『スマホを拾っただけなのに』
という、ホラー?映画がありましたよね。
ホラーではないですが、今日はそんなお話。
「すみませ~ん。スマホ、拾ってくれた方ですよね。」
とある日本海側の海にて。
5か月の息子とタープの下で遊んでいる時、こう話しかけられました。
んんん?
ちょっと分からない。
姉家族と絶賛、キャンプ中の私に女性が話しかけてきました。
先ほどまで、ここで、義兄がタープを建てていました。
私が、波打ち際で、姪っ子や息子とちゃぷちゃぷしている時に、
「ぽにちゃん、タープ完成したからこっちおいで~」
と日陰に寄せてもらったところ。
スマホ?
もしかしてタープを設営している時に、義兄がみつけたかもしれない。
彼はもう海に入り、子供達と遊んでいます。
「本当に助かりました。ありがとうございます!」
良い色に焼けた女性。
とんでもない!!自分ではなく、たぶん兄が見つけたこと。
だから礼を言われる筋合いではないけど、見つかってよかったですね!と伝えておきます。と返しました。
笑顔で会釈をしてくれた彼女に手を振りつつ、
スマホって、本当に価値が上がってきているなぁと実感します。
- 電話
- メール
- インターネット検索
- カメラ
- 電卓
ちょっと数えるだけでもこの機能。
実際は、もっともーっと数えきれないほどの機能が搭載されていますし、
pay系のアプリも乱立しています。
マンションのカギもスマホで管理できるとか聞いたことがある!
ひえ~~
お財布を無くすのももちろん痛いですが、煩雑さではそれ以上の不便を招くかもしれません。
スマホを拾ってもらうと、、確かに感謝だよね。
さて、私は海に来てもまだ小さい子供がいるため足を付ける程度。
大人たちの貴重品をサコッシュに入れて、波打ち際を行ったり来たり。
すると、「お母さーんがいないーー」とメソメソ泣く女の子が前にいました。
んん?
1人か?
どうした?お母さんは?
5秒ぐらい観察しても、お母さんの気配がない。
泣き止まない女の子。
まずい、これは、
迷子だ
きっと。
女の子の元に駆け寄り、
もしかして、お母さんを見失った?
泣かなくても良いよ。
オバちゃんと一緒に探そうね。
と声をかけました。
警備されている方を探すために、ぐるっと周囲を見渡した時、
ちょっと離れたレジャーシートの上で、
家庭用焼き鳥コンロで鶏を焼く男性と目が合いました。
「あっ!すみません。その子、うちの子です!」
そうなんですか?
良かった~~!!
この日は波も高く、海の音が大きくて、会話が聞こえにくい。
お父さんも、焼き鳥に目を取られて、すぐそばで泣く子供に気が付かなかったようです。
そして、実際、迷子もちらほら出ているようで、迷子の呼び出しもされていました。
それだけでなく、波を警戒するようにフラグみたいなものも立っています。
警備からの放送も、
『今日は波が高めです。遊泳禁止にはしませんが、沖には行かないで下さい。』
と放送がされていました。
本当に気を付けなくてはいけない。
我が家と姉のお家は、子供が3人づついます。
合計すると小1~0歳までで、6人。
若干、カオスなので、大人4人でルールを決めて、子供達を見はります。
姉夫婦は毎月のようにキャンプに行く、キャンパー。
安全を第一に自然と遊びまくっています。
そんな姉夫婦が教えてくれたのが、
ライフジャケットの使用
我が家も川や湖遊びでよく着るのですが、
どんなプールや海でも、落ち着くまでまず着せるそうです。
水関係のレジャーに行くときって、荷物が多い。
着替えや飲み物を持ちつつ、場所をとり、設営・・
ワチャワチャしていると、子供達が何をしているのか目が届かない場合も。
子供も大人しく待っている訳もなく、目の前の水場に少しだけでも入りたい、ダメって言われても足だけでも・・となります。
ましてや、我が家のように、子供の数が大人より多いと大変が倍増します・・
で、
ライフジャケット着
海では最初から最後まで。
プールでは慣れたら適宜外して、水遊びを楽しむそうです。
我が家も真似をして着用。
いやはや。
ラウフジャケット様様ですよ。
本当に。
うちの子達は、幼い頃からスイミングへ行っているためか、水への恐怖心が少ないです。
これに助けられている部分も多いのですが、自然相手では気を引き締めなくてはなりません。
プールと海や川では、全く危険の角度も度合も違います。
でも、なかなか伝わらなくて、調子にのりそうになる。
そんな時に、ライフジャケットを着ていると全然違います。
「あの~~~良かったら・・」
先ほどの女性が私の方に近寄ってきました。
「これ、食べて下さい。」
こっ、これは
焼き鳥ではないですか!!
いいんですか?
「いや、本当に助かったので。」
ええ!そんなそんなと謙遜しつつ、美味しそうな香りに、しかと受け取る私。
数本入った焼き鳥。嬉しいなぁ。
スマホを拾っただけなのに…(←しかも、私じゃない)
んんん?
先ほどの女の子がいた辺りに戻っていく女性。
なんと!あのお父さんは私にくれる焼き鳥を焼いてくれてたのか!
そりゃ、すまないね。
何だか嬉しくて、あのお父さんにもお礼に行きました。
はぁ、今日はついてるなぁ。
良い人に会えると、幸せ度が倍増するわ。
ざざざざざ・・
波も高くなってきました。
そろそろ引き上げようか。
子供達も海に大満足。
ライフジャケットのおかげで、安全に遊ぶことができました。
あっ、お礼の件、義兄に言わないと。
てか、焼き鳥食べちゃった(←オイ)。
あのさぁ、
スマホを拾ってくれて、ありがとうって女の人が言いに来たよ。
キョトンとする義兄。
「ん?何の話?」
だから、設営の時に、スマホ拾ったんだよね。
「へ?オレ、知らないけど。」
えっ、マジで?
「うん。」
しまった。
完全に人違い
スマホを拾っただけなのに…って思っていたけど、
スマホを拾ってすらいない。
ということで、誤解を解くことも何だか恥ずかしく、
スタコラサッサと帰り支度をするのでした。
皆さまの夏が、素敵な想い出だらけになりますように♪
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