前回の続き:受賞候補?まさかのお声かけだけど、こんな時こそ慎重に!
さて。
企業賞の候補にしてくれるらしい。
賞金は25万とのこと。
税金を抜いたとして、2人で受賞すると10万とちょっと頂ける・・
私の中で電卓がたたかれる。
正直、家計の足しになるし、賞金が出るのは嬉しい。とっても嬉しい。
でもな・・
名誉とリアルな賞金を頂くと同時に、
失うものも確認しないと
今回、実務として動いたのは、私と同じ研究室の佐々木君。
でもね、いろんな人のアドバイスと支えがあった。
必死になって実験サンプルを探してくれたメンバーもいた。
厳しい言葉をかけつつも、上手く行くように導いてくれるメンバーもいた。
いや、まだ成功してないけどさ。
イイ感じの波を起こしてくれたのは、彼ら彼女たちのおかげ。
ここで、私たちだけ企業賞を頂ける候補になると、どんな気持ちになる?
しかも、突然一斉メールとかで知らせられたら?
はいぃ?!
となるだろう。
佐々木君をチラッと見る。
たぶん、同じことを考えていると思う。マスク越しだから、目元しか分からんけど。
上司に質問してみます。
プロジェクトメンバーを全員入れることはできませんか?
上司は、
「ええ。もちろん良いですよ。賞金はそのメンバーで分けることになります。」
そして、その後、付け加えた言葉がエグイ。
「その辺りも、リーダーである、ぽにさんが決めてください」
隣の後輩に確認せねばならぬ。
うちの会社の初任給~数年はとっても低い。
いや、うちだけでなく、多くの日本企業は初任給~数年は一律で給与は控えめだ。
そりゃ、私も3人の子供がいますし、お金は欲しい。
でも、共働きなので比較的安定はしています(いや、どうだろ。たぶん)。
自分の新人~数年を思い出すと、お金が本当になかった。
後輩に、「賞金少なくなるけど我慢して」とは言いにくい。
すると、
佐々木君の方から、
「ぽにさん、全員誘いましょう」
と言い出した。
・・おそろしい子!!!
何このいいヤツ?
メンバーは8人いる。
25万を2人で割るのと、8人で割るのでは金額が全然違う。
税率を考えなければ、前者は12万5千円。
後者は約3万円。
隣の後輩がキレイな目で話しかけている時に、頭の中で電卓をひたすらたたくオバちゃん。
差し引き、9万5千円。
9万5千円って大きいぞ。
何が買える?
そして、2人での受賞と8人での受賞では、
周囲からの見られ方や感じられ方が違う
正直、8人では、全然印象が残らない。
一方で、
誘わなければ、チームとして士気も下がる。
というか、
賞金以上に失うものが多い
- 信頼
- やる気
- チームワーク
失うだろう・・ビジネスでつながるメンバーだが、お金では得られない築いてきたものがある。
何なの?
隣にいる若手は、そんな計算をせずに、純粋にみんなで取りに行きましょうと言っている。
恐ろしい子(2回目)!!!
上司は、
「とにかく、ぽにさんは、良いタイミングで申請用の資料を作成しておいて」
とのこと。
・・承知しました。
ということで、私は申請用の資料を作成します。
えっ?
結局どうするって?
もちろん、
全員誘いますよ。
グスン。
えっ、泣いてませんよ!
グズン・・ポチを頂けますと幸いです。
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