女性専用のクリニックって、どうしてこんなにキレイなんだろ。
ホテルのような雰囲気のエントランス。
お待たせしました。
胸の違和感の続きです。
はぁ~~
乳腺クリニックの待合室に座る私
そういえば、同じような空間に以前頻繁に通っていたような気がする・・
どこだっけ?
そうだ。
不妊治療外来だ。
10年前の2012年。
不妊治療の真っただ中でした。
真っ暗のゴールが見えない道をひたすら歩く感覚。
病院も3回変えました。
特に揉めた訳ではありません。どの病院も良くして頂きました。
病院を変えることは、ある意味、不妊治療あるあるな気がします(10年以上前の話なので、今は違っていたらすみません)。
1つ目は家からも職場からも遠く、通院にちょっと無理がありました。
なぜそこを選んだのか、今でも謎です。どうしてなんだろ?思い出せない。
2つ目は、小さな産院。
女性の医師が1人で運営されていました。
とっても親身になってくれ、妊娠しなかった時の落胆を一緒にしてくれるアットホームな雰囲気でした。
しばらく通ったある日、初めて妊娠を確認。
やったー!と喜んだ次の週、
流産してしまいました。
スタッフも担当医も良い方だったので通いたかったのですが・・
やっぱり不妊治療専門ではないため、
待合で妊婦と混在することが辛くなってきました。
不妊治療をしていた友人にそれを相談すると、
「不妊治療は、妊婦と混合の所はとにかく辛いから辞めな。サクサク事務的に対応してくれる医院がいいよ。人によるかもしれないけど。ぽには、きっとそっちが合ってるかもよ。」
と後に出産することになる3つ目の医院を紹介してくれました。
3つ目の病院は不妊治療専門の病棟があり、関西でも有名な産婦人科。
職場からも3駅。
ただ、当時住んでいたお家とは全く逆の方向。
今までの2つの医院は辛うじて自宅と方向でしたが、
正直、3つ目の医院の遠さは堪えました。
でも、友人の紹介通り、サクサク事務的に治療していくスタイルは、自分には合っていました。
と言っても、不妊治療は過酷な戦い。
戦いという表現が良いのかも分かりません。
もう敵が何だか分からない。
ゴールがいつくるのかも、何が自分に合っているのかもよく分からない。
とにかく、
生理がくる=妊娠していなかったで、
また振り出しに戻る。
グルグル同じ所を回っているのに出口が見つからない感じ。
その上、病院は予約をしても、有給を取って午前中に行っても、いつも激混み。
仕事帰りの治療は、帰宅が22時を超える日も頻発しました。
結局、
職場に近い今のエリアに引っ越しました。
周囲には、「通勤が辛くて」と漏らしていましたが、
正直、不妊治療しやすいから・・という理由が、大きかった気がします。
そうそう、
初めて3つ目の医院に行って、ビックリしたこと。
ホテルのようなエントランスと、
こんなに大勢の女性が不妊治療をしているんだ
という事実。
年齢も様々。
黙々と自分の順番を待っています。
この中のみーんなが妊娠できますように・・
本当に願っていました。
あの時の自分が、今の子供が3人いる私を見ると、
ひっくり返って喜ぶと思います。
「ぽにさん、ぽにさんいらっしゃいますか?」
おっと。
名前が呼ばれました。
あっ、はい!私です。
「更衣室で、ケープに着替えて下さい。貴重品と着替えはロッカーに入れて下さい。」
と言われ、更衣室でごそごそ着替えます。
鏡に映る自分と目が合う。
うん。老けたな・・
マスクの後が残るほっぺを見ながら、自分がもう40代なんだと当たり前のことを認識します。
着替え終え、中待合いで待っていると、
放射線技師の方から簡単に説明を受けました。
「今から、マンモグラフィをしていただきます。その後、医師からの触診があります。えーっと、ぽにさんは左の胸にしこりのようなモノがあるということでよろしかったですか?」
はい。そうです。
「分かりました。では、まずマンモグラフィから撮影しましょう。」
別の部屋に入り、マンモグラフィの前に立ちます。
「では、左からいきましょう。ちょっとすみません。一度、しこりを確認しても良いですか?」
あっ、はい。
どうぞ。
もしかすると、しこりの存在は、
私の勘違いかもしれない。
いつの間にか、消えているかもしれない。
確認を始める技師の方。
「え~~っと、、どこだろ。
あっ、これですね。」
うん。
やっぱりあるか。
続きます。
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