「聞いてくれ。さっき監督から連絡があって、次男が上の学年のサッカーの公式戦に出ることになった」
帰宅した夫が、開口一番に言ったこの発言に、
我が家に衝撃が走りました。
どれくらいの衝撃かと言いますと、
中学受験している小6長男の塾から突然、
「灘クラスに入りませんか?」
と言われるくらいの衝撃です。
えっ?大げさ?そうかもしれませんが、それくらいのビビリ具合。
なんで、2月に入団したばかりのクラブチーム(ガチサッカー)で、
4か月後に上の学年の試合、しかも公式戦に出ることになったか?
実情は、自分の学年でもレギュラー争いに必死。
次男と同じ学年には18人のメンバーがいまして、小学生のサッカーは8人制。
溢れるメンバーは沢山いますし、うちの子は入った時は最下位くらいのドヘタでした。
そこから数か月で何とかレギュラー争いに食い入っている感じ。
しかし、スタートから4か月で「灘クラス」入り。
いや、違う。上の学年からのお声掛け。
上の学年のチームに入るなんて無理ゲー中の無理ゲーだと思っていたのに。
次男は小学4年生。4年生は【U10(アンダー10歳)】の枠のため、10歳までの人しか出られません。もちろん、9歳でも8歳でもOKですが、やっぱり1歳の差って結構ある。
ほんでもって1学年上から招集がかかったということは、【U11(アンダー11歳)】なので、飛び級となるのです。
待って。
なんで?なんでうちの子が?
全ての試合を観戦している夫曰く、次男は、
- 足が特別速いわけでもない
- リフティング等の技術も下手
- 細かい技術もイマイチ
だそうです。
親バカというフィルターと通しても決して上手くて速い訳ではない。もっと凄い子はワンサカいる。
ただ、次男はめちゃくちゃ、
サッカーおたくです。
家で自由時間に眺めているYouTube、何気なく読んでいる本、帰ってきてから喋っている内容。
全てが、
サッカーです
J1からJ3に所属するチームも全て暗記していますし、そのチームの所属都道府県、市町村も覚えています。
どんな選手が、どのような特色があって・・
海外も含め戦術などもインプットしています。
そうなってくると、
個人の細かい技術が下手だったとしても、
試合中に、今、チームが立って欲しい位置に走り込んでいたりするようです。
何度も、何度も、頭の中でシミュレーションをしているため、
この時はこんなカードがある。
自分の技術で使えるカードはこれ!
と意外と動きの持ち札にバリエーションがある。
他の人の試合を見まくっているから。
オタクだから。
小学生はガンガン自分が攻め、どうしても自分がゴールしたい!という気持ちが強い。
チームのためにというよりも、いける!と思う部分が強く、チャンスメイクが甘かったりします。
無理してドリブルで攻め込み、逆に相手に取られてしまうことも。
ところが、次男はいける!と思うよりも、自分の所にボールが来たらどこにパスをしたら面白いか?とちょっとだけズレたある意味王道ではない視点で考えているようです。
今まで見てきた何千試合もの次男AIが最適解を出すようです。
はい、
オタクの真骨頂です
もちろん次男自身も自分でゴールを決めてたいと思っていますし、王道の活躍がしたい。
でも、今自分が求められている部分は、
【サッカーのおたくっぷり】らしいと気が付き始めました。
サッカー界隈では【サッカーIQ】と呼ぶらしい。
そして、次男の調査によれば・・
県代表になれるんじゃない?という雲の上のような常にレギュラー入りしているチームメイトに、普段からサッカーの試合等を頻繁に見ているのか聞いたところ、自由時間はゲームをしたり別のことをしているとのこと。
その子以外も。
あれ?
次男が息を吸うように行っている、
- 暇があればYouTubeでのサッカー観戦
- サッカーの戦術を絵を描いて遊ぶ
- ボールの軌道と回転について考察する
みたいなマニアックな趣味を持つ人は、
少なくとも次男のサッカーチームには極々少ないらしい。
ということで、意外な部分でチャンスが巡って来た次男。
今後は引きずり降ろされるかもしれませんが、
『灘クラス』で切磋琢磨するようです。
あっ、上の学年のチームだった!
頑張れ!次男!
ではでは
◆妄想だらけのぽにの楽天ルーム ◆一切ためになることを発信しないぽにのX