「あれ?ぽにさん親子じゃないですか?」
とある中学校の入試説明会。大ホールで小6長男と座っていると、見たことがある親子に話しかけられました。
あら!
○○さんじゃない!
その親子は、
アメリカから帰って来たばかり
数年前に仕事の都合で赴任されました。
我が家もアメリカに遊びに行くぞ!と意気込んでいましたが、予算が足らず・・
考えた末、シンガポールに切り替えました。それはそれでよい想い出だったりします。
そう、遊びに行けてないのよ!
いつか行く!と思っていたけど、帰ってきてしまったのヨ!
月日が経つのは早いのヨ!
当時の記事です↓↓
アメリカに行かれたご家族、先日帰国しまして、お子さんは息子と同じクラスになりました。
小学校は現地校に通っていたこともあり、英語はペラペラ。
プラス、元々とーっても社交的でコミュ力満載だったため、秒でクラスに馴染んだとのこと。
それにしても、こんな所で会うなんて。
そう、今日は国際色の強い学校に見学に来たのです。
いわゆる『伝統校』というバチバチの東大・京大、難関大を目指す学校ではないですが、英語重視の授業が多く、海外に視野を定めている学校。
帰国子女枠ももちろんあります。
この友人のお母さん、海外に行く前は、
『うちは中学受験とか考えないよ~。でも、この学区考えている人多いから、焦るよね。』
なーんて言っていましたが、やっぱり帰ってきたら考えも変わるだろうな。
分かるよ。
3年間、現地校で鍛えまくった語学力。
そりゃ、活かすべきでしょ。
風の噂によると、息子さんは小6で英検1級、お母さんも英検準1級の語学力があるとか。てかそんな情報、よく仕入れたね。みんな帰って来たこの親子に水面下で注目してるんですよね。ははは~
でね、うちの子、会場での待ち時間に、夏期講習のためのテキストを必死に解いていたんです。
すると、その友達が、
「なんだか難しいそうなの解いてるやん。凄いな!」
と言ってきました。
そうか。
横からそっと見たところ、そこまで難しい問題ではないですし、同級生に褒められるような解き方でもない。
うん。
コミュ力の高さで、長男のテキストについて褒めてくれた部分もあると思いますが、本当に中学受験用のあれこれはやっていないっぽい。
帰国子女生は、全くテスト傾向が違う。
英語面接や、論文。
一般の中学受験生とは準備が異なるよね~と思いながら、学校説明会を聞きました。
そんでもって、
説明会の内容、思わず立ち上がりそうになりました。
待って!
ちょっと待ってよ!
スライドに出てきたこの学校の海外大学の進学先にビックリ。
ビックネームだらけやんか・・
マジか。
凄いやん。国際系に力を入れている学校って。
こんな科学論文にもバンバン出てくる学校に進学してるんかいな。
6年間でここまで語学力って伸びるものなの?日本にいて。
確かに、コースとしては6年間の中で長期間海外留学するコースがあるものの、ここまでとは。おみそれしました。
説明会の後に、在校生による個別学校案内もしていただきました。
担当してくれた生徒さん、日本語そこまで上手くない。それもそのはずで、どうやら帰国子女の生徒さんとのこと。
ここいらで訊いておこう。
この学校の海外大学の進学すごいね。どのクラスの生徒さんが、海外大学に行くか聞いたところ・・
ほぼ帰国子女クラスですと!
おっおん。
そりゃそうか。
元々英語の実力のある子が入学してきて、その子が海外に行く(帰る?)という仕組みか。
んでもって、国内組はやっぱりほとんどが国内大学だと。
まぁ、そうだよね。
にしても、国内で育った子供が海外大学に進学するって、相当の語学の壁がある。
日本で生活していると、日本語しか使わないので、そう簡単に語学力が磨かれるわけではない。
国内の受験戦争も熾烈なので、英語に全振りも難しいでしょうし。
一方の帰国子女のお子さんに関しても、現地で大変な思いをしたり、文化の壁やコミュニケーションの難しさに辟易することもあったでしょう。頭が下がります。
でも、帰国したら世界が全然変わる。
中学・高校・大学へと進学する時に、
その経験が、
もの凄いアドバンテージになって跳ね返ってくる
いやもちろん、日本でも、地域や学校を選ばないとそもそも【帰国子女】枠がない場合もあるので、必ずしも全てハッピーではない。
でも、ちゃんと【帰国子女】を有効活用すると、そりゃ、もう。ねぇ。
海外の大学卒業で帰ってくると、今の日本では超重宝される。
就職ではめちゃくちゃ有利。海外大学専用のリクルート業者もある。
日本の学校でずーーっと過ごした場合、
進学校であっても、
海外大学に行くのは相当難しい。
入学のノウハウも学校自体が蓄積していないと、先生達が対応できるとは限らない。
なにより、子供達自身が、【日本の価値観】に慣れてしまい、
日本の大学の序列でモノを考える。
当たり前なんだけど。
海外意識は薄れます。
どんなに海外経験にアドバンテージがあったとしてもピンとこないでしょうし、
そもそも親も海外に行かないし、行けない。
あれだけ海外移住するぞ!と意気込んでいた我が家も、今のところ保留です。
- 長男の中学受験
- 次男のクラブチームサッカー
- 夫婦の仕事
を言い訳に、考えていた海外移住は一度棚に置いて、目の前のタスクをひたすらこなしています。
なんかね、
これでいいのか?
と思いました。
なんとなく考えないようにしていた、
海外移住
の文字が浮かび上がってきました。
結局、中学受験でも、高校受験でもなく、国内のあれやこれやという試験でもなく、
何個も飛ばして、
帰国子女が最も良質な教育を受けられるのでは?
とも思ってしまいました。
海外有名大学への進学をゴールに持って行くとですが。
なんかね、
国内でグルグルやっていても、
結局全然違う経験を積んできた人が『そうきたか~』というルートで、
彗星のごとくかっさらうと言いますか・・
人生は決して、学歴だけではないですし、
この議論自体がしょーもないかもしれません。
ただ、幼少期~中学くらいまでの海外経験が、
レアで重宝されるな~ということを、
再認識した真夏です。
