ない、ない、ない!!!
先週末の土日、私は青ざめていました。
社用のスマホがない。
いつもあるはずのスマホがない。
【目次】
- 業務用携帯やスマホを渡されるリスク
- 築いてきた信用を失くす
- 私の仕事は誰のため?
- サラリーマンという歯車の悲しさ
社用携帯・スマホを渡されるリスク
そもそも、私は何年も前から社用携帯を渡されることを拒み続けていました。
元々忘れ物が多いうっかり者。
自分のスマホや携帯を完全に失くしたことはありませんが、どこだ?どこだ?は日常茶飯事。
技術職のため、直接お客様から連絡がくることもまずありません。
個人的には、必要性もそんなに感じませんでした。
ただ、
- 打ち合わせが多い
- 常に自席にいるわけではない
- 技術現場に入ること多々
- 外部との共同研究も盛んになってきた
ということで、半ば昔のトランシーバーのごとく、社用スマホを渡されることになりました。
当初は嫌だな・・失くしたら困るし・・
と思っていましたが、
確かに便利。
特に、コロナで在宅勤務時に社用スマホがあることは非常に助かりました。
社員の携帯番号が検索でき、必要な人と直ぐにコンタクトが取れることは、当たり前ですがめちゃくちゃ快適ですし、アプリ機能でそのまま会議に入れます。
電話料金も会社負担。
早いこともらっておくべきだったかな・・と思う時もありました。
そんなスマホライフを送っていた中でしたが、
今、スマホがない
いやね、この土日は清掃業者さんが我が実験室のワックスがけをしてくれるとのこと。
そのため、それなりに片付けたんです。
ノートPCや万が一触られたら困るものは全てカギのかかるロッカーに入れたんです。
帰り際はバタバタしていましたが、スマホは自分のカバンに入れたはず。
ん?あれ?どうだったっけ?
自信はない。
この週末は、自席には何も置かないでね。
帰り際に課長も見回りをしてくれていた。
どこだ~~
何度も自分のスマホで社用スマホを鳴らします。
・・・無音。
どう考えても自宅にはないよう。
どこかで落とした?
サーーと真っ青になる。
万が一のため、スマホには重要なデータは入れていません。
会社システムにも入れる設定にはしていない。
電話帳は社員リストのみ。
超ビビりの私は、スマホのロック解除番号は10桁必要にしています(日常、かーなーり面倒くさい)。
顧客リスト、重要な個人情報など、所属企業の有益情報を得るには、私のスマホからでは厳しいと思います。
では、スマホを失くした時、誰に迷惑がかかるのか?
うーーん。
組織にかなぁ?
何よりも、多くの人に報告し始末書も作成しなくてはなりません。
- 直の課長・課長に怒られる
- 情シス部門担当者・課長・次長・部長に怒られる
- 自社のリスク管理組織に報告
- 始末書の作成
- 始末書のスタンプラリー
- その他、多くの業務が待っている・・
来週、業務どころではなくなるかも。
スマホを失くすことで、ありとあらゆる書類が必要でしょうし、何より、
築いてきた信用を失くす
最近、結果も出て、
褒められることもありましたが、
スマホ事件で相殺されそうです。
・・すっごい憂鬱。
あの人にも、あの人にも怒られて、神経を擦り減らすでしょう。
しかもうちの会社の情報システム系の人って、ネチネチ系。
何年も前のミスを『前もこんなことありませんでした?』と覚えている人が多い。
私がもしもフリーランスだったら、スマホを無くした時に、こんなにへこむだろうか。
もちろん、顧客リストが入っていたら大変なことになりますが、大概の場合はPC内に入れているでしょう。
携帯会社や警察に紛失したことを連絡し、
必要であれば新しいスマホを手に入れ、電話番号を移管。LINEや他のアカウントを移管。
その日のうちに、事なきを得るかもしれません。
いやね、スマホを無くしたことで、
私の仕事って誰のため?
と、計らずも、仕事の根本をたずねるきっかけになってしまいました。
はよ探せよって話ですが、まぁ聞いて下さい。
仕事って、顧客や社会のためにすることがメインだと思うんです。
根っこの部分は。
もちろん、『お金・給与』をのぞいたベクトルで考えた時に。
お客様のために、改良したり、サービスをよくしたり・・しいてはそれが社会貢献につながるみたいな?
でね、
私がスマホを無くした時、誰に迷惑がかかる?
業務上、顧客にもかかりませんし、社会にも別にって感じ。
保育園や小学校には連絡が取れなくてごめんなさいだけど、夫の携帯番号や会社に直接電話を頂ければ良い。
うん。でもやっぱり、
所属組織には謝り倒さないといけない。
そう考えると、
私の仕事って組織のためにしていることが多いな~
って思うのです。
確認をとったり、根回しをしたり、会議の調整、皆のスケジューリングしたり・・
顧客のためにしてることって、自身の研究内容くらいじゃない。
大方の業務は組織のため。
それに必死になっている。
サラリーマンという歯車の一つだと気が付く
まぁ、そうなんだよ。
でも、忙しかったり、会議が詰まっていると、
『私、めっちゃ仕事している人!』
っ思っていました。
ちゃうわ。
私、仕事っぽいことをしている、組織のコマだったわ。
うん。
エピローグ
週が明け、出社すると、実験機器の上にポンとスマホが置いてありました。
よかった~。
実験をした時に、ここに置いていたんだった。
ホッとしたと同時に、逆に、自分に問いかけます。
スマホを失くした時、私は組織に怒られることを心底恐怖に感じました。
そして、今後は、失くさないように極力気を付けて行動するでしょう。
うん。
落ち着いた今、ちょっと思うんですよ。
人生の大半を組織に捧げるのか?
それで良いのか私?
答えは分かりません。
サラリーマンってそんなもんかもしれませんし。
でも、何かの気づきになった、今回の紛失でした。
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