【共働きの葛藤シリーズ】
さて、シリーズ第3回。
7年くらい前、友人と話していた時のこと。
彼女は私と同級生。
お互いの家族もよく知った仲。
で、今のアラフォーって、その10年下の世代よりも専業主婦が結構多い。
我々が住む、地方都市は特に。
私が結婚した2000年代後半や2010年代の前半って、まだまだ『俺が働くよ』という男性もそれなりにいましたし、日本国内にインフレが長期続いていても、『まっ、こんなもんじゃない?でも勤続年数が増えると給料は上がるし、片方の働きで何とかなるよね~保育園には入りにくいし』と思っていました。
うん。
少なくとも私は。
なので自分達も、『共働きに終わりがくる』と思っていたのです。
それはもしかすると、
子供の都合だったり、
自分の体力だったり、
転勤だったり、
何となく、漠然と共働きの終わりは来ると・・
冒頭の友人も、結婚を機に仕事を辞めました
職場結婚で、まだまだ周囲の理解が得られない感じだったようです。
専門職でしたが、サラッと辞めました。
結婚後は、ファミレスでパートタイマーの仕事をしており、彼女の経歴を考えるともったいないんじゃない?と勝手に考えたり。
まぁ、友人が幸せだったらそれで良いかと思う反面、
定期的に会うたびに、
あんたの専門性をもう少し社会に還元したらいいのに・・とつぶやいてしまいます。
そんな私に、友人が一言。
「ぽに、私がどうにかするよりも、
夫に全力で働らいてもらって、
社内で高い評価を得た方が、
効率が良いんだよ。」
と言います。
そうなの?
「うん!」
嬉しそうに話す彼女。
どうやら彼女の夫の会社は基本給に+歩合制のようなボーナスが出るらしい。
夫が仕事で高いパフォーマンスができるように家のことや子供のことは、自分が請け負った方が効率が良いとのこと。
自分がパートタイマーで働いても、100万円?103万円?の壁を超えるわけにはいかず、効率はイマイチ。
それならば、夫に残業してもらい、高い評価を得るようにしてもらった方がトータルの家計はプラスに。
・・なるほど。
昭和の古さは香りますが、現実はまだまだ昭和。
うなるしかない。
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ところ変わって、2017年の我が家。
我が夫。
社長賞ばかりか、
複数の特許や論文に名を連ねとるがな・・
元研究職、技術系の端くれなので、夫のノッテいる感じはよく分かりました。
うん。
何度も友人の言葉を思い出しました。
『夫が1人で働いた方が、効率が良い。収入的にもアップする・・』
そうかもしれない。
実際、夫の給与もちょっと上がり、ボーナスはそこそこの金額になっていました。
やっぱり、片働きに切り替えた方が、自分たちもラクになるのでは・・
一方で、夫は、
「ぽには絶対に辞めないで」
のスタンスを崩しませんでした。
自分の成果は一時的なもので、
長続きするとは限らない。
どうなるかも分からないし。
と彼は言っていました。
更に、
- 根がミラクル保守的
- 夫の母は今も働いている
- 共働き前提で人生設計している
という考えもあったようです。
とはいえ、
私の負担はやっぱり半端ない。
共働きを続けたい気持ちは分からなくもないけど、
なんて身勝手な考えなんだ!
と夫に不信感すら覚えてしまいました。
夫は、どちらかが全力で働くよりも、
『お互い、7割くらいのパワーで会社員をする方がよい』
と思っており、
それをよく私に伝えてきました。
しかし、
「夕食とか頑張らなくて良いからね~」
と言われる度に、イライラ。
夕食、
そもそも私が作る前提やんけ。
7割でいいよ~とか言いながら、自分は特に何もしない。
私は仕事+家事+育児+あれこれで、
すでに7割のパワーなんて常に超えてるで。
でも、
なかなか伝わらない。
それもそのはず。
夫は根っからの亭主関白。
結婚当初は台所は女性の聖域だから、入ってはいけない。
とギャグ抜きで、本気で考えていた人。
自分のスタンスは変えずに、配偶者の働き方や生活を『軽め』にすれば、乗り切れると思っていたらしい。
甘い。
甘すぎる。
でも、私も、
夫のこの『ノッている感』は、
長続きしないのではと思っていました。
そして、それは、
見事に的中するのです。
ポチが響くこの頃。