ピカピカの新入社員だったころ。
と言っても、氷河期世代の私は、何とか辿り着いた就職先。いろんな企業の就職試験に落ち、ボロ雑巾のようになった末にもぎ取った内定。
ラッキーなことに、そこそこの業界大手だったため、学生からみると、うん。全然悪くない職場。
定年まで働くなんて、先のことは考えられないけど、まぁ転勤もあったり、結婚したりすると辞めるかもしれない。ただ、ずーーっと働いていたら、管理職になったりするのかな~
って思っていました。
はい。
新卒から勤続20年以上経ち、
ずーっと働いている人になりました。
管理職になれた?
いや、違いましたね
管理職なんか、そう簡単になれませんね。
聞いて下さいよ。
先日のこと。
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「ぽにさんって、総合職だったんですね~」
長年技術職部門だった私はこの4月から、海外事業部に異動となりました。その部署の事務系のベテランさんから言われたこと。
ワタクシ、技術部門の中では、マニアックでツウしか知らないような研究に従事してきました。
大活躍!は行かないまでも、その業界の中では、『○○企業のぽにさんチーム』が詳しいくらいにはなっていたと思われます。部署内でもこの分野の研究といえばこの方!という感じになっていた感じは僭越ながらございました。
特許も複数関わりましたし、主力で関わって来たプロジェクトには億単位の予算を頂きました。
うん。そうだったのよ。結構頑張っていた。
でもね、繰り返すけど異動になりました。
サラリーマンは異動は、逆らえません。
どれだけ実績がある!これやってきましてん!といっても、ハイさようなら。
来季から新天地で頑張って!となる。
しかも、私の場合、研究から営業へとの職種チェンジ。
技術系って、技術系しか道がないものです。
世界的には。
続けてきたキャリアをさよならするなんて、企業としても勿体ないし、個人としてもタダの人になってしまいます。
実際、転職サイトで登録しても技術系しか受け付けてくれないのが私のキャリア。
しかーーし!
日本企業って凄いですよね。
異動させてくれるんですよ。他分野のセクションにもサラッと。
えっ?希望?している訳ないじゃないですか。青天の霹靂。
日本企業では、スペシャリストではなくゼネラリストが『最適解』となる。古き良き文化は健在です。
もういい年+営業に関してズブの素人な人間をぴよーんと営業に招き入れる。
『こいつ、ずっと技術にいたけれど、異動させたら面白いんじゃない?化学反応が起こるんじゃ・・』みたいなノリだったのでしょう。化学反応は技術系で散々起してきましたが、いや~他分野でも求められるとは。知らんかった。
他の方からみると面白い人事だったかもしれませんが、本人はたまったもんじゃない。
なんだよ。
私のしてきたことって。何だったんだ。
って、この半年何回思ったか。
でもね、所詮サラリーマン。
人事は水物。
個人の都合や感想なんて受け付けないのです。
ええ。
さて、異動してから。
同じ会社でも、ビルも違いますし、
オフィスも異なる。
知らない人も多い。
昔から知っている人も・・いるようでいない。知っているようでよく知らなかったことも発覚します。
でもって、後輩だった人達も、みんなそこそこ偉くなっています。
技術系で出世が鬼遅かった私は、その遅いままのヒラとして異動。
何か役職がついた訳ではありません。
管理職でもないため、部下がいる訳でもありません。
新部署の中でも、すみっこくらし・・ではないですが、比較的真ん中に座っています。でも真ん中ってのがポイントで、灯台下暗し。みんな、私のことは気にも留めない。
うん。
前の部署では呼ばれていたような会議には一切呼ばれません
未来を見通したり、提議したりすることはない。
技術のあれこれなんてない。
『ぽにさん、どう思う?』なんて案件はほぼなし。
まぁそうだ。私は営業経験ないもん。英語も大して話せない。
技術はあっても、私の技術を活かせる現場ではない。
磨いてきた技術を生かすトコロって、今の部署では、数パーセントくらいしかない。
技術のことって、分かりにくいので例え話として。
ゴホン。ええーー。
元々私が、陸上の駅伝選手だったとします。
長距離を走るための持久力や筋肉の付け方だったり、身体のバランスの取り方だったり、ギュンギュンに高めてきた。
もちろん、マニアックな『タスキを渡す』部分についても、幾ばくかの練習はしてきました。
って、『タスキを渡す』シーンって、大切は大切だけれど、そんな重点的にするわけではない。
短距離のバトンパスとは異なり、そこまで高い技術、ノウハウがあるとは言い難い。
うん。
私は、なんとなんと、新しい部署にて、
その『タスキを渡す』部分だけをやってくれと言われています。
なにそれ
やるけど。なんぼでもやりますけど。
でもさ、その部分って、
そんな専門でやる所かな?
って思ったりする。
今まで駅伝で長距離を走っていた人に、
しかも、そこそこのタイムで世界と戦ってきた人に、
『タスキだけ渡す』に全振りして。
って言っているのと同じなのですよ。
ね。
どうしたらいいんでしょ。
とりあえず、私は、日々、タスキをありとあらゆる角度からこねくり回し、
何とかうまく渡せないか必死に工夫しています。
なんかね、なんでしょうね。
勤務年数も20年越え。
40代後半になると、見える景色も違ってきて、走り方にも脂が乗って、
省エネで結構速いタイムを出せるようになって、ここからだ!と周囲にも思われて、
どんな天候でも応用可能になっているんだけどな。
まぁ、前を向くしかない。
と思う日々です。
とりあえず、いろいろ様子を見ます。
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