以前、かなり反響をいただいた記事があります。
記事から4年が経ちました。
今回は、4年前のお話と、その後である2022年どうなったか?
を発信させて下さい。
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2018年。
ピョンチャンオリンピックで一躍有名になった女子団体パシュート。
この競技、スケート大国オランダは、『超人軍団』と言われるほど世界的にずば抜けた選手で揃えました。
個の力ではどうしても及ばない日本勢。
数年間、戦略を練り、練習を重ね、
結果は・・
ご存知のごとく、オランダを破り、金メダルを勝ち取りました。
この勝利は、欧州メディアにも紹介され、国際的に高い評価を得たとのこと。
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もう、4年前に退職してしまった伝説の上司がいます。
退職時の役職は課長。
役職で聞くと、ふ~んですが、まぁ聞いて下さい。
何が凄いって、その人、
20年以上前に、
副業に手を出していた
終身雇用が当たり前の時代。
それには理由がありまして・・
40代に差し掛かる頃に、自分よりも10歳ほど年上の方が部長に選出されたそうです。
明らかにその人に嫌われていた上司。
これから20年、退職まで冷や飯を食わされること間違いなしと悟った彼は、会社でサラリーマンをしながら、専業主婦の奥様と他のビジネスに手を出しました。
副業と言っても、実働は奥様なので、会社規定に引っ掛かることもなかったようです。
今では・・信じられないほど行列のできるお店のオーナーをされています。
そして、彼の予想は当たりまして、例の10歳上の部長は役員になり、最終的に会社のトップに。
長期政権は続きまして、昨年まで筆頭役員をしていました。
もしも、奥様と仕掛けなければ、下手すると25年以上、気の合わない上司に頭を下げ続けることになったのでしょう。
この上司は、60歳で延長を希望せずにアッサリ退職されました。そう、もう4年前になります。
彼は、いち営利団体の利益だけでなく、
サラリーマン個人の幸せ、
さらに、世の中をより良くすることを教えてくれる方でした。
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私は入社時、研究所に勤めていました。
皆さん優秀で良い方でしたが、この上司のような人は皆無でした。
自分の出世や会社からどう見られているかに必死になっている人、専門知識や造詣は深いが、コミュニケーション能力がイマイチの方。
もちろん人格的に素晴らしい方もおられましたが、
基本エリートなので、良い意味でも悪い意味でも、
自分のいる場所が最も『イケてる』と思っている感はあるような気がします。
私は、研究所から10年以上前に転勤を言い渡され、今の部署で踏ん張っています。
研究所から見ると明らかに、
Cランクの我が部署
うむ。
そんな中・・
研究所が受けるはずの案件が、我々の部署に舞い込んできました。
フツーの人だらけの集団に!
1人だけで担当するのはちょっと無理があるため、
3人くらいのチームでプロジェクトとして取り組んで進めることに。
研究所に残る人間は、処理能力が高く、バックグラウンドはT大・K大や博士も当たり前。
まぁ、そりゃ凄いんですよ。技術系の賢い人の深さは、半端ない。
その方ならば、この仕事は1人でサラッと担当していたかもしれません。
我われの部署は、パシュートのごとく3人チームで、なんとか同等のパフォーマンスをするために、ちょっとしたことも補いながら進めていました。
メンバーの1人、私は、はぁはぁと息切れをしていますが、カーブですぐに後続に譲り、倒れる前に体力温存をしています。
スタートして半年後。
滑り出しは順調だったのですが・・
大転倒しました
自分達というよりも、外部に契約を打ち切られる形の痛い事故。
立ち上がれないかも・・と感じてしまいましたが、上司の熱烈な励ましで、もう一度動き出しました。
1人だったら、きっと身動きが取れずにリタイアしていたでしょう。
で、それから2年後・・ブログではお知らせしませんでしたが、
商品化されました
小さい業界ですが、ちょこっと注目を集め、メディアにもいくつか紹介されました。
嬉しいことに、世界中から問い合わせがきたようです。
今、どうなったか?
パシュートは続いています。
その時のパシュートメンバーの1人は、課長になりました。
出世が遅い部署では、異例の早さで。
で、私は去年まで踏ん張り、後輩にバトンを譲りました。
今では、自分よりも遥かに優秀な後輩が、素晴らしい速さでパシュートを組んで走っています。
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北京オリンピックが開催されています。
パシュートの話題を見る度に、心が熱くなります。
これから4年後も、走り続けている技術・・
サラリーマンなんて小さな存在ですが、世の中を少しでも良くする技術をこれからも磨き、実装していきたいです。
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