お待たせしました。
連載の続きです。
いきなりですが、ペコパ並みに
時を戻そう・・
2017年春。
2人目の育休復帰して半年以上経っていたものの、私はヒーヒーしていました。
めちゃめちゃ毎日がしんどい
いや、今もしんどいけど、当時はもっと大変だった。
まだまだ乳児だった次男と、イヤイヤ期が長く、癇癪持ちの長男。
もう、毎日がバタバタ過ぎて、記憶がないくらい。
その上、
夫の仕事がノリに乗っているらしい
知らんけど。
うちの夫は企業の研究職です。
企業は時として、自然豊かな広大な土地に研究所を建てます。
東京出身の夫ですが、関西の田舎と呼ばれるエリアで研究をしています。
さて。
彼は、めちゃめちゃ花形の研究内容ではなく、地味な分野。
しかし、入社してから10年以上経ち、コツコツと積み重ねてきたものが花開き、周囲の方から信用も得始めていたようです。
研究職の雇用形態ってよく分からない方もいるでしょう。
ちょっとだけ説明させて下さい。
企業により違いますが、夫の所は『研究職』に小学校の水泳で組んだ『バディ』のように基本1人の『研究補助の方』がつくシステムを採用しています。
研究者が実験系を組み立て、実際の手を動かす部分は補助の方がしてくれる。
1人で何でもかんでもしてしまうと効率が悪いため、実験はバディに頼みます。
もちろん、サボれる訳ではなく、
- 論文を調べたり
- 出てきたデータを考察したり
- 次の試験系を組み立てたり
- 学会に行ったり
- 予算を申請したり
やることは山のようにある。
そして、基本バディは残業なしで帰るので、もしも延長したら引き継ぐこともあるらしい。
・・知らんけど。
で、夫はこのバディが2017年現在、
7人くらい、いるみたい
要するに、ノリにノッてるんですよ。
管理職、一歩手前にいるって感じ。
管理職になると、実験には入らずにマネージメントに勤しまなくてはいけないので本人もそれは希望していないっぽい。
当時、とある学会で夫の同僚にお会いした際に、
「ぽに夫って、凄いんだよ。あんなに人がついているのは異例だよ~実績出してるから上席達もぽに夫の分野を拡張させるらしいよ。」
と言われました。
へ~
夫の頑張りを嬉しく思う反面、
複雑な気持ちも拭いきれませんでした。
私は、毎日、朝も夜もワンオペ。
自分の業務も多く、新幹線での出張が週に1回はある。
夫も、国内だけでなく、1年に3~4回海外の出張あり。
全然お家にいない。
うん。
我が家、どうやって回していたんだろう。
今となっては記憶がない・・
保育園はもちろんお迎えが一番最後でしたし、朝も一番早かった。
愚痴を言ったことも100万回くらいありましたが、結構頑固な彼は、「これでも他の同僚に比べたら早く帰ってきている方だよ。」といつも返してきました。
いや、
お前の周りと比べるな
私との関係で話をしている。
彼の職場は、裁量労働制を導入しているため、夜遅くまで残っている人も多々。
同僚の研究者のほとんどが男性で、奥様は専業主婦です。
学生時代から付き合って結婚している方も多く、奥様は皆さま超ハイスぺがゴロゴロ。
でも、夫の職業を支えるため、自分の仕事は諦めて、自然豊かな研究所周辺に引っ越してきたようです。
極まれに、女性の研究員もいるようですが、実家の多大なサポートを得ているとのこと。
ほとんどの研究員が、家族のサポートを受け、長時間労働をしているようです。
その中でも、自分は全然していない部類だと。
いや、知らんし。
ブーブー文句を言っていた私。
でもね。
黙ってしまう出来事も。
夫はその企業の
社長賞を取ってしまいました
うん。
もう、ノリにノッテいるでしょ。
でも社長賞って、その企業の中だけでしょ。
全世界的に通用するものじゃないしなぁ~ふーん。
と、超ひねくれた目で見ていた私ですが、更に認めざる得ない事実も。
彼は、いくつかの『特許』にも名を連ね、
誰がどの角度から見ても、
研究者として着実に進化していました。
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