前回からの続きです。
私は小学校~中学校時代、申し訳ないのですがあまり母に学校に来て欲しくありませんでした。
母は化粧をしない人で、年中、テニスをいろんな所で教えている人でした。
『フリーのコーチ』みたいな感じです。
そのため、とーっても日焼けしていて、顔も真っ黒。
背も高く、スラっとしていました。
ショートカットなので、小学生が見ると『男性っぽく』見える。
自分の母なので大好きではありましたが、他のお母さん達が色白でそれなりに着飾って学校に来る中、テニス帰りの服装で来てしまう人でした。
同級生に悪く言われるのが嫌で、本当に学校に来て欲しくなかった。
まだ地元の小学校、中学校時代は良かったかもしれません。
嫌な想い出があります。
高校の時。
テニス部の行事に母が来てくれました。
その時は、たまたま保護者の人数が極少なかったのです。
女子テニス部には、前々から私の母がテニスのコーチをしていてることを話していたので得に何か言われることはなかったのですが、問題は普段関わりのない男子。
結構大きな声で、
「あの真っ黒の人、女?それとも男?」
と皆の前で言ったのです。
私は真っ赤になり、下をみました。
恥ずかしくて仕方がなかったのと、無神経な男子高校生を呪いました。
それから、母には極力行事に参加しないで欲しいと言いました。
理由は特に言いませんでした。
今度は自分が母になり・・普段から小学校や保育園に行く時は、
子どもが嫌な想いをしないよう、細心の注意を払うようにしています・・
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レストランでうどんをすすりながら、小2の次男が言います。
「バアバ、凄いねん!お母さん。」
興奮しているのが分かります。
母も次男の隣で目を細めています。
次男曰く、久々のスキーだったので、去年余裕だった初心者コースも滑り始めはびびったとのこと。
初心者コースは、ドーム型のエスカレーター式リフトで上まで上がります。
子ども達1人ひとりに、夫とバアバが付き添い、滑る。
スタート直後は、上手く滑る部分と尻もちついてしまうところも。
でも身体が覚えている部分はあり、しばらく滑るとㇵの字でシュルシュルと降りることが可能になってきたみたいです。
ハの字に慣れてくると、その一段階上、板をまっすぐにして滑っている人が気になります。
ターンをしつつ、どうにか板を平行にできないか練習していると・・
次男、派手にこけてしまったらしい。
スキーのまま、ズルズルと下に滑ってしまう形になったと。
その時、シュー―っと円を描くように雪山に沿って滑り、
スキーの板をピタッと付けて、
雪のシブキと共に止まった人がいたと。
うん。
70歳のバアバな
ほんで、バアバが、
「大丈夫?」
といって、雪に埋もれかけていたところを引き上げてくれたと。
小2次男、感動。
「凄すぎひん?バアバ70歳やで。」
うどんに入った揚げをモグモグしながら興奮しています。
ほんまや。
70歳とは思えない。
レストランで食事を終えてから、
「お母さん、バアバともう少し滑りたいから、午後バアバと交代すると言ってたけど、もうちょっとだけいい?」
と言われました。
ええよ~~まだ10時台やし。
ということで、13時過ぎくらいまでバアバに滑ってもらいました。
今度は本格的にリフト券を買い、長い距離の初心者コースを滑ってもらいます。
長男も次男も、
「バアバ、めちゃくちゃ上手い。スキーが平行になりつつ、スピード調整もできる。」
と絶賛。
私と変わってからもリフトに乗るたび、
いかにバアバの滑りがなめらかだったか教えてもらえました。
70代、孫の前で輝く
凄いよ。母よ。
午後は、飽きてしまった3歳児とキッズコーナーでゆっくりしてもらいました。
もうちょっと滑りたかったと思いますが、休憩も兼ねてゆっくりしてもらいました。
面倒をみるのも大変なので、三男にYouTubeとか見せてもいいからね!とお願いさせてもらいました。
三男はバアバ大好きなので、一緒にいれたことが嬉しかったようです。
そして、一緒にスキーをした、上の子ども達は気がつきました。
「あれだけバアバが上手かった。
ということは、小さい頃にスキーができるようになると、
70代になってもスキーで楽しむことができるんだよね。
もっと上手くなりたい!!」
うん。
分かる。
40代の私も、スキーできるようになりたい!まだ間に合うか?!と思いました。
ここまで孫に褒められる母。なかなかカッコいいぞ。
ということで、思春期は恥ずかしかったスポーツマンの母の存在が、2周、3周回った今、眩しくて仕方がないのです。
母よ。
また行こうね!!
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