続)『役職病』に罹った人と『巻き込まれた』人のイタイ話

『役職病』に罹った人と『巻き込まれた』人のイタイ話

前回の続き。

私は困っていました。

 

いや、こちらからジップロックか何かに詰めて、例の缶詰を送るだけでいいんじゃない?と。

 

それに『お家に人が来る』って結構、

アレよ。

突然は嫌よ

ワンオペで初めての育休明けで、慣れていない時期。

しかも2人目妊娠中。

繰り返すけど、家もぐちゃぐちゃなんだって。

 

電話するんじゃなかった・・

しもたーー

 

しばらくすると、また電話が鳴ました。

「××株式会社、×××部門本部長の坂下です。」

・・はぁ。

としか言えません。

内心は、知らんし。あんた誰?

 

「この度は失礼しました。先ほどお電話しました通り、取りに行きたく存じます。18時には帰宅されてますでしょうか。」

いや、無理。

18時過ぎまで会社。

そっから慌てて帰宅して、保育園にお迎えに行って、家に帰るのは19時過ぎてないと無理。

と伝えました。

夕焼け

「分かりました。では、その時間に。」

 

来るの?

いや、やめていただけませんか。

送りますよ。郵送で。

 

「現品を確認したいので、申し訳ないですが直接取りに行きたいのです。」

という押し問答。

本当に困ることも伝えましたが、直接謝罪もしたい!の繰り返し。

そんなのいいよ。たった数百円の缶詰ですし。

って、来てもらう方が迷惑なんだけど。

 

全然ひかない先方。

ということで、19時過ぎに来ることになった。

 

ところが。

17時半くらいでしょうか。

電話が鳴りました。

「××株式会社 坂下です」

はい。どうしました?

18時過ぎに仕事を全て終わらせるため、結構忙しい時間。

 

「あの、実はご自宅の前まで来ておりまして。不在のようで困っております。」

 

はぁ?

言ったよね。19時過ぎないと帰宅していないって。

 

「ご帰宅までは・・」

いや、数時間前に電話で伝えたやん。

無理だって。

「ではこのままご帰宅まで、お待ちします。」

いや、そりゃそうや。って、気い使うわ!こっちが。

 

人を家の前で待たせて、保育園にお迎えは行けない。

 

早々に定時でダッシュをして、会社を抜けてきました。

なんななのよ。

もーー!!

マンション前に見知らぬ車が止まっていたので、おそらくまだ待っているのでしょう。

 

保育園に直ぐに迎えに行きたいけど、とにかくオジサンが終わってから。

缶詰を用意し、先ほどの着信に電話。

急いで帰ってきたので、缶詰を取りに来て欲しい。と告げます。

 

ピンポーン

すぐにピンポンが鳴りました。

 

スーツを着たおじさんが現れ、名刺を渡してきました。

『××株式会社 ×××部本部長 坂下××』

はぁ。

ご立派で。

なぜか、自己紹介と自分が責任ある立場であることをほのめかす、いや主張するオジサン。

 

うん。

てか、興味ないけどな。早く保育園に迎えに行きたい。

 

「この度は申し訳ございませんでした。責任者としても反省しております。缶詰を見せてもらえますか。」

突然来られたので玄関先にして欲しいと断り、例の缶詰を見せる。

 

「ははーん。これは何か入っていますね。おそらく○○だとは思いますが・・弊社の調査班に調査させます。」

 

それなら郵送で十分ちゃうんかーい

 

心の中で全力で突っ込む私。

待てよ。

 

わざわざ来られたということは、

豪華な手土産があるとか?

とちょっと期待する。

 

例の缶詰をジップロックの中に入れて、鞄にしまうオジサン。

そんな仕舞い方だと、いよいよ、郵送でよかったやん。

 

さぁ、ここからお土産タイムとか?

ごそごそと鞄をあさり、

「あの、これをどうぞ」

と言われ、渡されたのは、

 

缶詰2つ。しかも、

くっしゃくしゃのスーパーの袋に入ったもの

 

おっおん。

 

こんなん、近所のママ友にも渡さへんで。

くっしゃくしゃの袋で。

会社のサンプルでも、もっとあるやろ・・

 

ビックリして、目をぱちぱちさせる私。

オジサンは、

「では。調査結果は後日報告します。」

と言って、帰ってしまいました。

 

なんやそれ。

 

何だったんだ。

何?あの人。

自分の名刺を配って、会社での地位の高い人が来たんだから、許しなさいよ。

ってこと?

もう、謎!!

ハラ立つ!!

 

ということで、6年以上経った最近、ふと思い出したのでブログに書きました。

なんだったんだろうね~!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!