「あっ、帰るんだ。じゃあ片付けとかは私がやるのね。」
10年以上前、研究室時代、心の中で幾度となく思ったこと。
先にサラッと帰るワーキングマザーの先輩は、急いでいる故か、掃除や業務とは直接関係の無い目立たない仕事は、一切しない方でした。
「結局、また私達だけで掃除ですか。」
毎日のように後片づけをしている後輩が、私にぼやきにきました。
ザワザワ。
心のなかで雲が動きます。
「子供を産んで、職場に復帰するって難しいことなのかな・・」
働く女性の将来ってどうなんだろ・・と思った日。
それから時が流れました。
人生は長距離走に似ていると聞いたことがあります。
ワーキングマザーが当たり前になりつつある昨今。
何も問題もなく育休や復帰が可能な職場もあれば、復職後、人間関係がギスギスしている所もあるのではないでしょうか。
とぼしい経験からの考察ですが、ワーキングマザーが職場で市民権を得るには少なからず壁があると思います。
その中でも、独身や子供がいらっしゃらない方、シワ寄せが来てしまう方への配慮は必須であると感じます。
私はDINKS時代が4年ございました。
妊娠を強く望んでいましたが、なかなか恵まれませんでした。
私より後に結婚した同僚達が次々出産、育休を取得し復帰していました。
当然、仕事量は格段に増え、残業や休日出勤などそれなりに大変な時期がありました。
なかなか妊娠しない自分は、仕事量が原因かな・・と因果関係は不明なのに、変な推測をしてしまいました。
それでも、「さぁ、帰ってこい。私の時にはよろしく頼むぞ!」
と思うように気持ちを切り替え、黙々と業務を遂行していました。
子供の話をしている輪に入り辛く、陰ながら涙を流した経験もございます。
でも、今となっては財産です。
その作ってきた『道』みたいなものが現在、復帰後の働きやすさに繋がっています。
私が妊娠した際、同僚達は本当に喜んでくれました。
時代の動きにも大いに感謝したいです。
きっとこのように働けるまでには、何人もの女性が涙をのんだと思います。
先輩方の努力や悔しさの土台があるからこそ、今ワーキングマザーをしてられる。
閉ざす訳にはいかない。
未来のワーキングマザー達の『土台』をつくるのは、今たすきをかけて走っている私。
はぁはぁ
時につまずき、転び、前のめりになりそうになる。
覚悟を繰り返す時も。
それでも走りながら、ふと考える。
次にたすきをもらう人の道が、どうか私の道よりも平坦で走りやすいように・・
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