Z世代、モヤモヤ世代間ギャップ。どう育てる?どう学ぶ?名もなき仕事のシェアも。

さて。

ここ数年で増えたZ世代の若手たち。特に私が所属する企業は人手不足が本格化する前に早めに人員を確保しよう!と結構な人数を採用しています。

もちろん、私の半径3メートル以内の席にもZ世代が座っています。

彼ら彼女らを見ていると、本当に驚かされることばかりです。

 

まずね、とにかく「あっさり」している。

きっちり、指示された仕事はします。手を抜くわけではないんです。

まぁ、ここは人によりけりかもしれませんが。さぼったり手を抜く人は一定数他の世代もいます。

基本能力は他の世代と変わらないと思いますが、とにかく「あっさり」淡泊なのです。

 

ほんでもって、それ以上のこと──サービス精神で勝手に何かを背負ったり、無理してでも周囲に合わせたり──みたいなことは、ほとんどしません。

 

仕事は仕事、プライベートはプライベート。

はっきり、くっきり線を引いています。

 

しかも、それを「隠さない」

 

例えば、ちょっと前の世代だったら、

「本当は帰りたいけど、帰りづらいからもう少し残業しよう」

みたいな空気を読んで、

なんとなく付き合っていましたが、

Z世代は違います。

 

「定時なので帰ります。」

「来週、有休とりますね!」

 

堂々と言います。

最初のころは、こっちがソワソワしてしまったくらいです。

そして、体調が悪いときもサクッと休む。

「申し訳ありません…」みたいなテンションではなく、

「体調悪いんで休みます!では!」くらいのスピード感。

 

もちろん、連絡もちゃんとします。

だから、周りも案外あっさり受け入れています。

最初は違和感を感じていましたが、よく考えたら、そのほうが健全。ん?こっちの考えが間違ってるかも?

無理して出社して、周りにうつして、さらに広げて…なんて、誰も得しないですから。

本当に、賢いなぁと思います。

 

でも、でもなのです

 

一方で、ちょっと困ったことも起きています。

例えば、「飲み会の進行係」や「会議室の予約や席の配置」「資料のコピー」「ちょっとした根回しではないけど、やんわりと話を通しておく」みたいな、いわゆる【名もなき仕事】。

これまでは、新人や若手がなんとなく担うのが当たり前でした。

 

それも、別に好きでやってたわけじゃないけど、

「まぁ、これも社会人としての勉強かな」

「空気を読む力も仕事のうち」

って思って、やってきたわけです。

 

でもZ世代は違います。

 

「これ、意味ありますか?」

「業務時間外の飲み会なんて、行きたくないです」

「それって、やる意味なくないですか?社内ネットの掲示板見たら分かりますよね」

きっぱり、言う。

 

もちろん、ポジションのある上の人の前では言いません。そこまでアホではない。

でも、私のようなヒラの先輩には結構平気で言います。

いや、私もそう思ってるけどさ~ぐぬぬぬ・・と歯ぎしりしたくなる時もありますが、

ある意味、あなたたちの世代の本音を聞かせてもらってありがとう!とも思います。

だって、上の世代や同世代で気が付いていない人も沢山いるんですもん。

 

ほんでもって、正論なんです。正しいんです。分かります。

だけど、その結果──

名もなき仕事は、結局、上の世代に回ってくる。

 

必要ないなら全部やめよう、って割り切れればいいけど、

やっぱり最低限のコミュニケーションや、気配り、気遣いを学ぶ場って、

多少なりとも、そういう名もなき仕事の中にあったりするんですよね。

「誰かが来るから、席を確保しておこう」

とか、

「会議室変更したけど、掲示板見ていない人もいるから直接声掛けよう」

とか、

「予定よりも、早く終わりそうだからあの人に一報入れておこう」

とか。

仕事のスキルとはちょっと違うけど、社会で生きるには必要な【勘】を、

そういう場で自然と身につけてきたんだよなぁ…と、しみじみ思うわけです。

そこを、あっさり放棄されてしまうと、

「それ、全部私たちがやるの??」

という地味な負担が積み重なります。

 

だからね。

 

Z世代を見ていて、「すごいな、見習いたいな」と思う部分はたくさんある。

でも一方で、やっぱり「育てなきゃいけないな」と思う部分も、確かにあります。

 

ただ、その教育をどうやってやるか。

そこが本当に難しい。

昔みたいに、「黙って見て覚えろ!」なんて押しつけたら、そっぽ向かれます。

かといって、細かく言葉で説明しても、

「それ、今どき必要ですか?」と一蹴されるかもしれない。

 

時代に合った伝え方を、模索していかないといけないなぁ、と感じています。

──そんなこんなで、今日も私は、

「Z世代に学び、そしてZ世代と共に精いっぱい働く」という、なかなかにチャレンジングな毎日を送っています。

正直、めんどくさい!

私もバブル期と氷河期とゆとりな後輩とだけ会話していたい。阿吽の呼吸で話も終わりますし。

ただ、Z世代たちとのぶつかり稽古を通して、

この時代に合った技術開発を行い、

最先端の技術やマインドを賢く取り入れ、

世界と戦っていく所存です。

頑張れ~~のポチが嬉しいです。

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ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!