前回のブログで、夫の育休復帰初日からこけている我が家をお届けしました。
普段なら母に滅多にお願いしませんが、
夫の初日と私の取材日が外せなさそうなのと、
母自身の予定が調整できたため、
来てくれました。
ありがたい(涙)
母や調子の悪い三男に恥ずかしくない仕事がしたい。
柄にもなく力が入ります。
さて、取材です。
とある会議室にて、私はドキドキして待っていました。
手掛けた技術の取材をしたいって・・うれしい。
胸が高鳴ります。
ガチャっとドアが開き、記者と会社の広報担当者が入ってきました。
ゴクリ。
コロナ禍で、滅多に登場しなかった私の『名刺入れ』が登場します。
お互い、マスクをして、ソーシャルディスタンスを保ちつつ、取材が始まりました。
質問に対し、ボソリボソリと答えます。
お声掛けは突然で、一昨日の夕方、広報担当者からの直接のお声がけでした。
自席で解析作業をしているところに、突然現れ、質問されました。
「ぽにさん、あの技術は、あなたが手掛けたんですよね。」
はい。
と言っても、今育休を取っている男性の先輩がメインで、サブという立ち位置です。
「でも、皆さん、ぽにさんがすごく頑張ったって言ってますよ。」
うれしいものです。
素直に、ありがとうございます。
と返しました。
「取材、させてもらえませんか。部署長への了解は僕が取っておくので。」
分かりました。
「さっそくですが、明後日お願いします。」
明後日ですか!
私はその夜、家に帰る前に駅前のドラッグストアに寄り、新しいアイシャドーを買いました。
取材が進んでいきます。
どうやら本日は、記事決定!というよりも、とりあえず取材して、ネタになるかどうかのチェックだったようです。
しかし、話を進めていくと、
全く上手くいかなかった技術開発が、
大どんでん返しで、完成までこぎつけたことに、記者は大いに興味を持たれました。
「この案件、4ページ取りましょう」
と、記者は編集長に確認の電話を入れるとのこと。
ホンマですか
「面白いと思います。きっと読者も喜びますよ。」
うれしぃ~~~
私自身も胸が高鳴ります。
大変だったけど、最後まで手掛けてよかった。
最後?いやいや。やっとスタート地点に立ったのかもしれない。
「この件について、もう少し深い記事にしたいので、後日リモートでの取材をもう一度お願いできますか。」
はい。
もちろん。
温かい雰囲気のなか、取材が終了しました。
ホクホクする私。
記者を見送り、部署長に報告しにいきます。
部長、本日、技術について取材を受けまして・・
と報告していると、
ん?何だか雲行きが怪しい。
あれ?
不機嫌だった?
すると、部署長がボソリ。
「俺、その話きいてないんだけど」
さーーーーーーー
血の気が引きます。
サラリーマン、やってはいけない3か条。
- 報告なし
- 連絡なし
- 相談なし
今回の取材、
事前に相談していなかったよう。
マジで?
「ぽにさん、それ、だれが決めたの?記事にするって」
え。
存じ上げません。
広報の方でしょうか。
私は一昨日お声がかかり、会議室で待っていただけです。
と言いかけましたが、何となく言えませんでした。
私も事前に部長に聞いておくべきだったか。
えっ
えっ
部長は、
「誰なんだろう。勝手に決めたの。
で、何ページ紹介されるの?」
4ページほどらしいです。
「4ページ?」
至極、怪訝な顔。
「4ページも特集したら、技術の根幹を紹介するかもしれないし、流出したら大変なことになる。」
いや、開発秘話的なものなので、技術のことはほぼ触れないみたいで・・
「そんな訳ないだろ。今回の話は、なかったことにしなさい。」
はい。
「広報にそう伝えておいて。」
私は、光の速さで広報担当者の席に駆け付けました。
ぶ、部長がお怒りです。
取材の話、知らなかったのと、技術流出になるからやめろと・・(しどろもどろ)
「えっ、そうなの?ごめん!とりあえず、記事になりそうかだけ揉みたくて、決まってから部長にって思ってて・・」
いや、順番逆ですよ
先に社内調整してから、外とアポ取らないと。
喉元まで出かけますが、担当者の動揺をみていると、それも言えないくらい焦っています。
おいおい。
頼むで。
応接室で先ほどの記者を待たしているようで、
そことの調整もあるらしく、
広報担当者の課長も出てきて、
「えーー!部長さんお怒り?」
って慌てています。
いやも、
知らんがな
と済ませたい案件なのですが、
事前に私も部長に一言断ってから取材を受けるべきだった?と100%広報のせいにできない。
とはいえ、ただのヒラ社員の行動を常に報告するのもちょっと違う。
ん?一昨日、「部長に了解を得る」って広報の担当者言ってたよね。
それじゃ、広報のミスやろ。
完全に。
でも、彼らは『記者にストップかけないと』『部長の怒りを沈下させないと』想定していなかったハプニングにパニック。
私のことなど、気にも留めていない。
一旦席に戻ります。
と伝え、やりかけの仕事を片付けに帰りました。
すると、電話が鳴りました。
「ぽにさん、説明しに行くので、ついてきてくれない?」
えっ、それは広報だけで行ってくれよ。
「頼むよ。」
ということで、
なし崩しに、ついていくことに。
そして、なぜか、
一緒にお叱りを受けました
なんで~~~
なぜじゃ~~
朝に母に交渉して、
体調の悪い三男を置いてまで出てきたのに。
新調したアイシャドウがにじみそうになります。
お叱りを受けたあと、いやいや、私は悪くないよ。
と思い、部署の先輩に相談しました。
「ぽにさん、運が悪かった~~」
どういうことですか?
「いやね。ついさっきまで、他の案件で、『俺、聞いてないけど』っていうことがあったんだって。」
マジで。
「そう。2連続だっただけに、余計怒っちゃったんじゃない」
うっそ~~
でも、私が悪いわけじゃないんです。
どうにか、部長の誤解を解きたいので、言いに行った方がいいですかね。
てか、行きたいです。
「やめておきな。」
ぴしゃりと先輩。
「一度、印象がついちゃったら、もう何言っても泥沼だから。
特に、今、何を言ってもだめだよ。
余計、印象悪くなるよ。」
そうか~~
ということで、ことの顛末を直の上司に報告だけしておきました。
私は、技術を勝手に広報に紹介したとでも思われているかもしれません。
そんなことするわけないやん!
でも、言い訳もできない。
最近、仕事は上手くいっていたけど、
上手くいっている時ほど、
気を付けなくてはならないことを忘れていました。
あかん!
サラリーマン、難しい!!
くぅーーー
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