バチン!と目の前で手を叩かれた感じ。やるしかない。

前回からの続き。

信頼している先輩より電話がかかってきました。

 

「俺、11月でいなくなるから。」

 

ほえ?

マジで言ってるんですか。

 

えっ、それは・・

転職ってヤツですか。

ヒルナンデス

育休中の一コマ。ヒルナンデスの阿佐ヶ谷姉妹。もう、この光景もラストか・・

 

しまった、先に行かれてしまったか。

最速で課長になるような人材。英語もペラペラ。学歴も申し分なかったと思う。

あぁぁぁぁ

でも、彼の人生を考えると、それは良い選択かもしれない。40代で新たな挑戦は素晴らしい。

 

そうですか。転職ですか。

 

そう絞り出した私に、

 

「えっ?ぽにさん、何言ってんの?違うよ。」

 

あれ?そうなんですか。

それは良かった!!

 

えっ?じゃあ何だ?

 

留学や海外赴任?

コロナだし、それはないよね。

 

ナニ、なに、何?

 

「あの、何だ。あれだよ。」

だから、何なんですか。

もったいぶる先輩。

 

「あのさ、出来たんだよ。奥さんに子供が。」

なんと!

 

「育休を取ろうと思っている」

 

・・・わわわあぁぁ

それはそれは!

素晴しい!!

 

初めてのお子様。

そういや、奥様とは、学生時代から20年以上いっしょにいると聞きました。

奥様は、『奥』どころか、完全に『前』さん。バリッバリのキャリアウーマン。

単身赴任の形で海外に数年駐在されたり、収入も先輩より遥かに高かったとか言っていたような・・

 

お互い仕事も多忙で、気が付けば40歳を越えていた様子。

これは何とも、

めでたい!!!

 

私はスマホを握りしめて、歓喜のおたけび。

本当に良かったです。

もしかすると、もしかしてだけど、夫婦しか分からない、数々の苦労があったのかもしれません。

 

「うん。ありがとう。でさぁ、」

何ですか?

 

「実は・・子供、双子なんだ。」

 

マジかーー!!やったじゃないですか。

絶対、めっちゃくちゃ大変だけど、おめでとうを何回言っても足りないですよ。

 

「助産師さんにも、俺が育休を取ることを強く勧められている。最低でも3ヵ月は必須だと。たぶん、それ以上取る。」

 

うんうん!取っちゃって!

 

ところが。木下さんが持っている仕事って、半端なく多いんですよ。

私が知っているだけでも、あらゆるプロジェクトのブレーンとしてキレッキレぶりを発揮しています。

それは、未来に関わることから、現在の業務に直結するものまで。

 

はっきり言って、私の比じゃない。あの件、どうすんだろ・・とか、

私の方が、ぽへ~っとしてしまう。

 

「ぽにさん聞いてる?要するに、俺の仕事を受け継いで欲しいんだ。」

 

やっぱり?

「手短に進捗を話すよ。」

 

電話で聞いただけで、案件の重さと難易度が分かる。めちゃむずい。

100メートルを11秒で走れないかな?と言われているようなもの。

いや、無理だ。

私には無理。

彼がこの数か月、1人で孤軍奮闘していた技術を引き継ぐなんて。

 

パチン!

数か月、仕事のことは一切考えず、育児に没頭していた私の目の前で、手が叩かれました。

 

育休3回。

その度に、周りに支えてもらってきた。

感謝もしているし、恩返しもしたい。

 

しっかりしろ!私!

 

今年の1月までは、何とか肩を並べて技術を共有してきた。

木下さんの良い部分を受け継ぎつつ、私の個性もブレンドしていけるかもしれない。

 

やりますよ。どこまでできるか分かりませんが。

 

そう答えていました。

私は彼のように1人でサクサク進められる人間ではないため、周りに助けてもらうことになる。

ミスを連発するかもしれない。

100mをスマートに走るのではなく、車やスクーターを使う、セコイやり方になる。

それでも何とか11秒台に滑り込ませたい。

 

「ありがとう。待ってるから。じゃ!」

 

プツン!

 

スマホがきられました。

相変わらず、要件だけの電話でした。

先輩らしい。

 

さぁ、そろそろ近づいてきました。

 

私の再スタート、

厳密に言うと、再々再スタート。

幕開けします。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!