「この会議、不毛過ぎませんかっ?!」
私が座長(リーダー)を務めるプロジェクトの2025年度メンバーの顔合わせの会議がありました。
んで、1時間を超えたあたりで、新しいメンバーの1人が吠えて会議を退出しました。
吠えた彼は私よりも数年下の他部署の中堅。
その部署代表で来ている。はず。
各々のメンバーには、事前に発足の理由や、本日決めたい事も渡しています。
大きな声では言えませんが『億越え』予算を頂いているのもあり、他の会議に比べても入念に説明はしています。
議題を決めている最中に、なぜか、
吠えた。
そして去っていきました。
でね、この会議は結構ポジションが上の人も参加しています。
私がリーダーではありますが、予算もそれなりに頂いているのもあり、大事な分野とみなされオブザーバーとして参加。
そりゃ、リーダーが頼りない部分はあるかと思いますが、ガチガチの公式な場面。
なのに、よくわからんけど、
気に食わなかったようでキレて帰った人がいました
うん。
ちょっと引いたわ。
とはいえ大人なので、会議を仕切っていた私は涼しい顔をして、
「分かりました。帰って頂いて結構です。後で議事録を共有致します。他の皆様、大事な部分なので進めましょう。」
とシレ–っと言いましたよ。
内心はなんだかよく分からいムカムカした感情が渦巻き、震えていましたが……冷静に、感じよく振る舞いました。
でね、今回の会議が通常の会議と違う所。
圧倒的に女性の出席者が多かったのです。
10人参加者がいて、そのうちの5人が女性でした。
えーー。普通じゃない?って思うかもしれません。首都圏だったり、先進的な企業の方では。
でも、地方都市の企業なんて、本当に男性ばかりです。
男性が決定権のある職種を牛耳り、女性はサポートという構図が一般的です。
女性としては、ぐぬぬぬ・・と思う所もありますが、
メンドクサイことになりたくないので、はいはいと思う所は飲み込みながら、でもこちらの主張は練り込ませて頂きますね〜みたいな感じで、
ギリギリのラインを攻めているというところです。
私は技術系の総合職採用ですが、決して男性総合職と平等ではなく、ほとんどがそんな感じで男性に譲っています。
歯向かっても、女性なのに【怖い人】【めんどくさい人】と思われるだけなので、ニコニコ当たり障りなく過ごしています。
女性=ニコニコ歯向かわない
という考え方には心底呆れますが、現実はそんなもんです。私もステレオタイプの1人を見事に演じています。
んで、この吠えた男性、女性が多めの珍しいプロジェクトに選ばれたことも気に食わなかったのでしょうね。
うん。
とっても自分が忙しいと盛大にアピールするかのごとく、会議室から出て行かれました。
とはいえ、これから1年間その部署にも協力してもらわないといけない。
キレていようが何だろうが仕事は仕事。ちゃんとしてもらわないと。
ということで、後日。
直接本人に、話をしにいきました。
ブスーーと自席に座って作業をする中堅。
近寄った私は、
「今お話しいいですか?
先日は……木綿野菜ね~」
と言いました。
そう、
「木綿、野菜」
そこから、話を続けました。
ん?なんて言った?
だから、木綿野菜。
発音が下手な私が話すと、
【ごめんなさい】
に聞こえる。
相手はひと通り差しさわりない話が終わった後、
「いや、まぁ、大変ですが、今後も協力しますよ・・」
とボソボソ話していました。
ということで、会議は紛糾しましたがそれから決めたい事もちゃーんと決議を取ることができ、メンバーとも良好な関係を保てそうな予感です。
雨降って地固まる。
えっ?ぽにさん、謝ってないやんって?
うん。
木綿野菜ね〜。
ではではーー
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