中学受験ってその人が育ってきて文化圏や今住んでいるエリアによって、過熱ぶりは全然異なります。
私が住んでいた小学校は、そこまで中学受験は盛んではありませんでしたが、こと当時住んでいたマンションの同級生はことごとく中学受験しました。
お母さま達の中で、情報交換がされていたのでしょう。
うちの母は全く興味がなかったみたいですが、近所の仲の良いママ友の娘さん(私の友達でもある)はガッツリ受験していました。
同じようなことが、
クラスや学年によってもある気がします。
我が長男もおそらく、今の学区でなければ中学受験したい!とは言わなかったと思います。
仲の良い友人の多くが受験するので、その世界を覗いてみたい・・と思ったのではないでしょうか。
とはいえ、私も夫も全く中学受験を考えていなかったので、まぁちゃーんと出遅れた訳です。
ちまたでは小3の2月からスタートする中学受験、まぁ小4の2月からでもいけるでしょ~って。
ほんでもって小5の2月から塾へ行かせ、
大きく出遅れていることに気がつきました。
母子ともに。(↓その時の様子)
6月になったので中受スタートから4か月が経ち、
ちょっと落ち着いた今。
目次(タップすると飛びます)
中学受験を小5から始めた時のメリットとデメリットを考えてみました
あくまでも我が家の意見です。
まだ低学年だったり、将来中学受験をさせるかどうか・・と考えている方のお役に立てましたらこれ幸い。
では始めましょう。
小5から中学受験をスタートするメリット
そこそこ習熟した基礎知識
低学年にくらべ、小学校5年生は既に基本的な学力を身につけており、四則演算や読み書きにおいて必要な基礎知識を持っている場合があります。
ただ、これは個人差があるため一概には言えません。
我が家の場合、算数に関しては元々本人にニガテ意識がなく、大変は大変でしたが4か月で軌道に乗りました(レベルは・・聞かないで)。
しかーし!
国語はスタート時におそらく3年生の分野も怪しいくらいだったよう。
現在も絶賛苦戦を強いられています。
国語だけでも小4から参戦しておけばよかった~とも思ったくらいです。
特に漢字ね!!
子どもらしい?社会性の保持
早期からの受験勉強スタートさせるよりも遅い時期から始めることで、友人との遊びや他の習い事などに十分な時間を割くことができ、小学生の子どもらしい?社会性を保持しやすい場合があるかもしれません。
まぁ、我が家の場合、今でも平日ガンガン遊んでいますが。
休日は、家にも友人めちゃくちゃ遊びにきていますし。
一方で、本人の中にも『小4までは思いっきり遊んだから、エンジン入れないと!』と思う部分もあるようです(ムラはあり)。
平日の遊びも17時には切り上げるようになってきました。
プライドの維持
塾で定義される新小5(4年生の2月)から参戦しているため、『入塾後、しばらくの間は成績が悪いのは当たり前』という開き直りがあるようです。
よって、多少の悪い点数を取ってきても一喜一憂しません(しろよ)。
まだまだ上がるハズ。今に見てろよ。
というメンタルになり、プライドが維持できているようです。
いつまで待てば良いのか、親としては見守るしかないですが・・
必要な学習ペースの把握
これまた低学年に比べると学習ペースの『必要性』を理解しやすく、適切なスケジュール・環境で受験勉強を進めることができるかもしれません。
ここ2か月ほどは積極的に塾の学習室を本人が率先して利用しています。
もし1,2年通塾が早ければ、私は1人で学習室に行かせませんでした。
まだいいじゃない。
高学年になるまで、そんなに急がなくても・・と止めていた可能性大。
お家で弟たちが騒がしい中、集中力も微妙な状態で勉強を進めていたかもしれません。
学習室を利用するようになって、『集中できるスペースって大事!』と本人は気がつきました。
なにせ、我が家は50平米狭小マンションに5人で住んでいるので。集中しろというのは至難の業。
リビング勉強している長男の脇腹をトンネル替わりにトミカを通す4歳児がいるのも事実。
快適な環境は外に作るしかない!と思ったようです。ごめんよ。長男。
メリットの最後は、
金銭面
当たり前ですが、4年生のカリキュラムを受けていないため授業料は発生していません。
よって1年分の塾代、約70万円は削減できました。
初回の請求書に慄き震えましたが、
小4スタート組からすると、
まぁそんなもんだよ!なめんな。と言われそうですが・・すまぬ。
ではここから、
小5から中学受験をスタートするデメリット
中学受験をする多くの大手塾が推奨しているのが『小学生が4年生からのスタート』。そりゃデメリットもございますよ。
肌で感じるデメリットをあげてみました。
過度な学習負担
徐々に進めるのではなくいきなり『ガチの中学受験生』のルートに乗せられてしまうのが小5スタート。
「ある日突然猛勉強が始まる」感覚。親子ともに。
勉強の過度な集中や負担が生じ、ストレスを感じることがあります。
いや感じない人いるのか!?
そんな人がいたら凄すぎる。
中学受験塾は学校の宿題とは違い、膨大な量の宿題や覚えるべき範囲があります(塾にもよりますが)。
常に追いかけられている気分。
4年生の塾の課題が少ない時期からリズムを作っていた方がよいかもしれません。
超難関校への圧倒的な遅れ
超難関への対策は小5スタートから始まっています。
小5で入塾した子供はまず『塾に慣れる』ことが先決になるため、難関校対策の案内すら耳に入りません(塾も紹介しない)。
すでに高いレベルで猛ダッシュで進めている同級生がいるのです。
彼ら彼女らの学習貯金はそれなりに貯まっています。
そこに貯金ゼロが対応するには相当なポテンシャルや鍛錬ないと厳しい。
よって、超難関を目指すには小5スタートではデメリットが多いと思われます。
競争力の低下
早期から受験勉強を始めた生徒は既に何度も模試を受け、『周囲の生徒よりも良い成績をとること』が中学受験というゲームの攻略法だと気がついています。
5年生から始める場合はテスト経験値が圧倒的に少ない。
そのため、イマイチコツが掴めず低偏差値へ。
テストの面白みが分からず「受けてもどうせ低いんでしょ?」と思いがち。
本人の競争力が低くなってしまう可能性があります。
『小5から入ったんだ!最初は低くて当たり前』という大義名分はありますが、
小4スタート組に早く追いつけば追いつくほど、
日に日に勉強が面白くなることも事実。
早期スタート組よりも強い心と意思が必要とされる気がします。
本人のやる気に左右される
本人が中学受験をするという意思が低い場合は小5からの参戦はお薦めしません。
これは断言したい。
本人ではなく親御さんが希望する場合は、3~4年生には塾生活を本人の『当たり前』にしておく作戦を遂行して下さい。
4年生から通塾しているアドバンテージはなかなかのものです。
ぼーっと受けていたとしても、大手やそこに匹敵する塾で3年もしくは4年から所属していると、それなりの課題や宿題をこなしているはずです。
模試も受けていているため『場慣れ』もしています。
中学受験5年からスタートは、数か月間『場慣れ』と『追いつき』に費やします。
数か月で終われば良いですが、1年丸々使ってしまう可能性大。
やはり、早期アドバンテージは絶大なのです。
エピローグ
上記までは子どもに焦点をあてて書きましたが、
小5からスタートだと親も大変です。
早期から家庭学習をやりこんでいるお家ならば良いかもしれませんが、突然、凄い数のタスクが降ってきます。
- スケジュール管理
- 学力状況の把握
- お弁当作り
- 送迎
- やる気の出る声掛け
- 勉強できる環境づくり
他にも細かい部分は多々あります。
4年生からの通塾だとある程度段階が踏めますが、5年生スタートは助走期間もなく、いきなり降りかかってくる感じです。
初めの数か月は親の方がいっぱいいっぱいかもしれません。
ただ、4か月くらいすると徐々に慣れます。
リズムもそれなりに掴めてきます。
そうだそうだ。
最後に、重要なことをひとつ。
小5から参戦だと、費やしている時間が少ないため「○月にここまでの目標に届かなければ撤退!」という損切りは、もしかすると早期スタートよりもし易いかもしれません。
- 早期スタート→難関校を視野に入れた体制をつくれる
- 小5スタート→やーめた!と高受に切り替えがし易い
なのではないかな。
と個人的には思ったりするのです。あくまでも自分の経験則で話しています。許してね。
ではまた!
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