マンションの前、例の男が立っていました。
またおった・・
私は視力が良い。
マンションの30メートル前からしっかりと分かる。
その男は、いわゆる『普通の人』とは違う。違和感がある。
どんなところ?
うーーん。
大きな特徴は、おそらく30代前半くらいの年齢なに、
スマホを持っていないところ。
誰かを待っていたり、時間つぶしをしている最近の20-30代は、スマホを触っている頻度が高い。
それが、ない。
持っている雰囲気もない。
何だろ。
風景に溶け込んでない
そんな気がする。
また、ヌボって立っている。
心なしか小汚い。
お勤めしている雰囲気はなく、ダラっとした服装。
って、歩いてたら、とうとうマンションの前まで来てもうた!
マズい、どうしよ。
2メートル先に、その男。
エントランスの前に立っています。
私の中での勝手なルール。
明らかに自分のマンションの敷地内にいる人には、それが例え勧誘の方でも、ポスティングの方でも、住民でも、必ず挨拶をする。
我が子にもそう、伝えています。
前回の男との対峙は、ビックリし過ぎて声が出ませんでしたが、今回は・・
私は、何食わぬ顔をして、空気を装いつつ、男に言いました。
「こんにちは」
すると、男は、
「・・こんにちは」
ちょっと驚きつつ、挨拶を返しました。
ひぃぃぃっぃ・・
心の中では、ちびりそうでした。
私、何しているんだろ。
ただ、昔読んだ防犯の記事に、『挨拶をするオバサンがいる地域は犯罪が起こりにくい』傾向にあると読みました。
明らかに、40代のオバハン。
これ、抑止力になるの?
知らんけど。
エレベーターで上がりつつ、近所の交番に電話。
今さっき、1分も満たない前に、オートロックに入ってきた同一人物がいたことを伝えました。
「すぐ行きます」
警察にこの後、保育園に行く旨を告げ、
一旦、自分の部屋へ。
ご飯のスイッチを入れるだけ入れ、
車を走らせました。
今後こそ、職務質問頼むわ・・
保育園まで行き、車に乗せ、家を離れてから約30分後にマンションについた私。
2台の警察のスクーターが停まっていました。
「お電話下さった方ですよね。」
はい。そうです。
若い警察の方。
「僕らが来た時には、いませんでした。」
・・そうですか。
「ここに、もう一度、貴方のお名前と電話番号、住所を書いてください。」
はい。
(前回も書いたんだけどな・・)
自分の個人情報を書くのは抵抗がありますが、しょうがない。呼んだのは私だ。
「その男は、このマンションの住民では本当にないですか?」
ええ。
違います。
でも、何度も聞かれていると自信が・・いや、やっぱり、違うものは違う。
誤通報していると思われているのかな。
子供達に、「お母さん、どうしたの?」と聞かれます。
警察に電話するって、結構、エネルギー使う・・
すると、全てのフロアを見回りしてくれていたもう1人の初老の警官が、
駐車場に下り、私に話しかけました。
「今回もおらんかったわ。
まぁ、ワシらもそいつに質問したいし。
また見かけたら、交番電話して。
こうやって、地道にするしかないねん。」
ほんじゃ、そろそろ行こか。
といって、警官2人は去っていきました。
私は、最後の言葉に救われました。
地道にするしかない・・か。
その間に何かあったらどうする?
不審者と遭遇したら、最初に頼れるのは・・自分。
事前に、ありとあらゆることを想定しておこう。
って、もう男は来ないかもしれないし・・
そう思っていた、いや、そう願っていた、
数日後、また立っていました。
いい加減、最終回にしたいです。このシリーズ、過去最高のクリックを頂きました。複雑ですが・・更新の励みにします。
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