前回からの続き。簡単なあらすじをどうぞ。
羽田空港で国際線と国内線の乗り換えに間に合いませんでした。
JALからJALへの乗り換え。
今の時刻は朝の6時30分。
なんと、次の関空行きで空いているのは20時55分。
どうする?
と困っているところに、同じく乗り換えが出来なかった押切もえソックリのお母さんとその一家が(以下、押切一家)。
押切一家のリサーチ力により、JALではなくANAで空いている便を発見!
出発まであと40分。
JALの空港職員を先頭に、我が家と押切一家は京急線で国際線ターミナルから国内線ターミナルに行くのです。
いやはや、羽田空港広い!
京急線のプラットホームからJALの職員を先頭にダッシュで一気にに駆け上がった我が家。
ANAカウンター到着!
交渉の末、何とか乗れそう。
あれ?
押切一家がいない。
ダッシュでANAのカウンターに滑り込んだ我が家。
セーフ、セーフ。
と思ったのだが、ANAの空きを見つけてくれた恩人の
押切一家が来ていない
えっえっ?
居ても立っても居られず、私は、
気がついたらカウンターから離れて押切一家を探しに行っていました。
夫に子ども達を預け、もと来た道を戻る。
「ここでーーす!こっちですよーー!!!」
名前が分からない。
でも叫ぶ。
そういえば、4歳の娘さんと小1くらいの双子の男の子。
押切もえ似のママとスラっとしたパパ。
でっかいスーツケースが3つあった。
そうや。
あそこのお家は、明らかに分が悪い。
スーツケースが大きく、多い
階段を駆け上がることは難しかっただろう。
JALからJALの乗り換えだとそのまま預けられますが、
予定していたJALに遅延で乗れない時点でスーツケースを返されてしまいました。
我が家はなんちゃってミニマリストなので、小さい1つのスーツケースでダッシュができました。
自分達家族が乗れたからバンザーイ!ではない。
押切一家と一緒じゃないと
半ば使命感を感じた私は、大きな声で叫びます。
「ここでーす!ここがANAのカウンターでーす!」
もと来た道を走りながら。
会えるか?
どこ?どこにいる?
すると、4歳児を片手に抱っこして、もう一つの手にスーツケースを持った一家が登場しました。
双子はダッシュ。
パパさんは2つのスーツケースを宙に浮かせているのか、転がしているのか分からない状態。
みんな汗だく。
カウンター近くにいる、我が家のメンバーも全力で交渉します。
「あの人達もJALに乗れなかったんです。乗せて下さい!」
JALの職員も必死に交渉。
ワーワー賑わうANAカウンター。
刻々と迫る時間。
カウンターに近づく押切一家。
うん。
すったもんだの末、
無事、乗れました
我が家も押切家も。
ANAの飛行機から見た羽田空港です。
お前さん、広すぎるよ・・
なんだかんだありましたが、無事、ANAのフライトは定刻通り出発しました。
他のお客さんに迷惑がかからなくて良かった~~
んで、結局、
関空には予定していたJALの1時間遅れで、到着することができました
関空に着いた時、押切ママが、
「お疲れ様でした!カウンターではありがとうございます!」
とんでもない!
あなたたちのファインプレーで我が家も便乗させてもらったんです。
こちらこそ感謝です。
今日は、どうしても帰らなくてはならない用事があったんですか?
押切ママに聞いてみます。
「そうなんです。午後一で大阪で大事な会議がありまして。」
ひえーー!!!
海外旅行帰りにお仕事ですか?
変態ですね。
「ははは!そうかもしれません。
皆さんは今日はお休みですか?」
ん?待て。
ワイも会議や。
そして、出発前に仕込んだ実験経過を確認する日や。
・・あっ、私も出社です・・と告げると、
笑いながら、
「お互い、ド変態ですね。」
と言われました。
ははは~~
これにて、シンガポール旅行は終わり!
お付き合いありがとうございました。
最後までバタバタでしたが、
旅は道連れ世は情け。
モーレツに楽しかった!
それから数時間後・・13時にて。
とある企業の会議室で、シレっと何もなかったようにプレゼンをするオバちゃん。
皆は知らない。
このババアが、
数時間前まで羽田から帰れない~とドタバタ劇を繰り広げ、
10数時間前はシンガポールで遊びまくっていて、
肩~首にかけてめちゃくちゃ日焼けしていることを・・
皆は知らない。
【おわり】
2023年以内に完結できた・・嬉しい。クリックも嬉しいよ~