サラリーマンで上手くやっていくコツをやっと体得。ビジネススキルというやつ?勤続20年近くでやっとです・・

「ぽにさん、年末の研究発表会の質疑応答、

僕が今まで見てきた人の中で、最も素晴らしい対応をされていました。

あんなトンチンカンな提案をされていても、相手を尊重し、受け止め・・

僕は、感動しました。」

 

おお。ありがとう。

先日、他部署の後輩から声を掛けられました。

 

「普通の技術系の人だったら、あの質問には、ダメ出しをするでしょうね。でも、しない。質問者もご満悦でした。さすがだ!と思いました。」

 

やりましたよ。みなさん。

やっと、

ようやっと、

人から褒められる受け答えが出来るようになりました(涙)

ごちそう

はいはい。ご褒美です~

ビジネススキルというやつでしょうか。

やっと体得?できたようです。

 

では、褒められた発表会の質疑応答について詳しく説明させてください。

ん?嫌だ?まぁそう言わずに。

 

私の所属する研究部隊は、2~3か月に1回進捗を発表せねばなりません。

皆の希望する新製品や新技術がどのようなペースで進んでいて、予算はどれくらい必要で、人員は足りているのか、困っていることはないか・・等を含め説明します。

研究している本人達も、方向転換や修正案をここで出してもらえると助かります。

関係者の前で『言質』も取れるため後々「言った、言ってない」のゴタゴタになりにくい。

 

で、毎回進捗会で私が1人気を付けていること。

決して誰にも恥をかかせず、気持ちよく進めること

 

というのも、15年ほど前に所属していた中央研究所では、当時、

建設的な「みんなで良い研究にするぞ~」という研究発表会ではなく、

マウント合戦が行われていました。

 

「君はあの論文を読んだのかね。読んでいないのにこの考察はどうなのか?」

「今、この分野の研究は○○大学の××教授が詳しいが連絡は取っているのか?」

「昔、同じような研究をしていた人がいるが、知らないのか?」

とか何とか。

 

要するに、

オレはお前より知っているけど、どや!

と言いたい『マウント意見』が含まれていました。

 

正直、マウントしたければしたらよいのですが(そういうのしかコミュニケーションが取れない人もいる・・)、みんなの見ている前ですべきではない。後でそっと教えてあげればよい。

 

このような発表会だと、

発表する本人も『マウント対策』を行うことにエネルギーや時間を使ってしまいます

本当はもっと研究そのものに重きを置かないといけないのに、違う部分にあくせくする。

 

一方、『演者』が気を付けないといけないのは、

質問した人に恥をかかせないこと

例えそれが『マウント質問』だったとしても、

かなりトンチンカンな質問だったとしても、

質問した人は大なり小なり勇気を持って質問しています。

 

特に、みんなの前で、バカにしたり恥をかかせるなんてご法度。

 

二度と質問をしてくれなくなるだけでなく、

恨みを買ってしまいます。

 

研究関係者あるあるかもしれませんが、論破した!正しいことを言った!

相手が質問してきた、科学的に間違っていることを指摘して、

正しく上書きしてやったぞ!

というのは、身内だけの小さな勉強会なら正しい。

最適解の時も多々あります。

 

しかし、発表会は社交の場

勉強の場というより、

『人付き合い』の場です。

 

恥をかかせてはならぬ。

 

ということで、私は近年、とんちんかんな意見が出た場合、

むしろ自分が恥をかくことにしています。

 

「なるほど!その考えは私はしたことがありませんでした。

前向きに検討してみます。

後で詳しくお話させてください。」

 

などと質問自体に時間をかけずにコンパクトに収集します。

 

ほんでもって、後ほど、質問の意図を聞き出し、科学的におかしければやんわり「実は本研究ではその論理は通用しないんですよ・・」と切り出します。

もちろん「私の説明が拙く、理解しずらかったと思います。すみません。」

とも付け加えて・・

 

いやね、初めは私が恥をかくとおもっていました。

とんちんかんな意見に、否定をせずにその場を収束させるなんて。

ただ、この方法に切り替えてから、

すこぶる評判がよい。

 

私の発表の後に質問も増えました。

みんな、否定されないので質問しやすいのでしょうか。

 

上記の身のこなしが出来るようになったのは、以前よりも肩の力を抜いて『ある意味、評価とかどーでも良い』というステージに立ったからだと思います

管理職試験にも落ちていますしね。

出世も同年代に比べて遅いですし。

必死に守るものがないので、どう転んでもよいよ~というドッシリした風格になりつつあります。

 

これが良いかどうかは分かりません。

でも、以前よりも評判も良くなり、予算や意見も通りやすくなりました。

 

残念ながら、科学的結果は・・変わりません。

『結果の良し悪し』と『本人の評判』、

そこには相関はない。

 

うん。

 

ある意味、科学だけは裏切らないと実感している昨今です。

今年もぼちぼちいきます~!

ではまた!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!