「会社、辞めようと思う」

その日、私は疲れていました。

いや、基本いつもある程度疲れています。

って、どなたもそうですよね。

 

1ヵ月ちょっと前に、パシュートで進めていた業務が大転倒しました。

【ともばたけ】【仕事】
cランクサラリーマン達の逆襲、それを支えた上司の名言集

 

実は、半年以上話をつめた取引先に断られました。

その会社は、高い技術を持った専門家集団。数社にコンペを行った中で、ダントツの成績を修めた相手。

双方、是非とも一緒に組みましょう!ということで話を進めておりました。

ところが。

先方の株主の経営変更により、契約を断られました。

はだーーん

 

破断です。

数日ショックで、関係者は肩を落としていましたが、そうはガッカリしていられないと次のお相手を探し求め、西へ東へ再び出張。

数日前、ツテを辿って、高い技術を持つという方に訪問。

結果は・・

マッチングの良い契約にはなりそうもない。

会社には、この方向の技術を何としてでも取り入れろとの指令が。私自身も取り入れたい。

 

はぁ~。

困った。

それと同時に、逃がした魚は大きかったと今になって気が付く。

 

自分自身でも勉強をし始めたのですが、分かります。私は幼稚園レベル。大学生とは全然違うのです。

 

一緒にパシュートを組んでいる先輩が檄をくれました。

「少しずつでも自習をしよう。2020年には国内にこの分野の研究者が足りなくなるらしいよ。もっと争奪戦が厳しくなる。技術を磨くのも悪くない。」

 

分かっていますよ。

でも、自信もないしな・・私、頭悪いしな・・

夕暮れ

いろいろガッカリして帰宅した夜。

 

子供達と旦那の帰宅を待っていた時、

「明日、会社帰りに後輩の誕生会に行ってもいい?」

旦那からお伺いが。

 

長年、可愛がっている後輩。どうぞと言ってあげたい。

でも、躊躇する自分。

 

最近、イヤイヤが酷い2歳児の次男。

昨夜は夜泣きに起こされ、夜中の3時から寝られなかった。

結構いっぱいいっぱい。

 

で、何だかモヤ~っとするものがありました。

 

*************

時は巡り、3月の下旬。

旦那の部署はかなり圧力をかけられていたようで、彼は帰ってきても何だか元気がない。

サッカー日本代表の試合があっても、全く観ない。いつもだと、正座でテレビの前なのに。

とにかく寝る、明日に備えると言う。

 

その時期は、私も契約を断られたおかげで出張が続き、体力的にも疲弊。

いろいろ考えなくてはならないことも、先送りしている状態。

ただ、朝がくると盲目的に、保育園に送り届けて、仕事して・・の毎日。

一見、いつもと一緒。

 

そんなある日、目の前がグルグルし、私は会社で倒れてしまいました。

医務室で休憩、周囲に心配されながらも、軽く仕事をしてから家に帰りました。

 

家で熱を計ると、39℃。

朦朧としつつ保育園に迎えに行き、旦那の帰宅を待つ。

 

完全ダウン。

 

そんな私を見て、いっぱいいっぱいの彼。

頑張っているのも分かる。

元亭主関白の彼が子供ができて、よく動いているのも分かる。

 

でも、私もしんどいよ。

立ってられなく、布団の中で泥のように寝ました。

 

翌朝、熱が下がったため何事もなかったように出社。

この時は、思考がショートして、なかなか考えが巡りませんでした。

 

*************

「で、行っていいかな?明日、会社帰りに。」

旦那が話しかけます。

あぁ、誕生会ね。

うん。

私、いっぱいいっぱい。

もうしんどい。

 

と考えながら、

「早く帰ってきて欲しいな。」

とぼやく。

 

ちょっとのぞくだけだから、と旦那。

 

モクモクと黒い雲が私の中にうごめいている。

限界かも。

 

気がついたら、私は、彼に向ってこう言い放っていました。

 

「私、会社辞めようと思う。」

 

続く。

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ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!