前回、前々回よりつづきです。
【あらすじ】
新5年生の中学受験塾がスタートしました。
初めての通塾にハァハァしている私達親子。
国語の先生が怖いようです。
「宿題を忘れないように!」
と保護者会でも口酸っぱく言われました。
そんなある日。
朝にバタバタしていたので、「お母さんが塾の用意しておくよ~」と引き受けました。
準備OKと思っていましたが、会社に到着してから気がつきます。
「国語の確認テストのプリントを入れておくのを忘れていた!」と。
どうしようか悩んだ結果、お昼休みに自宅まで帰ろうとした私。
大丈夫。往復50分ほど。
電車+徒歩。
何とか間に合うはず。
しかーし!
その日に限って電車が止まってしまうのです。
嘘やろ。
電車止まってしまった・・
お昼間の電車とは静かなものです。
普段、朝と夜は結構ギューギューですが、ちらほら席が空いています。
私も空いた席にちょこんと座っています。
うん。
いつ動いてくれるんだろ。
というか、しばらく閉じ込められたらどうしよ。
スマホは持ってきているから会社に連絡はできますが、うーーん。言いにくい。
まさか日常的にお家に帰ってるの?と思われるのも嫌ですし、今は『人事考課』がされる時期。
サラリーマンとしては、変な目立ち方も避けたいものです。
シーン
静まり返る車内。
その時、車内放送が流れました。
『えーー。前に走ります電車が急停車しました。確認後、発車しますのでしばしお待ちください。』
うん。
どうしようもない。
待つしかない。
国語のプリントなんかそのままにしておけば良かった。1回くらい忘れたからって、なんてことはない。ハズ。
というか、過保護すぎる?
朝、バタバタしていたけど、用意は自分ですべきじゃないのか。
てか、何で電車乗ってるねん。
そして、なんで動かへんねーん。
グルグルとよく分からない思考が回ります。
すると、
ガタゴト、ガタゴト
少しずつ電車が動き出しました。
『前に走る電車の異常がないことが確認できました。動きます。』
というアナウンスと共に電車が通常通り動きました。
よっしゃ!!!
びっくりしたーー
駅に着き、急いで改札を出てダッシュで自宅に向かいます。
はぁはぁ。
ドアを開け、国語のプリントを探します。
これこれ!
あっ!
あああああああーーー!!!
『見ました』というハンコが押してある~~
既に前の回の国語で、確認テストのお直しを提出したようです。
ポン!とハンコが押されています。
ということは、今日、帰ってこなくてよかったやん。
何をしてるねん。
アホみたい。
よろよろと駅に向かい、電車に乗り、会社に帰りました。
もちろん、コンビニでパンを買って。
何もなかったように自席でパンをほおばりながら思いました。
空回りしている・・
そして、
完全に、中受受験沼にハマっておる。
誰がって、
私が!
でもその沼、ちょっと違うような気がする――
用意とか宿題の多さとか、リズムとか生活の計画とか・・
勉強以前のところで完全につまずいています。
何とかしたいですが、これがフツーの実力の家庭が、フツーに中学受験塾に通った際のリアルなのかもしれない・・
洗礼を受けている最中だと思い、踏ん張るとします。
うん。
しんど!!!
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