前回の続きです。
12年通った保育園最後の運動会が終わった日【初めて死闘の親子競技に参加】
会場についた私は、子供を先生に預けると保護者席に座りに行きました。
運動会は地域でも最も広い公園を借りて行います。
ガチンコバトルが各種繰り広げられるため、気合いの入り方が違います。

広い公園ということもあり、保育園のOB/OGもたくさん参加しています。上の子達は、公園の隅でサッカーやバスケをして遊んでいます。
私は、1人緊張。
親子競技にドキドキ。
すると仲の良いママさんが話しかけてきました。
「おはよ~。あれ?ぽにさん、今日、かなり気合入ってるやん。」
そうです。
私は、
ジャージにTシャツインで参戦中
こんな恰好、中高生の時でもしなかったわ。
少しでも動きを鈍くするような要素を排除したく、結局、ジャージにTシャツインという、世界で最もダサいかもしれない服装を何の抵抗もなくやってしまうのが母親という生き物。
強くなった自分を感じます。
あれよあれよと競技が進み、
終盤となりました。
もちろん、年長の三男の徒競走や障害物競争、他の学年の様々な出し物をひたすら応援。
でも心の中はドキドキ。
ピンポンパンポン~
「親子競技、年長組の保護者で騎馬戦に出る方はお集まりください」
アナウンスが流れました。
さて、
いくとしますか。
広場で遊んでいる上の子達を呼び、ビデオカメラとスマホを預け、母は向かいます。
年長組の保護者が集まっています。
うん。
遠目でも分かる。
背が高い男性が多い
この地域はなかなかのファンキー・ヤンキーエリアでして、あれ?何のお仕事をされています?という親御さんも散見されます。
うん。
みなさん、分かっていないな。
私はほくそ笑みました。
なぜなら、この競技、
- 子供の腰に長いタスキをつける
- 親が子供をおんぶする
- 相手チームのタスキを取る
- タスキを取られた親子は陣地に戻る
- タスキを多く取ったチームが勝ち
というところ。
背が高いからと言って、有利に働く訳ではない。
5歳児が背の高い男性におんぶされると、
手が短いため可動域ってとっても狭いのです。
実は、背が低い女性におんぶされた子供のタスキは、
低い位置のため、
手が届きにくい。
私は12年間、この競技が大好きで毎年見ていました。
で、気が付いたのです。
「お母さん、結構最後まで残っている!むしろ背の高いお父さんにおんぶされた子供方がタスキを取られやすい。」
ということに。
うちの夫も背が高い。
動きは機敏でしたが、長男、次男の時に序盤でタスキを取られていました。
さぁ、タスキが渡されました。
我がチームも相手チームもほとんどお父さん。
ふと、大きなお母さんから声をかけられました。このお母さん、本当に大きい。
「私、この体格やのに、エントリーしてもうてん。立っているだけで辛いんやけど。」
と言い、私の顔を見て、
「お母さん、女性少ないけど、最後まで頑張ろう!」
と言ってくれました。
うん。このお母さんは誰かに似ている・・そう、
マツコ・デラックスに激似。
めちゃくちゃ感じよくて、話しやすい!
ということで、試合前まで、
私はマツコに、自分がこの12年間で観察したノウハウを話しました。
- 背の高いお父さんにおんぶされた子供は、可動域が狭いため他の人のタスキに届かない
- 女性におんぶされた子供はどうしても低い位置のタスキになるので案外取られない
- 始めは極力動くな
- 最後まで、逃げ回れば何とかなる
- 疲れるので、競技が始まるまで子供をおんぶするな
手短に話す私。
すでに周囲のお父さんたちは、子供をおんぶしています。始まってもいないのに。
三男に「自分もおんぶ~」とねだられても、
「体力温存させて~」と頑なにおんぶしない私。
マツコ、感心しながら、
「はっ、は~~ん。よく観察してるわね。」
ありがと。
にしても、すでに汗だく。マツコ、大丈夫か?
ピピーーー!
「親子競技、騎馬戦、選手入場です」
放送が響きます。
お父さんたちがおんぶしたり、抱っこしたりする中、
私とマツコは子供の手を引き、いそいそと登場するのです。
続きます!
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