定年が伸びていると言われる昨今ですが、
皆さんの周りで65歳までバリバリ働いている人ってどれくらいいるのでしょうか。
地方都市のそこそこ規模の企業で働く私の肌感覚ですが、
60~65歳で働いている人ってそんなにいない
いや、0ではない。
定年後、再雇用されている人はモチロンいます。
厚生労働省からも以下の措置を講じなければなりません!と言われています。
① 65歳までの定年引き上げ
② 定年制の廃止
③ 65歳までの継続雇用制度(再雇用制度・勤務延長制度)の導入
うん。
制度としては整っている。
でも、周囲のみんなから、
「この人はいてもらわないと困る~~」
なーんて思われている人なんてとーっても少ない。
というか60歳オーバーの人が主力で働いている組織はかなりマズイのかもしれません。
いやね、知っているとある企業の研究者がいます。
その人は御年63歳。
再雇用3年目です。
私が新入社員だった約20年前からその業界に鎮座していた人でした。
でね、その人、自分が残るために上手いこと、
「自分がいないとこの技術は出来ない。みんな困ることになるぞ。だから自分を再雇用するんだ。」
と言っていたそうです。
で、3年くらい前までその人を大事にすると言いますか、
重要視した方が良いのでは?という機運がその会社の中にもあったようです。
しかーし!
再雇用になってゴールもみえていて、引継ぎをしてもらわないと・・となっても全然引継ぎをせず。
最前線の面白い仕事をぶんどって、自分ばかり動いていました。
これでは下が育たない。
育ちそうな人がいると、「○○さんは向いていない」とか何とかいって、キックオフしていました。
で、上はそういう人をどうして見ていたか?
ハッキリいって、ほったらかしにしていました。
上の人達も自信満々に『言い切る』ベテラン研究員を便利だとも思っていたのです。
まぁマネジメントが悪いので野放しにされていたと言っても過言ではない。
この傾向、腹立つけど分からなくもない。
上席や役員にしてみたら同世代(もしくは自分より上の年代)のベテラン研究員が頼もしく見えるのでしょう。
ベテランだから何でも知っているように見えるんでしょうね。
経験がモノを言うわーって思っちゃうのかな。
全然ちゃうで
ハッキリ言って、今の60代が大学生だった時代ってもう40年前です。
その時の技術には、プログラミングもないですし、各種自動分析機器もない。
大量には試験区を回せません。
例えば私が担当している試験は12年前、1日に24個体行うことが限界でした。
今はどうか?
384個体×4回 できます。
うん。
12年でこの進化です。
40年前って、じゃあどうか?
この技術が産声すらをあげていませんでした。
申し訳ないですが、40年前は鉛筆なめなめの時代です。
パソコンがオフィスになく、電話でメモ、集計は手書き。
Excelやワード、パワポなんてありません。
はい。
何が言いたいのかと言うと、技術職において、
60歳オーバーの人でこの人がいないと!という人は滅多にいない
というか、あったらヤバい。
若い人は遥かに前進的で最新の教育を受けてから入社しているのです。
研究室の人間関係もホットなのです。
いや、専門分野の目を鍛えている!
という人もいますが、40代でも同じくらい目が肥えている人はいます。
60代のベテランでないとダメということはない。
最近、そんな60代をいろんな会社で、
結構な頻度で見てしまい『自分は知っているんだ』発言を聞くたびにげんなりします。
一方で、少しでも雇用年齢を上げるために60歳以上には働いて欲しい!とも思っています。
これはホントに。
では、どんな60代ならば若者に紛れて平気で働いているか?
ズバリ、
いい人
いいおっちゃんや、いい人だけが上手に楽しく残っています。
その人が仕事ができるか、知識があるかなんて二の次です。
うん。
そんなもんですね。人生なんて。
はい。ではまた!
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