中受に対する意見が夫婦で違う!中受が『必要か否か』を深堀してみた

小4長男が中受したい!と言い出したお話。

【前回記事】

中受なしで海外プチ移住を考えていたのに、小4長男が「どうしても中受がしたい!」と言い出した。

言い出したのには『きっかけ』があります。

同じマンションのお兄ちゃんが、とある公立の中高一貫校に受かり、「よかったら見学会見においでよ」と言ってくれたことです。

ゴリゴリの受験用見学会ではなく、オープンディみたいな催しがされていたため、

家族で行ってみました。

 

うん。

親の私が見ても良かった。

授業も工夫がされていて、行きたい!って思う内容だった。

シンガポール 博物館

長男、めーーっちゃ興味津々。

「行きたいかも~」

 

とノリノリになっていました。

特に、英語の体験をした時にワクワクが止まらなかったようで。

彼が落ちた英検5級の内容よりも簡単だったとのこと。

「英語も分かったし、あんな風に学べるなら行きたいな~」ですと。

 

ただな~~

 

私は中受は反対ではありません。

本人がやる気があったらやりなはれ。

でも、生半可な気持ちだとかーなーりしんどいと思っています。

 

夫は中受反対派です。

それも分かる。

 

私達夫婦は大学院修了→企業の研究員です(夫は昨年転職しましたが学生時代も合わせると20年以上研究していました)。

中高一貫校や有名私立高卒業の人達と数多く接してきました。

(あっ、私はアホ出身です。今も現役アホです。たまたま滑り込みました)

 

だからこそ、自分の子供は中受で!という人がいるのも分かります。

でもね、夫は、どっちかっていうと逆。

 

中受→難関中高一貫校→難関大学の人達をたーくさん見てきたからこそ、

 

あえて、中高一貫じゃなくてよくない?

とも思っています。

 

理由はいくつかありますが、

中でも最も大きな理由は、

凄すぎる奴らがいるから。

 

そんな奴の存在は、研究室に入ってから気がつけばよろしいやん。

中学時代くらいは、「アタシ、イケてるかも~」って勘違いしておくのも1つ(気がつくのも1つだけど)。

 

で、凄すぎる奴らってどゆこと?

うん。たとえ話を交えて説明しよう。

 

小学校の時に体育で、マット運動をするじゃないですか。

先生が教えてもいないのに、側転やハンドスプリングが綺麗にできちゃう人っていませんか?

身体の動かし方に対する【勘】が異常に優れていると言いますか。

運動神経が良いっていうやつです。

ちょっとの指導であれもこれも出来ちゃう人が地域選抜になったり、スペシャルバージョンの方がオリンピック選手です。

本人の努力ももちろんあると思いますが、自らが生まれ持った【勘】や【センス】の部分も大きい。

 

で、その頭脳バージョンが、

人気の中高一貫校の合格者だったりする

 

集まった母集団が優秀なので、バク転やバク宙なんてお手のもの。

 

頭脳で差が出るって、本当に結構ツライ。

  • 1回の説明で理解しないといけない(常に)
  • 爆速で覚える同級生ばかり
  • 授業、全てにおいて速度が速いのは当たり前
  • 出来る子は、予習復習しなくてもできる

ハイパーレベルになると、嘘だろ、マンガだろ・・というくらい遊んでいても、

先生の言うことを聞いていなくても、

余裕でできちゃったりする。

そんな人と、一緒にいて、常に努力を強いられるといろいろ病む。

(私も中央研究所に配属になった時、周囲の人の優秀さに圧倒され、かつ何かとマウントを取られたこともあり「自分の存在ってどうなの?いらないかも・・」と思ったこともありました。もちろんマウントなんか取らない素敵なひともたーくさんいましたよ。)

 

とはいえ!

中高一貫校って6年で習う部分を先取りできたり、高校入試をスキップできたりとお得な部分も沢山あります。

勉強したい子どもが集まるっていう魅力的な部分もあります。

 

さて。

もう一つの情報。

特徴について。

中高一貫校で教鞭を揮う教員の友人や、

実際に中高一貫校に通っていた人(特に最近入社した若手)によると学校自体に以下の特徴があると聞きます。

  • 評定平均が始めからデフォルト3ではなく4がつく(学校によるが)
  • 定期テストのレベルも高いので評定が4であってもそれ以上は取りにくい
  • 指定校推薦で大学進学するという概念がない(先生にも止められる)
  • 古典的な王道の受験(共通試験→大学入試)を自然と強いられる
  • 学歴至上主義になりがち

 

評定平均や推薦を狙うのであれば、

【特進クラス】に入るよりも【普通クラス】で良い成績を取れ!というのが戦略だったりします。

母集団がそこまで勉強しない集団であれば、ちょっとの努力で高順位を取れ、評定が上がることも。

 

ひと昔前より【特色入試】、【AO入試】や【国立大学の推薦枠】も増えています。

今、高校時の評定は、

試験システムが変わり、昔よりも大事だったりする。

 

大学受験だけを考えると、中高一貫の古典的な真っ向勝負で試験突破させる方法は、

勉強が好きで、実力も伴う人なら良いですが、

そうでないと、ずーーっとしんどい。

 

受験は戦略がモノを言います

 

中高一貫が最適解か?

と言われると、そうでないんじゃない?

むしろ、

「小学校~高校のどこかでプチ移住している方が、

子ども達の人生の経験値としても希少価値としても高いんじゃない?」

と夫が言う。

 

うん。

そうかもしれん。

でも、本人がしたいことを無下にするのもどうかと・・

 

ということで、

折衷案を採用することにしました。

 

つづきます。

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ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!