何度か本ブログでお話している、
億単位の予算をもらったいるプロジェクト
のリーダーを務めている私。
億単位なんて、花形やん!と言われそうですが、ノンノン。
んなこたない。
全くない。
まず私のスペックがすこぶる低い。
最新の脳みそではなく、ポケベル・ガラケーのような昔の脳を搭載しています。
そもそも入社した際、中央研究所に配属されはしましたが、マニアックな誰にも注目されていない研究をしてきました。
ほどなく、転居を伴う転勤。
新部署ではをずーっと工場勤務のような作業。お客さんに製品がそのまま手にとられるので、そりゃ、もう頑張りました。
周囲には恵まれ、進められることは全部進めたつもりですし、
周囲の皆さんの作業が少しでもラクになる研究をつづけました。
他の人からみると、取るに足らない技術改良を積み重ねただけかもしれませんが、
おっ!そこそこ面白い技術を担当しているヤツがおるやん!
と引ってもらい、
4年前に研究員に戻ってきました。
で、そこで取り組んだ課題が、
プログラミングやAIを使うもの
でした。
お気づきの方もいらっしゃると思います。
この分野、どう転んでも結果が出やすい。
工場の小さい改良や、中央研究所で取り組んでいた基礎研究に比べると、段違いで結果が出ます。開発スピードも速い。
実は、私自身、2013年頃からずーーっと数学をやり直し、
統計学を再び学び、
産休から復帰後にはプログラミングを学び始めていました。
細々とした業務を合せると結構なキャリアとなります。
社内でも、誰もしていなかった分野ということもあり、
セオリー通りに行うと、
たちまち結果が出ます。
私のようなフツーの人でも結果を量産するので、
優秀な人材だともっと出たと思います。
そうです。
その時に一緒に研究した後輩が、たまたま超絶優秀でした。
彼と一緒に二人三脚で結果を出し、
飛ぶ鳥を落とす勢いであれこれやってのけました。
周囲にも絶賛され、ノリに乗っていました。
んが!
人事評価は、
ごくごく平凡なもの・・
結局、後輩はここではやってられないと会社を去ることになります。
めっちゃ分かる。私も辞めたかったもん。
残された私は、せめて形にしようと必死。
新たな研究パートナーに加わってもらい、とにかく前に進めました。
このパートナーが、まさに、
Z世代の申し子のような人でして・・
以下のような特徴を持っています。
- 無駄な仕事はしない
- 「それって意味あるんですか?」と聞いてから取り組む
- 会社の飲み会などは一切参加しない
- 残業などは一切したくない
なんでしょ。
昭和な雰囲気の企業を駆け抜けまくっている私からすると、
学ぶ部分が非常に多い。
確かに時に軋轢だったり、誤解を生む部分はあるかもしれません。
でもね、やっぱり、
- 誰にどう思われても良い
- 仕事は仕事
- 無駄なことはしたくない
- 後始末をせずに、アレコレ広げることを良しとしない
という部分は学ぶところしかない。
いやホントに。
んでね、彼女と組むようになってから、私も変わってきました。
どう思われても良い精神を持とう
と。
サービス精神旺盛な私は特に、安請け合いをしてしまうところがあります。
研究は、精査して選び、とはいえ感じよく断り、理由も説明し、次につながるビジネスはしようと。
そんなこんなで、小さく育てていた技術が実り始め、
億単位の予算をもらうことになりました。
アレコレ発注もかけ、現場実装にこぎ着ける段取りも社内のあらゆる部署を巻き込み行いました。
なんなら、国際会議でもこのネタをぶち込み、海外の方にも興味をもってもらいました。
もう、納期も3か月後に迫ったある日。
事件が起きたのです。
続きます!
ポチが嬉しかったりします・・ホントに。ありがとうございます。




