【最終回】夫の転職活動と『きづき』・・共働きの葛藤シリーズ

【共働きの葛藤シリーズ】

転勤の打診がありまして・・共働きの葛藤シリーズ①

ノリにノッテいた夫の研究・・共働きの葛藤シリーズ②

ノリにノッていた夫の考え・・共働きの葛藤シリーズ③

ノリにノッていた夫の陰り・・共働きの葛藤シリーズ④

社畜なことに気が付かない夫と・・共働きの葛藤シリーズ⑤

社畜を続けても・・共働きの葛藤シリーズ⑥

会社辞めると決めた夫・・共働きの葛藤シリーズ⑦

夫が専業主婦になるのか・・共働きの葛藤シリーズ⑧

お金どうするんだ?・・共働きの葛藤シリーズ⑩

転勤か、転職か・・共働きの葛藤シリーズ⑪

 

大人気シリーズ、最終回です。

 

夫は、働きながら、

転職活動をスタートしました

 

転勤を断ることを考えると2022年3月までには、どこかに決まっておきたい。

 

現在は2021年の夏前。

本人曰く、

「まぁ、何とかなるでしょう。」

 

大丈夫かな?

と私が聞くと、

「ダメなら契約社員とかでもいいし。」

 

おい。

あなた。

勝手に決めるでない。

できれば、正社員で採用されてくれや。

 

でも、まぁ、本人が嫌だなぁと思っている所に無理やり行ってもらうのも違う。

決まらない時は、契約や派遣、パートも・・と腹をくくり、就活を見守りました。

 

本人は、新しい職場を探すことが、本当に楽しいようでした。

 

周囲にポロリと夫が転職したいと言っていることを話すと、「えーーもったいない」と言われます。

そうかもしれません。

2000年前半の氷河期に、大きな企業の研究職に滑り込むのはある意味勝ち組でした。

 

彼の企業は、制度はそこそこ整っています。

ただ、制度はあってもそれを利用する文化や風土がないと、『ない』と一緒

残業していない人=頑張っていない人

のレッテルはベッタリとみんなの心に敷かれているようです。

 

さらに、一度辞めると決めると、やっぱり組織の嫌な部分が見えてしょうがなかったとのこと。

 

例えば、子供が大病を患い入院。休まざる得ないパートタイマーの人に、『都合を付けて出社できるようにしろ』と言う。

社員じゃないですよ。パートですよ!

地域の最低賃金で働いている弱い立場の方。

普段は非常にまじめに働いていて、たまたまここ数日、急きょ休まざる得ない。

それじゃなくても子供の調子が悪く気持ちも塞いでいる時。

 

万一の時には、マネージメントで人の調整をすべきなのに、人事調整もせずに、個人にしかもパートタイマーに叱責する現在のトップ。

そして、イエスマンで、トップの伝書鳩の管理職たち。

 

あほくさ。

 

ここに人生を取られてたまるか!

さっさと脱出じゃ!

そう思ったようです。

 

それから、数か月・・

 

結論から申し上げます。

 

転職先が決まりました

 

数回の面接を繰り返し、ここに決まれば良いな~と思っていた所にご縁があったようです。

40代のオッサンでも、今までの経歴(企業の研究職、特許や論文に係わり、チームリーダー経験多数)で、そこそこ引きはあるんですね。

知らなかった。

 

いや、もっと苦戦すると思っていたので、私としては、あそこの企業、ザルじゃない?

と疑っているほど(コラ)。

 

給与は下がりますし、今の企業ほどグローバルではない。

土日も、ふたを開ければ出勤かもしれません。

でも、地元で決まりました。

転勤は関西エリア以外はないようです。

うん。関西ステイ決定。

 

就職先は2022年4月からの採用を許してくれることになりました。

 

夫は今の仕事をクローズする調整を始めました。

 

しばらくして、

退職の旨を担当上司に告げ、研究所トップに告げ、

研究所の役員に伝えました

 

役員は、今までの夫の実験結果や功績を鑑みて、

「転勤はなしにするから、辞めないでくれないか」

と言ってくれたようです。

 

でも、夫はお断りしました。

 

クリスマス前に、有給消化に入り、

先日、

新卒から長年勤めた会社を退職しました。

 

彼の会社には、社内情報誌があるのですが、そこに小さく夫の名前が書かれていました。

 

極々、

小さく、

【今月の退職者 ぽに夫】

と。

 

朝の暗いうちから家を出て、仕事に向かった夫。

子供の体調不良に調整なんてできないと仕事優先にした夫。

海外との会議が夜中にあるからと、会議に出かけていった夫(当時はリモートは社内からでした)。

土日でも、実験サンプルが・・と言って家族サービス中に出かけた夫。

 

彼の過ごした長い長い時間が、

小さな一行で済まされていました。

 

「そんなもんだよ。サラリーマンなんて。」

と笑う夫。

 

うん。

そうかもしれない。

貴方が辞めたからと言って、この会社の何も変わらない。

 

でも、私達家族は、貴方がどれだけ一生懸命仕事に向き合っていたか知っている。

腹立つことも沢山あったけど、

真摯に向き合っていたことは忘れない。

 

当たり前だけど、まざまざと分かったことがある。

組織なんて、個人のことをみていない

 

はいはい。

辞めるのね。

りょうかーい!

 

で、全ては終了。

 

組織や企業への過度の期待や見返りは空振りすることが多い。

自分の代わりなんていくらでもいる。

 

それでも、精一杯、目の前の仕事をするのがサラリーマン。

必死になった先で、仕事が生ききがいの1つになるのかもしれない。それは全然悪いことではない。

夢中だと、何も知らずに月日が過ぎ、自分がいないとだめだー!と思い込んでしまう時もある。

 

とはいえ、いつかは仕事を辞めるのだから、どこかで気が付く。

自分がいなくても良いことに。

退職してからボケる人やズーンと落ち込む人が多いことも納得する。

 

夫が辞めることで、私もいろいろ考えました。

何が大切で、大切と思い込んでいた部分は切り捨てても良いかもな~とか(たとえば、社内だけで通用する勉強会の習熟度だったり、業務と関係ない社内の集まりだったり・・)。

 

まだ子供が小さい時で良かった。

この『きづき』が20年後の退職時だったら、もう取り戻せない時間に悔やんでも悔やみきれない。

 

家族との時間や大切な人との時間を重視しよう。

心に誓いました。

 

春からはまた新しい日常が待っています。

Windowsのバージョンアップのごとく、私達も【共働きバージョン2?】として、新しい道に進もうと思います。

今後ともお付き合い、よろしくお願いします。

連載、これにて終了!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!