小1の壁をあえて越えなかった、大好きな後輩の驚きの現在

「ぽにさん、私、今年度いっぱいで辞めるんです」

時は2019年の冬。

作業をしていた私の所に、後輩が話しかけに来ました。

 

えっ?

なんで?

いや、ごめん。

野暮なことを聞いてしまった。

何でかは勘づいてた。

 

お家が遠くて共働き、お子さんが2人。

片道2時間の勤務時間。

時短を精いっぱい使っても往復4時間はどれだけしんどいことか。

 

そうか・・

辞めるか。

「辞めたらゆっくり、近場で好きなことでもしようと思います。」

にっこり笑う顔が今でも忘れられません。

 

***************

 

誰にでも、尊敬していたり、大好きな人っていると思います。

その一人がこの後輩でした。

 

技術系の総合職として、私の数年下で入ってきた彼女。

正直、

全てにおいて入社時から抜かれていました

  • 人柄
  • ルックス
  • 仕事ぶり
  • 体力
  • 精神力

 

完全完敗です。

若干嫉妬した時期はありましたが、そんなレベルではない。

すんごいデキル人でした。

 

日本企業は男性社会が未だに色濃く、彼女が入社した時もそれはそれは女性にはしんどい時期でした。

ちなみに、私は『こいつ採用してみようか・・』くらいのノリで採られたと後から採用した上の方に聞きました。

んが、彼女は【○○部門の△△技術の後継者として!】という確固たる理由で採用されました。

 

ええ。

レベチ(レベル違い)です。

 

入ってからもレベチは違いました。

とにかく皆からウケが良い

男女問わず。社内・社外はもちろん。

 

英語など勉強の努力も惜しまず、入社後にペラペラになり海外の人とも交流をしていました。

 

技術系のパネル写真には今でも彼女の写真が載り、

美しい横顔が輝いています。

 

そう、ギリギリと歯ぎしりをして嫉妬してもしょうがないくらい、デキル後輩。

周囲への気遣いもピカ一。

私は彼女が大好きでした。

嬉しいことに結婚式にも呼んでもらい、美しいウエディングドレス姿に号泣したことを今でもハッキリと覚えています。

 

彼女は結婚した後、お家が会社からかなり遠くなり長距離通勤をしていました。

確か、お相手は医療関係者だったので夜勤などのハードワークも考えると、

彼の勤務先の近くに住まざるえなかったよう。

 

DINKSの時は持ち前の体力と精神力で賄っていましたが・・

 

出産後、

子供のことやお家のあれこれに追われていたようです。

根性も責任感もある彼女は、時短を取りながら黙々と業務をしていました。

 

数年時短で復帰した後、総合職の技術系ではなくコース変更をしました。

無理せずに仕事の形をサラリと変える姿にも、感銘を受けました。

 

ですが、やはり通勤時間の壁は厚く、

お子さんの小学校入学前に退職を考え始めたみたいです。

 

小1の壁。

何でも軽やかにこなす彼女でも高くそびえ立っていたようです。

超えられなかった・・

いや、家族や自分のことを考えて、

あえて越えなかったのかもしれません。

 

彼女は、3月いっぱいで、

退職しました

当時、会社でも多くの人が引き止めました。

パートタイマーで数日でも・・と懇願していた上席もいました。いやいや、往復4時間でパートさせるなんて、どんな苦行や。と周囲は突っ込んだものです。

「ありがとうございます!」

と言いながら、サラリと潔く会社を去っていきました。

 

そんな彼女に先日、ハガキを送ってみました。

元気にしているかな~

お家の近くで好きな仕事をしてるのかな~

私の近況もちょろっと書いて、送ってみると・・

 

この後、驚愕の返信が届いたのです。

 

続きます。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!