「やっぱりフリーランスになっておけばよかったのかな」
「転職、あのタイミングでしておけば…」
40代半ばになった今でも、そんな思いがふと頭をよぎることがあります。
私は新卒で今の会社に入り、20年以上勤続。
プログラミングもできるようになり、本ブログやwithclassの毎週連載など、本業以外の経験もあります。
でも結局、今の会社にとどまったまま。

ドシンと。銀閣寺のように、決して目立つ訳ではないですが・・
かつては「もっと自由な働き方がしたい」「フリーランスが理想かも」と思っていたのですが、なぜ今「このままでよかった」と思えるようになったのか。
それは、ずばり、
男社会だった会社も、少しずつ変わってきた
私が入社したのは、まだ「女性総合職」が珍しかった時代。
妊娠や出産を機に退職する人が多く、キャリアを積む女性はまだまだ少なかった。
私も会議で雑用を押しつけられたり、「女性なんだから」と言われたりと、違和感を覚えることはたくさんありました。それはそれは、ものすごーーくありまshちあ。
でも、今ではその空気もだいぶ変わってきました。
- 男性の育休取得
- 有給の取りやすさ
- 時短勤務や子育て支援制度の拡充
20年前なら肩身の狭かった“育児中の正社員”という立場も、今では自然に受け入れられる雰囲気に。
ジェンダーフリーとは言い切れませんが、少なくとも「子育てしながら働く」ことに理解がある環境になったのは、正直ありがたいです。
とはいえ、
フリーランスに憧れた時期もありました
30代中頃~後半、子どもが2人になったあたりから、フリーランスへの憧れが強まりました。
プログラム言語であるPython・RやWeb制作のスキルにそこそこ自身があった私は、
コロナ禍、在宅での仕事もこなしていて、「いっそ独立できるんじゃないか」と本気で思っていました。
子どものそばで働けて、通勤も不要。好きな案件だけを選べる自由な生活…。
でも現実はそう甘くありません。
- 子どもが体調を崩すと納期が守れない
- 自分が倒れたら収入がゼロ
- 請求書管理や営業など、業務以外の仕事が多い
「本当に、今の生活でやっていけるの?」という不安が、
私の背中を押すどころか止めてました。
もう1つ止めたのは、
夫の転職でした。
世帯収入がガクッと下がるきっかけになったのです。
で、今に至ります。
ほんでもって、なんだかモヤモヤだらけだった20代~30代が終わり、
中堅~ベテランという立場に移行してきました。
ん?
前よりも働き易くない?有給ってこんなに簡単にとれるんだ。
なーんて思うことが増えてくるにしたがって、
正社員の“うまみ”を、40代になってから気づき始めました
正直なところ、今の会社の給与はそれほど高くありません。
でも、40代になって感じるのは、
“金額以上の安定感”って本当に大事ということ。
- 有給休暇がある
- 急な休みでも給料が減らない
- 厚生年金・健康保険がしっかりしている
- 産休・育休・時短などの制度を安心して使える
若い頃は「制度なんて関係ない」と思っていたけれど、今ではその制度に何度も救われています。
そう、私自身の人生のフェーズが変化したのです。
優先順位が“やりがい”から“安定した収入”へ
昔は「自分のやりたいこと」を最優先にしていた私。
でも今は、3人の子どもがいて、教育費や生活費もバカにならない。食費が高い!
そうなってくると、
**お金の流れを止めないことが、私にとって一番の“使命”**になってきたんです。
「やりがいより安定」。
この切実な価値観の変化は、子育てをする中で自然と芽生えたものでした。
ほんでもって、ベテランだからありがたいこと。
長く勤めていたからこその“信頼”がある
最近では後輩の育成や新しいプロジェクトにも声をかけられるようになり、
「ぽにさんが関わっていれば安心」と言ってもらえることが増えてきました。
特に何をしている訳でもありません。
でも、ベテランだからこそドシっと無駄に構え、周囲に「大丈夫。何とでもなる。」と豪語するなぞの自信に満ち溢れたメンバーがいたら、何となく上手くいくのも事実。
これは、転職や独立では得にくい“信用の積み重ね”だと思います。
若い頃はわからなかったけど、今の私は、確実に“社内資産”を築いてきたんだなと実感しています。
そうなってくると、
「続けた自分」を、ちょっと褒めることします
もちろん、フリーランスや転職で成功している人もたくさんいますし、憧れが募る時もあります。
でも、私は私なりのやり方で、“安定”を選び続けてきました。
辞めたいと思った日も、キャリアに迷った時もありました。
でも今、20年以上働いてきて初めて、「この道でよかったかも」「あれ?思った以上にみんなの役に立ってる?」と思える日も増えています。
信頼や安定を武器に、まだまだやれる。
そんな自分を、今日はちょっと褒めてあげたいと思います。
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