新卒でとある企業に勤め始めてから、早20年以上が経ちました。
決して平坦な道のりではなく、転居を伴う部署異動や会社都合の職種変更、様々な紆余曲折がありました。
産前産後休業も3回取りましたが、三人目は数か月のみという比較的早い復帰。
仕事の脂がのっていたという部分もございます。
今となれば、もっともっと、
社会制度を使えばよかったな~
とも思います。
育休も3人とも2年ずつとか、たっぷり取得してゆっくりすれば良かったかもな~とも。
まぁ、長男を妊娠した12~13年前はそんな職場の雰囲気ではなかったですし、
「育休!?迷惑かけんなよー!」みたいな空気がぷんぷんでした。
ほんと、この2~3年くらいじゃないですか?
地方だから遅れている部分はあると思いますが、
企業側も大手を振って「育休たっぷり!有給も全部使ってね!」と言い出し、
それが頭の固いおじさん世代にもやっと浸透し始めたのは。
これが15年、20年前に導入されていたら、ここまで少子化は進まなかったんだろうな~~とも思いますが、まぁ無理だったでしょう。
さて。
同世代の方はお気づきかもしれませんが、40代中頃から50代ちょっと上くらいまで、サラリーマンとして働いている女性は非常に少ないです。
氷河期ドンピシャだったこともあり、就職が全然決まりませんでした。
私も何社も何十社も落ちに落ちて、やっと内定をもらいました。
信じられないかもしれませんが、所属する企業の技術系で採用されたのは当時男性ばかり。
数年ぶりに採用された女性が私でした。
いや、決して優秀だったからエッヘン!という訳ではなく、むしろ逆で、
「こいつ、面白そうだから採用してみようか」という、
当時の上の方の気まぐれです。
んで、なんだかんだで20年が経ったワタクシ。
何百回、何万回も
「仕事辞めたいな~~」
と思いました。
いやね。正直もうしんどいのよ。大変なのよ。
仕事自体も、あれこれプレッシャーやストレス。上や下からの“建設的な提案”という名の文句を聞かされ、
こっちを立てつつ、でもどうにか現場に沿った落としどころに持っていき…
出張だったり、ウェブで海外の研究者に不得意な英語で説明したり。
まぁ要するに、仕事もいろいろあるのよ。
それが花形に見える人もいるかもしれないけど、本人は思うんです。
もう、ええやろ。
そろそろ違うことしても。
仕事の片手間に子供と・・という感じだった生活をお家に配分を多くしたい。
とも思うのよ。
もちろん、夫の収入だけではちょっと立ち行かなくなるので、私の勤労はマストなんですが、
「ここまで働かなくてもな~~」とも思っていたのです。直近1年ほど。
そんな中。
10年後の我が家に会ったのです
えっ?何のSF小説?
違う違う、例えが悪かった。
3人のお子さんがいるご家庭。高校生、大学生×2人、全員私立に通い、大学生たちは大学院に進学予定。
そう、夫のお兄さんご家族とお盆に会ったのです。
義理のお姉さんから(めっちゃいい人)、リアルな詳細を伺いました。
どれくらい教育費ってかかりますか?と訊くと、
「あのね、ぽにちゃん。いい? 覚悟して聞いて。めちゃくちゃお金かかるから」
とのこと。
毎月毎月、必死に誰かの振り込みをしていると。
一番上の子は一人暮らしもしているので、もう、お金のかかり方は半端ではない。
何より、学費は恐ろしく高い。私立ですし。
3人合算すると特に。
「ぽにちゃん、10年後のために貯めておいた方がいいよ~」
わっ、分かりました。
確かに。
私は小学生+保育園の時点を鑑みて「うーーん、辞めるのもありかな~」って考えていましたが、
お金がかかるのはこれからです。
そうだった。
ということで、うーんとか、ふ~ふ~しんど!と思うこともありますが、
働きます。
みなさん、ぼちぼちいきましょうか。
