その日、私はスマホのブログ作成画面を見入っていました。
こんなコメントが入っていたのです。
初めまして。
〇〇と申します。
今度出版する書籍にこちらのブログを紹介したいです。
一度メールを頂けますと幸いです。
マジか。
こんな、世界の片隅で更新しているブログに。
GoogleやYahoo!の検索でも、上位になんて全く表されない、ブログランキングでも3位以内とかに入っているわけでもない、失敗談ばかりのこの『ともばたけ』に。
手が震えました。
そうこうしていると、夫が帰宅。
彼が、このメールを見て一言。
夫「これは出版詐欺だな。無視した方が良いと思う。」
夫婦で出版詐欺と決めつける
彼は以前、自分が書いたエッセイ集(結婚式の引き出物に入れた本)の一部を某出版社の『エッセイ大賞』に申し込んだことがございます。
数か月後、立派な封書でカタログと共に贈り物が届き、中を開けてみると・・
今回の厳選なる選考の結果、貴方様の作品は大賞を逃しました。
しかし、文脈から才能の香りがプンプンします。
書籍化しませんか?
こんな内容の手紙が添えられておりました。
しかし、続きがございました。
50冊より印刷を承っております。
50冊、50万円の出費で書店に並ぶことも可能です。
それ以上の冊数も用意しております・・
おや?
これは自主出版というジャンルではないか?
前半の手紙では、夫も「なんと。大変分かっておられる方だ。」と調子に乗っておりましたが、後半で毛色が変わってきました。
そう、自主出版のお誘いでした。しかも1冊1万円というかなりの高額。詐欺とジャンル分けするには乱暴かもしれませんが、『大賞を流した』と表現している点など、臭い匂いがする。
夫「今回のメール、この手のお誘いじゃないか?気を付けた方が良いぞ。」
そうかもしれない。
そうだね。
私のブログが書籍に紹介されるわけないよ。ちょっと喜んじゃったよ。
何だか手放しで喜んだ自分を恥ずかしく感じつつ、コメントを消去しました。
お誘いコメントが入った次の日
突然のコメント失礼しました。
このコメント欄がすぐにアップされないこともわかりました。
勉強不足で申し訳ございません。
こちらのアドレスにご連絡下さいませんか。
よろしくお願い致します。
うっそ!
マジか。
夫に相談。
夫「えっ?また連絡が入ったの?そしたら連絡してみるか。あんまり期待しない方がいいよ。」
分かった。
私も、こんなメールを返信してみました。
〇〇様
お忙しい中、ご連絡を頂きまして大変恐縮に思っております。こんなことは初めてなので、詐欺かイタズラかと勘ぐっておりました。
無礼をお許し下さい。
申し訳ございませんでした。さて、本題です。
是非とも協力させて下さい。
・・・略
次に返ってきたメールは、正確なスケジュール、企画書が添付され、送られてきました。
夫も納得する、誠実な内容でした。
受けるか?どうする?やるの?
受けてみたい。
やってみたい。
でも・・
想像もできないくらい忙しくなったらどうしよ・・お受けする時点で少し迷いもありました。仕事や子供達との生活に一つタスクが入ることでバランスが崩れないか。毎日、綱渡りだ。
何より、私で良いのか?
そんな不安も吹き飛ばすくらい、担当のライターさんは素敵な方でした。
全てメールでのやりとりでしたが、丁寧な文面、何かをお願いする時の適切な指示と相手へのリスペクト、社会人10年以上経験しても、このようなお相手には滅多に巡り合いません。
毎日の生活や会社の業務に影響することなく、掲載していただくことになりました。
やはり餅は餅屋。プロってすごいな。
その末、素敵な本に紹介されることになりました。
ゆとりを生み出す暮らしの回し方
こちらの本です。
はっきり言います。
私以外の方が記事がおすすめです。
皆さんめちゃくちゃ工夫されていますし、センスが良い。インスタのフォロワー数は数万件を超える方ばかり。フォロワー数で考えると、私の1000倍でしょうか・・(滝汗)
良い経験をさせて頂きました。
会社でも、全然注目されない私。
学生時代、何をしても鳴かず飛ばずだったのに・・
生まれて初めてのオファーです。
ともばたけ 【わたしのこと】
お礼を言いたいのはこの方々
ひょんなことから、昨年より定期的に更新しようと始めてみたブログ。
私の人生にスペシャルな経験をさせてくれました。
それは、このブログを読んでくれた方がいたから!
何かのご縁で、本ブログにたどり着いてくれた貴方。
本当に、
本当に、
ありがとうございます!
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