サラリーマン勤続20年近くでやっと巡ってきた大チャンス。一方で、大ピンチでもあるのです【技術系の苦悩①】

先日、私がプロジェクトリーダー兼主任研究を務める企画の予算が通りました。

 

このプロジェクトは3年前から構想を重ね、

5年計画で遂行するつもりで進めていました。

ここ3年、数えきれないほどのデータを集め、

解析し、海外の研究所ともセッションを繰り返し、

ようやく、やっとこさ、

いけるんじゃない!?

というところまで漕ぎつけた技術です。

 

ハッキリ言って、スタート直後は、

「そんな技術できるハズない。」

と言われたり、

「特許にしても仕方がないのでするな。」

と言われることもあり散々でした(当時の詳細を書いた記事です↓)。

最先端技術を争うのであれば、どんなに偉い人の意見でも参考程度にしないと痛い目に遭う件

 

しかし、3年も経つと上層部も様変わりするもので、

あの時反対していた偉い人達の多くは勇退されました。

 

2023年ごろから、

「この技術凄くない?現実味帯びてきてるやん!」

と周囲からも注目されるようになりました。

勢いにのったところで、

頼りにしていた副主任研究員が会社を去りました。

嘘みたいに優秀な後輩で、国公立の医学部出身なのに、この分野の研究員になりたいから!と同じチームに配属されたのでした。

 

彼の退職理由は、

難易度の割りに全く評価されない

から。

これは、本当にしんどいことで、私も2年前に退職を考えた理由と全く一緒でした。

 

てか、主任と副主任が全く評価されないと言う時点で、

おいおいその企業どうなってんねん!

としか思えないのですが。

技術としても十分マネタイズできる分野なんですよ。

それなのに、サボっている人と全く同じ評価を受けるので、バカバカしくもなるのです。はい。

 

ちなみに退職後、退職した彼は秒で希望の就職先が決まりました!そりゃそうか!

 

こんな踏んだり蹴ったいな扱いも受けながらも、

ようやく役員発表まで持っていき、A/B/Cという3プランを提示しました。

Aが最も安いプラン、Cが一番高いプラン。

 

どうだろ。

良くて、Aで稟議が通るかな~と思っていました。

んが。

 

満場一致で、一番高いCプラン

この辺りから、

潮目が変わってきました。

今まで私やプロジェクトのメンバーだけが行ってきた、この技術が完成した際の未来のシミュレーションを上層部が計算し始めたのです。

「ぽにさん、この計算で合っているのか?」

「年間このくらいの資産は見込めそうか?意見を聞きたいがいいか?」

 

要するに、一プロジェクトの計算ではなく、

上層部の立場からの計算をしてくれたのです。

何なら、所属企業のナンバー2の滅多にお見受けできない常務から直々に呼び出され、

「君の予測値と僕の予測値を比較したいから、データを持ってきてくれ」

と言われるようになりました。

 

そんなこんなで節目の役員会がありまして・・

無事、億単位の予算を頂くことになりました

ええ。

ドラマでは、メンバーが「ワ――!!」っと万歳なんてする場面でしょう。

 

現実は、スンとしたものです。

役員会の次の日に、出社すると朝、上司より、

「ぽにさん、稟議下りたって。引き続き、研究を進めてください。」

以上!

って感じです。

 

もちろん、予算は個人のポケットになんて入りやしません。

私の給与はこのプロジェクトを成功されようが、

おじゃんにしようがほぼ変わらない。

 

ですが、

億単位のプロジェクトを動かしているプレッシャーだけが肩に乗りかかりました。

 

そして、新たな事件が起こるのです。

続きます!

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ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!