前回の続きの前に、ボヤキを。
育児休暇
この制度が日本社会に、ホントの所として普及し始めたのはここ十年かもしれません。
以前は、制度的にはあっても、何だか取りづらい同調圧力があったように思います。
泣くなく現場を去った女性達が多かったでしょう。
先人の涙や悔しさが、今の私達ワーキングマザーを後押ししてくれていると感じます。
現在、私は育休を初めて夫とバトンタッチ。
嫌がる社畜のリーマンである彼を説き伏せ、3人目にしてやっと手にした夫の育休。
まだ数日しか経ってませんが、
先日、彼が夕食を作ってくれました。
亭主関白で、台所に立つことのなかった昭和な40代がやってくれました!
豚の生姜焼き、
豚ともやしのいためもの、
お汁、ご飯・・と、
主菜と副菜がまさかの同じ食材という絶妙な献立でしたが、私はうれしかった。
また、昨夜はテレビで見たというレシピに挑戦。
トマトを出汁に使ったお味噌汁を用意。
こんなレシピは挑戦したことなかった。
おもしろい!
我が家に、確実に新しい風が吹き始めています。
さて、前回の続き。
【あらすじ】
3回目の育休復帰を遂げたぽに。
自分がいない時でも、プロジェクトが滞りなく進んでいたり、問題ない現場に『替えが利く存在』と自覚。ちょっとへこむ。
一方、秋に育休に入る優秀社員、木下の引継ぎが早速スタート。
優秀な彼の後釜だが、小さな盲点を感じる。
木下氏との打ち合わせの後、上司と直近3ヶ月の業務内容についてすり合わせをしました。
若干脱線しますが、私のフロアについて説明させて下さい。
所属する部門は、技術系の割に女性が多い。
課長の男性以外は、総合職も一般職も女性。パート、派遣も女性。
以前にもブログでちょっと漏らしましたが、元々男性が来て欲しいと懇願していました。
出産が重なると痛手になる。
しかし、上層部は、まぁ、女性が多い部署があっても・・いいんじゃない、、
と放置が続いておりまりまして、
とうとう、メンバーの中の7割が妊娠・出産が重なりました。
上層部は慌て、何とかしようとしましたが、技術系の補填って、実は難しい。
お目当ての人材を確保することができません。
暗黙の懇願みたいなこともあり、数人の育休メンバーが、早々に育休を切り上げ帰ってきました。
それでも、現場は繁忙期が続いています。
絶賛、復帰で帰ってきたぽにも入ってくれ!の雰囲気。
是非ともサポートに入りたいのですが、木下さんの引継ぎがひっ迫しており、迂闊に手を出せない状態。
もう、本当にごめんなさい
そんなこんなで上司との業務内容すり合わせ。
本業と木下さん引継ぎの割合を3:7のバランスで始めは行こうかということに。
御意。
さて、
引継ぎに関する、盲点について。
そうだそうだ。その前に、私の上司についての説明を・・(脱線ばかりですみません)
上司(以下、S氏)は、55歳オーバーのベテラン技術者。海外も含め、様々な経験をしています。
木下さんとは長い付き合い。
というよりも、彼が新入社員の時に、同じ部署で直の上司でした。
良い点も悪い点も評価してきた側。
今、木下さんは管理職になったので、S氏と立場的には同じ。
彼のテーマや進め方に口出しをする立場ではないし、
進捗も逐一つかんでいる訳ではない。
私としては直属の上司なので、状況説明も含め、打合せをしました。
ここ半年の木下さんの力投について、説明。
感心するS氏。
しかし、やっぱり私と同じことが気になったようです。
S氏「この技術、他に出来る人いる?」
そう。
それよ。
木下・ぽに2人以外、技術を継承出来ている人がいない
元々、彼と私が始めたチャレンジの研究内容でした。
秘匿すべき部分や、当初は達成できるかハテナなこともあったので、2人でのスタートは悪くない選択。
しかし、思いのほか上手く転がり、形になりそう。
そうなれば、ドカンと人材を増やす必要がある。
技術が進めば進むほど、0ベースの人との差がつく。
ここ3~4年で優秀な若手社員も入ってきているのに、チームに入れていない。
私と木下氏が年が離れていたら問題はないかもしれないですが、悲しや、同い年(なのに、この差よ)。
S氏「誰か若手に入ってもらった方が良いと思う。」
やはりそうですよね。
S氏「個人として誰かが伸びるのは悪いことではないし、素晴らしいと思う。でも形になりそうになった時点で、組織として拡散も必要になってくる。」
そうそれよ。
2人くらいだけができる技術ではダメなのよ。
どんなに素晴らしい技術であっても、現場にいる人に可愛がってもらわないと、衰退するのよ。
しかし、木下さんは、
現在コロナ禍で通常業務がひっ迫していることや、
一から教える煩雑さを考えると新規で人を誘うのには抵抗があるようでした。
確かに。
彼の立場からすると、あと3ヶ月で一旦ストップする身。
これ以上の巻き込みは避けたいのでしょう。
S氏「木下君の育休期間は?」
最低で3ヶ月らしいですよ。
S氏「彼みたいな優秀な人にはいてもらいたいけど、半年くらいいない方が、ぶっちゃけ周りが育つんだよ。」
S氏は、例えば私の育休で仕事に穴が開きそうになると、周りが補い合って、新しいアイデアをミックスして進んできたと説明してくれました。
育休は、取った人たちの子育ての機会でもあるけれど、
抜けた人の技術や知識を共有し、改善する良いチャンスになると。
なるほど。
目から鱗。
S氏「彼がいない間に、新しい風を吹き込むべきだと思うよ。」
御意!
木下さんがいない間に、現場での拡散や、仲間のアイデアをフルに活用しよう。
後輩の育成も積極的に取り組み、
彼が敷いてくれたレールに、私なりのアイデアをたしていこう。
よし。
何だかできそうな気がしてきたぞ!
ん?
同じようなことが、身近であったような・・
我が家だわ!
夫に育休が変わり、お家関係のあれこれを託すことにした。
帰宅後のお家は、片付けのできない彼の空間。
ぐちゃっとはしていますが、工夫もみられます。
例えば、5か月の三男への離乳食。
私は今まで手作りでしか与えたことがありませんでした。
でも、レトルトや粉末のお湯で解くタイプを利用し、用意する手間を省いて子供と寄り添っています。
全く違うやり方で、育休をエンジョイしているようです。
そう、
担当者が不在だと、繰り上げ当選して育つ人材がある
本当にその通り。
育休には、子育てだけではなく、『もうひとつの効果』があるようです。
とはいえ、
取るだけで精一杯、
周りも本人も余裕がなく、
どちらかというと迷惑な行為だった過去もあります。
育休の認知や民主化が進み、
新たな価値にも気がつき始めたのも最近。
今、違う風が吹きはじめている気がします。
公私ともに、育休に助けられる生活になりそうです。
復帰後、更新にひーひーしてます。書きたいのに、時間がない・・応援して頂けますと励みにします。
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