会社員としての『信頼貯金』残高と投資

もう退職した上司ですが、

私が今の部署に配属された時の部長は非常に個性的な方でした。

 

良くも悪くも物事をハッキリ言うタイプ

2010年、研究所から今の部署に異動になった私と、初めて面談をした時の話、

 

「ぽに、お前、転職とかしなくて良かったんか?

都落ちやと思ってるやろ。

俺もそうや。

本当は他の部署の部長がしたかった。」

 

いやいや。

そんなことないですよ。

確かに、技術系だと前部署の『研究所』が注目度が高く、最先端の業務をしている。

そして、その方々から見たら、私の配属先は、

Cランク。

かと言って、

置かれた場所で、働くしかもんね。

 

部長「まぁ、頑張れ。」

はい。頑張ります。

 

この方には、人間関係も含め鍛えられたような気がします。

 

異動してすぐ、直の先輩が同時に2人妊娠し、

右も左も分からない私が主な業務を請け負うことになりました。

人員を増やしてくれと訴えても届かず、

残業も多く、

就業後は不妊治療で右往左往し、

ツライ時期でした。

 

3年ほどが経ち、

1人目を妊娠。

 

部署にも業務にも慣れ、脂がのった時期でした。

周囲からの『信頼』という貯蓄も貯まってきた自覚はありました。
コイン 海外

 

部長「おお、妊娠したのか。おめでとう。よかったな。」

 

私は、治療のことも部長に軽く伝えていました。

部長「これからだな。」

 

ありがとうございます。

でも、現場に迷惑をかけます。申し訳ございません。

 

部長「いや、むしろ、このタイミングでお前が退いてくれて俺は嬉しい。」

はぁ・・

 

部長「あのなぁ、すぐ戻ってくるなよ。1年くらい取ってくれ。」

はい、そのつもりです。

 

部長「ゆっくりしろという意味もあるし、他の意味もある。」

というのは。

 

部長「主力で回していたヤツがいなくなったら、伸びるヤツが出てくる。

絶対に。

組織としてこんな良いことはない。

現に、お前は先輩2人が育休になり、グイグイと能力を発揮した。

あの2人がいたら、遠慮もしてただろうし。」

 

確かに。

そういう面もあったかもしれません。

先輩2人が抜けられて、今までの体制で変更した方が効率がよさそうな部分を大幅にチェンジしました。

 

部長「お前がいなくても、何とかなる。」

そうなのです。

何とかなるし、頼りになる後輩達もいます。

 

時が流れ・・・・・

 

1人目育休から復帰した時。

 

後輩達の活躍と頼もしさに、驚きと感謝しかなかったです。

あぁ、私がいなくても全然大丈夫じゃないか。

 

もちろん、復帰を周りの方々は待ってましたと出迎えてくれ、

さっそく色々な業務をこなすことにもなりました。

 

でも、心のどこかで、

圧倒的な武器不足

を感じました。

結局、替えがきくのだ。

 

それは、組織に所属するサラリーマンとして、

当たり前なんだけど・・

 

自分のスキルをもっと磨き、どこに行っても通用する人材になりたいな

新しいスキルも習得したい。

 

しばらくどんな勉強が良いか悩みました。

英語?

コミュニケーション能力?

マルチタスクな処理能力?

 

いや、待てよ。

自分は元々頭が良い人間ではない。

記憶力も理解力もとても高いとは言えない。

地頭が良い人を研究室でも、研究所でもたーーくさん見てきました。

正攻法だと彼ら彼女達には負けます。

 

今さら、英会話を頑張ります!とか言っても、

標準装備で社会人になっている人達に、

かなうはずがないし、

どっちかって言うと、出来て当たり前。

 

スキルは、レアであるほど希少価値があがる

平凡な人間は、レアを狙わないと、埋もれる。

 

悩んだ末、

専門分野とは全く違う、

数学とプログラミングに的をしぼって、

本格的に勉強をすることに決めました。

 

元々、研究所時代の上司が、

数学とプログラミングが得意な方で、

転勤先でも少しずつ取り組みなさいとアドバイスをくれていました。

 

ちょこちょこ手を出していましたが、

腹が決まりました。

 

子供達も小さく、バタバタでしたが、隙間時間に『勉強』という自己投資を行いました。

 

そして、後に、この判断が私の社会人人生を大きく変えました

 

数学とプログラミングの知識が付き、

徐々に業務に落とし込むことにより、

私は現場作業を少しカットさせてもらい、

PC前に座り、解析やデータと向き合う時間を作りました。

 

同僚達の支えがもちろん根底にあります。

感謝しかない。

 

また、1人目も2人目の妊娠時も、

切迫気味で絶対安静の診断が出ていました。

 

しかし、3人目はほぼ座り作業のため、ドクターストップも出ずに産前休暇を迎えられました。

 

そして、この新しく手に入れたスキルは、

追い風が吹いており、

いろんな分野で歓迎されます。

 

あの個性的な部長が退職され、

何代か上司が変わり、

今は、違う方が部長となりました。

 

先日、産前休暇前に、正式に挨拶をしました。

 

現部長「育休中は、しっかり休んで、お産とお子さんのことだけを考えて。

復帰待ってるよ。

ただね、今、

ぽにさんしか出来ない仕事があるから、

帰ってきたらより磨いて、

周りの人にも伝授して欲しいな。」

 

嬉しい言葉を頂きました。

途中で、思い切って『投資』をしたおかげで、

『信頼貯金』は以前の育休前よりも上がったような気がします。

 

この残高が、いつ下落するかは分かりません。

もっともっと、分散投資が必要にもなると思います。

 

さぁ、本日、出産前最後の出勤。

いってきます。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!