2015年の年始頃。
私は、1人目の育休復帰にはぁはぁしていました。
復帰してすぐは、慣れない仕事、保育園に全く馴染まない長男と、帰宅後の抱っこ抱っこでなーんにも出来ない時間と・・
当時は夫のサラリーマンとしての猛烈ぶりはすさまじく、
お家の動線やアレコレは一切気にしていなかった時期。
ぐちゃぐちゃの家事と、中途半端な仕事と、
ギャン泣きと夜泣きに、
追い詰められるワンオペの日々。
そこに、
2人目妊娠発覚
1人目に不妊治療や多くの時間を費やし、悲しい想いも経験したので、
本当に嬉しく、こんな奇跡が起こるんだ~と感動したものの、
まさに、人生で頑張らないといけない時期。
綱渡りどころか、目の前も見えず、でも下を見ずにゆっくり着実に進むことだけを考えていました。
そんな中、
ある缶詰をよく利用していました。
週1くらいのペースで使っていました。
ある日。
いつものように缶詰を空けた時、
中に、まつ毛の束のような、黒い物体が落ちていました。
えっ・・
これは、
異物混入じゃないの?
そっと缶詰を処分しようと思いましたが・・技術系にいる私。
このような不良製品ロット。
技術現場としては、絶対知りたい。
大事故や大きなクレームにつながりかねない。
その缶詰は、日本の某大手企業が製造しているお品。
クレームや電話をすることはエネルギーを使いますし、それじゃなくてもしんどい日常。
うーん。
と悩みましたが、やっぱりその企業のためになるとも思い、『お客様相談係』に電話しました。
どんな電話だったかは忘れましたが、
- 缶詰を空けたら異物が入っていた
- まつ毛の束のようなモノだった
ということを告げると、電話番号と住所、氏名を聞かれた気がします。
個人情報を聞かれた理由は、あぁ、お品を取り換えるのね。
と思った記憶があります。
で、次の日。
午前中に働いていると、携帯が鳴りました。
なんだろ?
どうやら、缶詰会社の方から電話でした。
「○○会社の本部長の木下です。」
はぁ。
缶詰に対するお詫びと、その缶詰を回収させて欲しいとのこと。
はいはい。送るのかな?
と思っていましたが、
「いえ、直接取りに伺おうと思います。今からどうですか?」
と言われました。
えっ?
職場にいるんですが・・
「では、16時はどうでしょうか?」
いや、まだ帰宅しておりません。
「左様でございますか。直接現品をみたいので、お宅に伺いたいのです。お家にいる時間を教えて下さい。」
えっ?
どうしてもお家に来るの?何で?
続きます。
ポチが響くこの頃。