『終わった人』
という小説が本屋に置いてありました。
定年退職になった男性が、燃え尽き症候群のようになり、家族も大迷惑。
現役時代、頑張ってきただけに、自分を取り戻すのも模索するのも非常に苦しくなっているという物語。
イマドキの定年オジサマのあるある。
奥様はご近所にもコミュニティーがあり、友人関係に忙しいが、旦那はボッチ。
社会的にも、家庭的にも孤立・・
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先週、姉が子供達と我が家に遊びに来てくれました。
0歳・2歳・4歳の子供と一緒にバスと電車で1時間半かけての移動。
すごい・・やるなぁと感心します。
姉は3番目の子供が生後3か月の時に就職活動、パートながらも保育士として仕事復帰しています。
ただ、立て続けに子供が産まれたこともあり、4年ほど専業主婦として過ごしていました。
余談ですが、仕事復帰してからの方が自分にはラクだと言っています。やはり、専業は大変だ。
4年間にご近所で沢山のママ友にも恵まれたようです。
姉は少し人見知りですが、打ち解けると相手に気を使わせない持前のちょい天然が、上手くマッチングしたのではと勝手に推測しています。
ご近所のママさんに本当に感謝です。
で、お互いの子供達を公園で遊ばせながら、近況を語り合いました。
姉「ちょっと前に、町内の運動会があってん。仲良くしているママ友達が、シートで私ら家族の場所も確保してくれてて、こっちこっちーって言ってくれてん。」
ああ、そういうの、助かるよね~
姉「そんでな、しばらくして、ハッて気が付いてんけど、共働きしているご家族って、その家族だけでシート囲んでたわ。」
うん。そうやと思う。
てか、私、町内の運動会があったら、絶対我が家は『ボッチシート』や。
同じ町に、シートを共有するようなママ友は・・残念ながらいない。
姉「別にそれが悪いってわけじゃないねん。私もたまたま周りのママ友が良くて、楽しく過ごしてるけど、仮に全く合わない人やったら困っていたと思う。いいことばかりじゃないかもしれないから、マイナスを避けるのも悪くないもん。」
そやな・・
合う人ばかりじゃないし、登場人物が多ければ、それだけ摩擦も発生します。
一方で、我が家は両家の親も遠方。
ママ友もおらず、親族も近くにおらず、近所でのコミュニティはなし。
姉「そう考えるとさぁ、定年後に男性サラリーマンが行き場を失うって感覚、あれはもしかしたら、定年まで頑張って働き続けたワーキングマザーにも当てはまるんちゃうの?」
うっ。
そうかもしれない。
そして、なんだか最近働き盛りな自分。
燃え尽き症候群的な。人生のウエイトを仕事に持って行き過ぎてた・・ポツーンなんてことになりそう。
仕事がゴールを迎えた時、それ以上に刺激を与えてくれるもの今のところある?
あやしい。
子供も男の子2人、これが女の子だったら、一緒に買い物に旅行に・・ですが、それはないでしょ。
あったら逆に気持ち悪い。
今は抱っこして、ギュギュ、ブチュブチュの時期ですが、一定の年齢に達したら、上手に巣立ってもらいたい。
姉「どうしたん?黙って。」
いや、正に私や。
タカトシ並みに、オレだオレだ~~ってなってると姉に告げました。
姉「ははは。そういう人は増えると思うよ。また今とは違う時代がくるでしょ。ただ、正社員で働いているとお金についてはそこまで大変なことにはならないと思うから、羨ましくもあるよ。」
そやな。
お金は大切や。
世の中が、『ワーキングマザーをするべきだよ~』と言いまわっている大きな理由の一つが、『お金』だもん。
うんうん。
でも真剣に考えこむ。
仕事で評価されかけて、ええ感じかも・・と思って注力を注ぎかけていましたが、それはそれで、いろんな機会損失にもなっているかもしれないなぁと。
悪いことじゃない。
分かっています。
でも、仕事ばっかりになると、私の人生が無味乾燥にもなるというか・・
サラリーマンは会社が自分の評価をしてくれます。
でも、私の人生の評価、満足度は、私が決めないと。
軸は持っていたい。
お姉ちゃん、何か、ありがとう。
姉「仕事、無理しすぎないでよ。」
そやな。
そやなと言いつつ、今日も早朝から新幹線で出張です。
定年後、『終わった人』にならぬよう、自分の価値は自分で持っていたいと、空を見上げるのです。
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