「ぽにさんの技術って、斬新だよね~。
でも、この技術、失敗しないって言い切れる?
100%大丈夫なの?」
100%大丈夫なの?
ある日、今年から関連部署の上席になった方に話しかけられました。
何を言っているのだろうか。
事前に100%大丈夫なことなんて世の中にあるかいな。
学校で行われる定期テストだって、100%満点が取れると思っていても、何かミスをするかもしれない。
100%勝つと思われているプロ選手が、アマチュアに負けることもある。
技術もしかり。
100%を保証するものを作りたいけれど、
想定外のことって結構簡単に起きるので、
どうにか補正したり、
改善したりするのだ。
世界中でバカ売れしているiphoneをみてみなさいよ。
初期に販売したものは、100%ではないベーシックなモデルを発売。
後からソフト面のバージョンアップをしているじゃないの。
100%の技術を作り出す前に、その時出来る100%の知恵とアイデアでますは第一号機を作って、その後、修正をかけていくのがここ15年くらいの技術のトレンドだったりします。
んでもって、この分けわからん質問をしてきたのは、
繰り返しますが、
関連部署(超重要)で、
今年からトップになった方。
非常に頭がキレる。
と巷では噂である。
確かに、頭はキレるかもしれない。
ただ、ごめんあそばせ。
私の斜めから見た目線で分析すると、
何事にもド保守なだけ
「もっともらしい文句」は言うけれど、
代替案はない。
石橋をたたいて、たたいて、たたいて・・石橋自体を壊す感じ。
ミスや失敗を過剰に嫌う。
俺だけが言いにくいことを言っている!気が付いているのも俺だけ!と思っている。
いや、みんな気が付いているよ。みんな思ってるよ。
100%の完成度にしてから世の中に出したいって。
でも、
んなもん、
いつまでたってもリリースできないやん。
ある程度の未確定な部分も考慮しつつ、スピードと予算を鑑みて進めないといけない。
そんな保守的な考えの人が組織の上に上がっている。
うん。
これが 技術系 でなければ、良かったのかもしれません。
きっちり、きっちり点検し、
重箱の隅をつつくような人はとても重要。
でもね、やっぱり、
時と場合による。
チャレンジングなことをしている技術チームにて、
許可を取らないといけない上席 2人中、
1人が100%にならないとゴーサインを出さない人だと本当に困る。
考えたらわかるだろ。100%実現可能って、実験や研究の中ではありえない。
ちょっと真面目に研究したら分かるぞ。
エジソンもジョブズも100%ではない時点で、実装しています。100個のアイデアがあって、1個当たればよいようなモノ。あとは失敗。99個は失敗。
あーた、技術系にいたこと本当にあるの?
と問いただしたい。
このお方、社内の評価も真っ二つに分かれます。
- とても信用のおける人
- 何でも止めて止めて、結局進まない人
どちらも聞きます。
うーむ。
アイデアと多少のリスク取ってでも、
ぐいぐい進める系に見える私とは、
相性が悪い
でもね、
実は私は、『グイグイ進めそうな超保守』です。
気が付いている人は、一緒に研究をした人達くらいでしょう。
こ、こいつ、
心配性やな~~
器の小さいやつやな~~
と思われているでしょう。
出来るかどうかを試すために、膨大なサンプル数をヒーヒー言いながらこなしますし、ここまでやる?というくらい不安点を実験データで潰していきます。
もしかすると、普通の人だと「考えすぎなのでは?」という部分まで、先回りし、失敗を想定したあれこれをテーブルに挙げ、とにかく不安や懸念点がなくなるように奔走します。
そう、
うるさいくらいの保守で心配性なのです。
なので、この数年の技術も全て報告書にして、会議は議事録を作り、タイムスタンプもばっちり取っています。
ちなみに、タイムスタンプとは、ある特定の日時に確実技術が存在していたこと(存在証明)と、それ以降に内容が改ざんされていないこと(非改ざん性)を証明する記録の残し方。
総務省が認定する第三者機関にログを置くのでめんどくさかったりします。研究者の中でもタイムスタンプを取る人は少ないですが、なんせ保守なので、取ります。
んでもって、先ほどの100%保証じゃなきゃやーよの上席が、
いよいよ牙をむきだしました。
ぽにさんの、
1億の予算が付く技術、辞めませんか?
と。
おそらく、自分達に責任が押し付けられる・・と思っているのでしょう。
なんとなんと。
急に、技術に対する基準も高くしてきました。
いやいや、研究が始まった当初は80点でええやんと言っていたのです。前任者は。
ただ、今年、この100%人間が異動されて来たことで、突然、100%保証できないとダメだと言い出したのです。
おいおい。
ちなみに、他社だと60点でも余裕で採用される技術です。
70点でヨダレものです。
80点はお化け。人間離れした高度な技術なのですが、
もう当たり前だと思われているんでしょう。出来て。
ということで、私の異動に平行して、
技術潰しをしにきているな~~
とも感じます
ナチュラルに。
良かれと思って心配して、
潰しに来ているようです。
で、私ですか?
どう思っているって?
この技術ができないと、所属企業はかなりイタイと思います。
リスクを取ってでも、挑戦すべきだと個人的には考えています。
ただ、そこは、私には決定権がないので、決定権のある人に判断を委ねるしかない。
ぽしゃっても、それは仕方がないか・・というところ。大人なので。
技術職としては、悔しいです。
結局ね~身内が潰すんですよね。身内の革新や技術を。
ちなみに!
その方は、「今じゃないくてもいいやん」とも言います。
おいおい。
今回のようなマニアックな技術を担当、専門にする人や文化が消滅すると、
そう簡単に作れなくなることって、歴史上多々ある。
例えば東ローマ帝国が使っていた兵器。
水の上でも燃え続けるという謎の火。
配合が極秘だったため、帝国の衰退とともに完全に失われた技術。
ご存じ、エジプトのギザのピラミッドも、現在の技術をもってしても完全再現性は難しいと言われています。
「作り方のレシピ」だけじゃなくて、それを支える人・環境・文化ごと消えると、再現が難しくなる。
現在の企業でもあるあるです。
私も技術系から海外営業部に異動となります。
なるべく同僚達や関係者に技術を残すつもりですが、社内の上層部に「ナチュラルに潰そうとする人」がいる限り、厳しいかもな~と思っています。
頼むから、技術系部署の上席には、
技術の基本が分かっている人が来て欲しい。
俺分かっているねん。技術は100%じゃないとあかんやろ。
俺は分かってんねん!(でも代替案なし)
という方は、
実は一番分かっていない証拠なんだけどな~~
あーーサラリーマン、
もう流れに任せるしかない。
わしゃ、知らんぞ。
ではまた!
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