前回のつづき。
- 中学受験にかかわらず【国語】ができないのはピンチ。国語を疎かにしていると受験だけでなく苦労すると思うのです。
- 小6で国語!底辺偏差値からの脱出だけでなく、大人になっても必要な国語力を養うことにしました
- 国語が苦手な小学生~大人に捧げる、酷語を国語へ!焦らず、ひとつひとつ解剖する【前編】
国語の成績を伸ばすためにしたこと。
ハッキリ言って、本記事で書くことが最も効くと思います。
おそらく『国語を徹底的に叩き込まれた機会はないけど、なんとなく出来る人』はこの基本的な約束が自然に出来ているのではないでしょうか。
ある意味、凄い。
私は学生時代国語が苦手でしたが、
予備校時代にこの『約束ごと』を叩き込んでもらったおかげで、
なるほど!そういうことか!と合点がいきました。
んで、無双したつもり(あくまでもつもり)。
ではいきましょー!
酷語を国語へ!つづき!
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具体的にしたこと④:基礎的な“約束”の習得
読解における基本の“ルール”は大切です。
国語の文章、特に論説文は、
筆者が言いたいことを筋道を立てて文章にしています。
文章は、具体的な事例や経験を伝える部分と、
それをまとめた抽象的な文章で構成されています。
うん。まとめると以下。
- 例えば・・で始まる文章は『具体』。
- 要するに、つまり、このように・・でまとめ上げた文章は『抽象』。
抽象は具体例をバチっと時に小難しい用語で言い換えた文章。
しつこいですが、文章で表すとこんな感じ。
- 席を譲る人、困っている人に声を掛ける人、荷物持ちを手伝ってくれる人・・『具体』。
- やさしい人・・『抽象』
前者が具体的で、後者がそれをバチっと言い換えた抽象的な表現です。
受験国語は具体と抽象の繰り返しだったりします。
大学であれ、中学受験であれ受験国語は皆同じ。
で、この具体と抽象も大切ですが、
対比も大切。
対比ってなんじゃらほい?
例えば、SNSがどれだけ便利かを伝えたい文章を書く場合は、対比に黒電話をもってくる・・あの時は個人ではなく家族を通じてやっと個人にアクセスできた~みたいなことです。
何かを説明する時に、
それの対となったり対極にいそいうなものを持ってくると比較ができ、
説明がより分かりやすくなる。
人間は自然と何かと何かを比べているので、
実は『対比』って人間の本能かもしれない。
じゃあ、対比の説明はこの辺で終わり。
加えて!
とーっても大切なもう1つ。
ジャパネット高田並みに声高らかに言いますよ。
「だから どうなったか」の説明。
論説文では具体例を記し、抽象化して表現し、
時に対比して、
結局、『何が言いたい』のかを示すフェーズがきます。
だから、【○○だ】。
ってやつです。
- だから改革が必要だ
- だから世界に勝てたのだ
- だから苦労してでも遂行するのだ
などと筆者の意見を述べる部分。
何が言いたいのかを『たから』につなげて書く。
以上が国語の基礎の基礎です。
他にも細かい基礎はありますが、
この【約束事】知っていると急に国語ができるようになります。
って、
どうやってトレーニングすればいいの?
はいこれ。
このテキストが凄い。

ホント、大人もやってみて欲しいです。
目から鱗です。
我が家は、このテキストに書き込むことはせず、親子の対話で進め2周しました。
問題を1人でさせるのではなく、書かなくて良いので、
一緒に読みながら納得する。
始めは嫌がっていたので1日に1ページ、寝る前に息子の背中をマッサージしながら読みました。
秒で寝る日が続きましたが・・
その後、2周目は1日に2~3ページ本人と一緒に読み込みました。
本人も「この問題やったことある!」と2周目で言っていました。
ビックリ!1周目を忘れていやがる。寝る前は頭に入りませんね~。危険ですね~。
そして、2周目でやーーっと、
腹落ちした部分があったみたいです。
エピローグ
こうした地道な取り組みを続けた結果、まだ劇的な点数アップは見られないものの、明らかに「文章を読む姿勢」が変わってきました。
これは、受験だけでなく、将来のどんな仕事や人間関係においても大きな武器になるはず。
「国語をやっていてよかった」と、いつか本人が思える日が来るように。
これからも、じっくり丁寧に、取り組みを続けていきたいと思います。
読んで下さり、ありがとうございます!ポチに感激します。
