専門じゃないからこそ、目をつけることってある
先週、『がっちりマンデー』で紹介されていたタックルベリーという会社がありました。
中古釣りグッズに注目し、販売店を始めたら流行ったようです。
しかし、創業者は、釣りをしない人。
どうやって値段をつけたか?
メーカーや製品の値段を独自のシステムに入れ込み、釣りをしない店員でも釣りグッズの価値がわかるように整えたとのことです。
ほほ~~
おそらく、釣りに詳しい人がお店を始めると、システムを作らずに『自らの目利き』を頼り値段を付けていたかもしれません。
専門家の目線から正確にジャッジ。
非常に良いことですが、目利きできる人は限定され・・お店が全国に何十店舗も展開されるのは難しかったかもしれません。
なるほど。
今回は、【専門じゃない人の逆襲】について、思うトコロを書きたいです。
というのも、私、この1年ほど使っているお箸があります。
IKEAで4膳299円で販売していた、
SMAKFRÅGA スマークフローガ です。
重めのプラスチックでできたこちら。
実は、個人的には、
う~~ん。
北欧で作られたお箸ってどうなの?
と斜めからみていました。
いやね、
お箸って、日本をはじめとするアジアの文化
じゃないですか。
北欧ってお箸使いませんよね。
お皿やカップは北欧いいじゃないの!って飛びつきたくなりますが、お箸の文化圏じゃないのに、、ねぇ。
お箸に関してちょっとだけ語ると、日本で古来より神に近い、尊い道具として扱われていたようです。
個人的には、漆塗りだったり、伝統的なお箸を使いたい。
ただ、管理が大変。
子育てや共働きにバタバタしている我が家では、ハードルが高すぎます。
また、洗いは食洗器にお願いしているため、『食洗器非対応』は即刻ボツ。
今までお箸は木製の『食洗器対応』にしていました。
でも、対応していても劣化する・・先の方がボロってなっていたり。
どうしよっかな~と思っていた時に出会ったIKEAのお箸。
木製でも竹製でもない、韓国で使うような金属でもなく、プラスチック。
う~~ん。
と思っていましたが・・
手放せなくなりました
いや、ホントに。
良いと思う点を書き下してみました。
- プラスチックなのに程よく重い
- 角ばっていて、転がらない
- ペアを合わせなくて良い
- 食洗器でも劣化しにくい
そして、安い。
前記した通り、4膳で299円。
お箸文化じゃない北欧メーカーが作ったお箸、ちょっとビックリするくらいおススメです。
このように、専門じゃない集団の逆襲って凄い。
あぁ、自分も技術職の端くれとして気を付けないと・・とも思ってしまいます。
そういえば、世界のトヨタが今後、マズいんじゃないかと経済学者の中で噂されています。
トヨタは自動運転車で後れを取っています。
googleや中国企業の躍進は凄い。
資本力や技術力はトヨタは負けるはずないのに、なぜ劣勢になったか。
それは、トヨタが運転に着目しちゃっているから。【Fun to Drive】ってキャッチフレーズがあるように、運転推し。
しかし、自動運転で台頭してきた企業は、【運転】という概念をとっぱらって、目的地まで箱が連れて行ってくれたらそれでいいよねって考えている。
もう出だしから、違うんですよね。考え方が。
IKEAのお箸も、フォーク・スプーンの文化圏の人が作ったからこそ。
日本では、古来から「神様と人間が共食する神聖な道具」として崇められていたため、単価もお高く、大切な道具の一つ。
その文化圏ではない人が作ると、2本のスティックで、テーブルに置いても転がらず、食洗機でガシガシ洗えて…と大胆な発想になる。
そして、結果的に現代の日本人の生活に合っていたり。
興味深い反面、切ないような。
専門家じゃない人達が、今後もあっ!と世界を驚かせるかもしれません。
面白いですが、元々あった伝統や技術はどうなるの・・と心配にもなるこの頃です。
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