスを成し遂げた時に、

組織は評価するな~と。

こいつ頑張ったな~!

可愛いヤツ!って思うのでしょう。

意外と高学歴の方が見られ方がシビアです。

 

ということで、中学受験反対派の夫に戻りますが、

「そんな中学受験で頑張っても、

大人になったらただの人やで~!

それよりも、小学校時代に想い出をいーーっぱい作って、

人生の肥やしにして欲しい。」

 

とのこと。

まぁ分かる。

40代になったら、中学受験もクソもない。

 

ホント、好きなことしたらええ。

 

ちなみに、中学受験希望の小5長男には『高学歴になったとて、社会に出るとそんな差はなし。それがリアルだよ』と夫と私から小出しに伝えています。

 

長男「じゃあどうしたらいいんだろ・・」

 

私「そこは、自分で考えな。まだまだ時間はある。」

 

長男「うーん。今、僕にできることは・・

中学受験の勉強だな。」

 

ということで、結局本人、

中学受験勉強に対し、2巡、3巡いろいろ考えた末に戻っております。

 

離脱もOK前提で話しているのに、

続けるんだとさ。

なぜだ~~~~!!!

 

しらばく中学受験準備続投です。母はしんどいんだけどな。がんばれ~のポチが嬉しい。。

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ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!