PTA本部役員決めの最終回です。
PTA本部役員決めに参加中の夫目線でお届けします。
現PTA本部役員が見守る中、
2025年度の本部役員候補、
要するに選挙で選ばれた『可哀想な当選者』達が、
イス取りゲームをするがごとく円になって座らされました。
候補者は20人。うち欠席者1名。
欠席したからといって委任状を書かされているため候補者なのは変わらない。
20人の中から14人が選ばれます。
シンと黙り込む候補者達。
現PTA本部役員が作成したスライドが流れます。
今年の本部役員と学年役員が大改造してPTAを一新したことを分かりやすく伝えてくれました。
いやはや。
2024年度に我が学区のPTAの人達は頑張った。
ちょっと心打たれてしまう。
スライドが終わると、
数人が観念したかのように、
「・・私、来年度の本部役員します」
と勇者たちが別室に移動していきました。
1人、2人と荷物を持って席を立つ。
半分くらいの候補は決まりました。
僕は、本ブログを書いているぽにの夫。
周囲がしぶしぶPTA役員に応じているため、
申し訳なさそうな雰囲気を醸し出し、
役員決めの圧に耐えているフリをしている。
でも、ぶっちゃけていいですか。
僕は、興味のないことには手を挙げない。
究極、周囲にどう思われてもいい。
そりゃ良く思ってもらった方がいい。
でも、やりたくない役員をするか、周囲に白い目でみられるか、どっち?!と訊かれたら迷わず後者を選ぶ。
百歩譲って、もしもクジになったらしょうがない。
仕方がないと思って受け入れます。
とにかく、クジになるまで待つ。
曲がりなりにも40歳を過ぎたら処世術のようなものは身に着くものです。
なので今回なんとなく、こう達観していました。
職場でも、何でも、
自分が当たりたくない役を決める時は、喋ってはいけない
できない言い訳も発しちゃダメ。
現PTA本部役員に、
「来年度やってみませんか?」
と言われても。
「いや~~~」
とクビをひねるくらいで留めておかないといけない。
これはただの持論だけど、
僕より口が上手い人は沢山いる。
打開策を講じてくれる人もゴマンといる。
「下に小さい子供が・・」なんて言ったら、「○○さんのところもお子さんがいますが、役員しました。連れて来てくれてもよいですし。」とPTAの役ができる方法を一緒に考えてくれる。
みんな、基本やさしいし、
基本人に押し付けたいのです。
だから僕は突破口を与えないで、
ひたすらクジになるのを待つ
沈黙の時間に黙っているだけなんて、お安い御用。
そうこうしていると、やっぱり自分語りを始める人が出てきました。
○○があるから・・
来年はあれやこれやで・・
いや、語れば語るほど、説得されますし、現PTAの人たちが可哀想だったりします。
彼ら彼女らもやりたくなかったハズ。
やりたくない理由はゴマンとあったのに、何とか振り絞ってやってくれた。
今年の人達は革命まで起こしてくれた。
僕はじっと時が経つのを待っていました。
この空気に耐えられない人が、「じゃあ、やりますよ。」と出て行きました。
半ばキレてツンとして決まった人や、現役員に押されまくって耐えられなかった人。
数人が隣の教室に移動していきました。
気が付けば、
役員の定員まで あと1人
もうここに残っている人は、
沈黙に耐えた猛者か、
やんごとなき理由でどうしても拒否しなくてはならない人。
現PTA役員たちも困り果てていました。
ここで僕が初めてまともに口を開きました。
「では、クジにしませんか。」
残った人は6名はほぼ同時に頷きました。
クジなら仕方がない。
欠席している方の票も含め、クジがスタートしました。
7人中1人が決まる。
滅多なことがないと選ばれないハズ。
選ばれた時は、その時で仕方がない。
ここまで無言で拒否を続けましたが、実は、本部役員を行うと以後6年は役員免除になる。
我が家は年中の三男もいるので、
向こう6年PTAからお役御免になるのは悪い話ではない。
そりゃ2025年度は避けたいですがメリットが 0 ということでもない。
そんなことを考えながら、
ごぞごそとクジを引きました。
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お家でそわそわ待っていた私。そうです。本ブログの発信者であるぽにです。お久しぶりです。
夫から役員決め中にLINEが入ってくるかな~と思っていました。
まさか普段見せないような男気を見せて、
PTA会長なんかになってたらどうしよ・・
決まったよ~なんてLINEがきたら・・
「ただいま~」
あれーー???
帰って来た。
どうだった?決まったの?
「んーーー」
マスクをはずし、手を洗う夫。
なになに。もったいぶらないで。
どーだったの?
ねえねえーー
「何の役にもならなかった。」
えっ、ホントに?
やった!回避やん!
どうやって回避できたの?
20人中14人が決まるならばほぼ負け試合じゃん。
ある程度覚悟していたのに。
「うん。ずーっと黙っていたんだ。
1人、また1人と沈黙に耐えられない人が立候補していった。
最終的にはクジになって・・結局オレは、決まらまかったよ。」
そうなんだ。そうかそうか。お疲れ様。
「オレ、思ったわ。
自分、強くなった。」
え?どういうこと?断ることが出来るようになったってこと?
「いや、断ることは昔から出来てた。でもそれが簡単になったというか・・」
へーー
「ここ10年、ぽにがずーーっと家のことをして欲しいって、
理詰めで理路整然と諭してきただろ。
時に感情的に、時にExcelを使って、
ぽにが働いた時の経済的メリットや今後の我が家の資産をシミュレーションして。」
あぁ。やってたね。
でも、あなたは断り続けたね。
「そうなんだよ。あれが今回、役に立った。
理系妻のゴリゴリ詰将棋で鍛えられているから、
PTAのみなさんがめちゃくちゃ優しく見えたよ。
優しいんだよ。そんなの沈黙できるよ。」
へーーーーー。
「オレ、パワーアップした。」
へーーーーー。
いろいろ突っ込みどころ満載ですが、
結果、隠れ亭主関白、まさかのPTA役員決めで大健闘。
彼の男気のなさや、
自分の興味のあることしかしたがらない部分が、
なんだかんだで功を奏した今回。
さらに、サラッと私の交渉術がディスられたりと、
ちょっと複雑でしたが、
来年度PTAに関わらなくてよいなら何でも許す!
やっと隠れ亭主関白気質が役に立ったよ。
ということで、これにてPTA騒動終了!
ほっとした~~
ではまた!
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