企業努力って、ちょっとしたモノに潜んでいると感じます

何度もお伝えしておりますが、私はメーカー勤務、技術職です。

入社当時は研究者として採用されましたが、数年で違う場所に飛ぶことになりました。

 

なんだかんだで、勤続10数年になり、今更ながら感じることがあります。

 

ものづくりって、素晴らしい

いや、マジで。

日本製品だから凄いとか、そんな話ではなく、万国共通の概念として。

 

例えば、お菓子の箱。

紙で作られた小さな箱、閉める時に『カチッ』と音がするよう工夫されていたり。

日常の気がつかない所で、最適な素材の採用がされている。

さりげない所に、ものづくりの魂が込められています。

 

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先日、姉一家と凧揚げをしました。

車で尼崎のスポーツの森に行き、海に近い、なーんにもない広い広場で凧揚げ。

風、ビュンビュン。

あがるあがる。

凧揚げ 兵庫県

姉が、延長用の凧糸を買ってくれてたので、もう、どこまで高く上がるの?と不安になるくらい高くあがりました。

子供達も楽しそう。

姪っ子、甥っ子も一緒にキャッキャしてます。

家族全員、大満足で帰ってきました。

 

前に、ブログでお伝えしたように、保育園の冬の宿題で『凧づくり』がありました。

【ともばたけ】【イラスト絵日記】
新春、本ブログ初の試み。

長男が絵を描き、その後竹ヒゴをつけました。

実は、園から渡されているのは竹ヒゴのみ。

凧糸は、ご家庭で用意して下さいとのこと。

 

私は何の気なしに100均によって、料理用の凧糸を買いました。その糸には、『凧揚げ用にも』との文言があり、安心して購入。

息子お手製の凧の両端に糸を通し、いつでもあげられるようにとしたのですが・・あれ?

 

絡まる

ちょっと持っただけで、クルクルーーっと糸がねじれます。

よく見ると、糸自体がねじられており、伸ばしても、ねじりを開放するためにクルクル自然に回ってしまうようです。

 

あれあれ?と思っていたのですが、「もういいや」と半ば諦めモード。

手作りの凧なんて、そう簡単にあがらないよ。

 

そばにいた長男は、先日のいとこ達との凧揚げが楽しかったようで、「僕が作った凧でもあがるかなぁ?」とウキウキ。

うん。

 

・・やっぱり、絡まり、気になるな。

 

ゴソゴソ。

車に入れっぱなしにしていた先日あげた既製品の凧を持ち帰ります。

例の延長用の凧糸に切り替えてみました。

すると、

全く絡まない

何なら、手作りの凧でも、室内でちょっと揺らすとスッとあがる。

 

何これ?

延長用の凧糸は、確か180円くらいだったと思います。

全然違う。

糸を見ると、ねじれが出来にくい加工になっていました。

専用の凧糸の細やかな配慮。

 

一方で、100均はダメなのか?

いやいやそうではない。

元々料理用。ねじれがあるからこそ、お肉をきつく縛れたりするのでしょう。

 

なるほど。

用途により配慮する技術が違うのだ。

 

凧糸は変えてよかったです。

そのまま持たせると、長男に、「やっぱり手作りは全然ダメ」という印象を与えてしまったかもしれません。

保育園の凧揚げの時に、1人だけずっーと絡みを直してるのも、可哀想ですし。

 

たかが、凧糸。

されど、凧糸。

 

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年明けに、部署で昨年の実績の発表会がありました。

年に1回、担当取締役を招いての会。我々の目立たない部署(自称Cランク)であっても、ちょっと浮足立つ。

メンバーは皆、真摯にプレゼンをしています。

 

途中、とある技術が特許を申請することになったとの報告が。

その技術は、2年ほどずーーっと現場で問題になっており、それこそ、通常に行うと糸が絡まってしまうような案件。

絡まりを失くすためにはどうすれば良いのか・・

技術者がデータを照合し、解決したのです。

 

主担当は、長年仲良くしているワーキングマザーの後輩。

淡々と事実と結論を発表する彼女。

 

私は、胸が熱くなりました。

 

やっぱり、ものづくりって凄い。

 

取締役は、「ふーん」くらいの感想だったと思います。

研究所では毎年多くの特許が出ていますし、糸の絡まりなど、彼の中では比較的どうでもよいことだったのでしょう。

 

でも、このような積み重ねが『ものづくり』を支えている。

 

誰にも気が付かれないかもしれないけど、

誰かに『なかなかやるやん!』と小さく思ってもらえるなんて、

素敵ではないか。

 

2019年、私も頑張ろう!と思った瞬間でした。

 

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最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。まぁ、こんがらがる生活の絡みをとる所から、始めないといけませんが。

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ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!