「はぁ~~」と、ため息ひとつ。
うちの小6長男は、ただいま中学受験の夏休み前スパート中。
過去問に、苦手克服にと、まさに“受験の天王山”を登っております。
んが!
我が家にはもう一つ、修羅場がありまして。
そう、小4次男のクラブチームサッカー。
これがね、中学受験に匹敵、いやそれ以上に過酷なんじゃないか説、出てます。
レギュラー争い、甘く見てました。はい
次男は2月からクラブチームに加入。
最初はぶっちぎりのドベ。
でもそこからコツコツと積み上げ、今では15人中8番手くらいの技術レベルに。
すごいじゃん!って思いますよね?
でもね……8人制サッカーなんですよ。
つまり、8番目ってベンチスタートの最前線ってことです。
さらに恐ろしいのは、
うまい子は学年関係なしで飛び級レギュラーに入ってくる!
下からの突き上げがえげつない。
まさにサッカー界の“椅子取りゲーム”。
で実際に、下の学年で上手い子はガッツリレギュラーだったりします。
なんなら、小3で小5のレギュラーも勝ち取っている子がいるので、もう下剋上が半端ない。
平日も土日もサッカー三昧。親も気合いがすごい
うちは夫が毎朝、次男と自主練を継続中。
夫曰く「小学校のクラブチームサッカー、えげつないぞ…」とのこと。
中には「今日はクラブ練休みだから、代わりに個別のサッカースクールへ!」
なんて、塾の掛け持ちスタイルを地でいく家庭もザラ。
“レギュラー”当たり前の子でも気を抜いていないのが現実です。
そんな中・・
いつものお調子者キャラが、いない!?
ある日、次男がクラブチームメンバーに運動公園での練習に誘われたとのこと。
クラブチームの子は、同じ学区の子は1人もいません。
よって、全然違う学区の公園に、次男は1人で参加するとのこと。
今回の場所は自転車で行ける距離。
たまたま私はその日、小学校の個人懇談があり、会社を早退。
せっかくなので練習をこっそり見に行ってみると……
あれれ?なんか様子が違う?
次男、明らかに緊張してるんです。
まるで校長先生に囲まれたときの“良い子モード”全開。
それもそのはず。
そのグラブチームで、
1位・2位・3位の猛者たちと一緒に練習
見ればその日は、クラブ内でも有名なトップ3のエリート少年たちと一緒の練習。
当然、親たちも遠巻きに見学中。ピリッとした空気。
その中で、次男はというと……
- 壁当て練習では、自ら“ボール拾い”を名乗り出る
- 他の子のボールを全力で追いかけ、届ける
- ひとりだけ蹴る回数が少なく、どこか控えめ
まさに“サポート係”に徹していました。
そうか・・
あのお調子者はどこへ?
次男は学校では、誰もが認めるおちゃらけリア充。
友達も多く、言いたいことはズバズバ言うタイプ。
でもこの日は、まるで別人のように慎ましく、
本当に一生懸命、空気を読んで、場に馴染もうとしていました。
ああ、頑張ってるんだなぁ。
その姿を見た瞬間、なんか胸がギュッとしました。
「ぽにさんの次男くん、しっかり者ですね」
練習後、他の保護者さんからそう声をかけられました。
「しっかり者」なんて言葉、次男に向けられたのはあまりなかったかも。
確かに家ではおちゃらけてるし、学校でもふざけたがり。
でも今日は、しっかり“自分なりのベスト”を尽くしてたんだと思います。
小4、9歳の背中に見えた「自分の戦い方」
子どもって、ただ上手くなるだけじゃなくて、
どう生き残るかを自分なりに考えてるんだなって思いました。
あの場では、“明るく振る舞う”より“空気を読んで丁寧に立ち回る”方がやりやすかったのかもしれない。
そういう柔軟さも、成長なんだなぁと。
がんばれ、次男!
土まみれで帰ってきた次男のユニフォームと、
夕焼けに照らされたその背中を見ながら、
「この子、がんばってるなぁ……」と、ちょっとだけ目頭が熱くなった私でした。
うん。子どもには子どもの“戦場”がある。
中学受験で苦しむ長男、
サッカーの世界でもがく次男。
それぞれの土俵で、今日も全力で踏ん張ってます。
親もがんばろう。
だけど、ちょっとだけ後ろから、応援するスタンスで。
9歳の背中は、小さくても頼もしかったです。