新卒から20年近く同じ会社で働いています。
現在、研究職。
とはいえ花形研究部門では決してございません。
かーなーり日陰だなぁ~と知りながらも、
必死に前を向き、
何とか世界と肩を並べ、
研究内容を実装(マネタイズ)しようとしています。
今、担当している研究は、現時点では世界のトップ集団で小競り合いしながら走っていると思います(とはいえ研究の世界は大逆転もあるので、数日後にビックリ論文が出て抜かれているかもしれませんが)。
ところが!
所属企業の一部
ボス達からのウケはイマイチ
いや、嫌われている訳ではないと思う(ホントか?ポジティブ~)。
でも『こいつ、研究バカだな~分かってねーなー』
と思われているんだろうな~と端々に感じます。
特に、営業出身の上席達に、
「君の研究費を稼ぐために、営業がどれだけ売らないといけないか分かっているのか」
な~んて言われることも多々。
まぁ、そうかもしれません。
研究させてくれる営業と会社には感謝です。
とはいえ、
何だかなぁ~
売上が芳しくなかったり、いろいろあるかもしれませんが、そんなこと私に言われてもなぁ~
心がやさぐれているとそんなことを思ってしまいます。
疲れているのかな。
以前、飛行機からみた富士山・・心が落ち着きます。
で、最近、
何を言っても無駄だな~
という諦めの境地にも陥っていまして、
積極的にモノを言うのも辞めました。
こうした方が良いというデータが出ておりまして・・
○○さんの仰ることも重々承知ですが、分析すると数値が出たので参考までに・・
とへりくだり、何とか『解』に近いと思われる提案をしてきました。
そのたびに、に「う~ん」という顔をされ、
腹落ちされていないことが見て取れたり、
「君は急ぎすぎではないのか?」とかトンチンカンなアドバイスを返されたり・・
で、進言した数日後、必ずと言ってよいほど(進言した通りに)軌道修正されるのですが、
ご本人は、さも自分が考えたかのようにシレっと変更。
うん。
なんやねん。
いや、もう疲れた。
淡々と自分の研究をとにかく行っています。
初の海外出張のドタバタも落ち着き、
少し余裕が出てきたこの頃。
暇そうな他の人達がどんな働き方をしているのか観察してみることにしました。
だいたいがオジ様なのですが。
やっぱり、ある程度「いるだけ」でも許されています。
でも、彼らは、
提出物とか、小さい責務はやっています(狭い範囲かつ申し訳ないですが秒で済むことですが・・)。
要するに、
加点はないけど、大きな減点もない
という状態。
なるほど。
うん。
上手いな。
連日観察していて、
やっと気が付きました。
彼らは『加点法ではなく、減点法』に切り替えてサラリーマンとして働いていたのです。
かーーー!!!
入社20年近くでやっと悟りました。
減点法で過ごすべき!
ここでいう『加点法』とは仕事で利益を生み出すこと。
『減点法』は仕事のミスが累積すること。
私、本当に気がつくのが遅い。
半径5メートル以内も見ていなかった。
いや、マジでダメだね~観察は大事。
私は必死に加点方法で評価を取りに行こうとしていましたが、そんなのどーでも良いんですね。
マイナス点を無くさないといけなかった
どうしても研究が進むと、想定していたことと違う結果が飛び込んできます。
科学的実証が目標数値に達していないので軌道修正したい。的なやつです。
信じられないのですが、上席にしてみると、これもミスに入るようです。そう、マイナス点ね。
そして、軌道修正は、
研究すればするほど付きまとうことです。
トライアンドエラーが大事ですもん。
特に私のやり方は、走りながら、
進めながら軌道修正していくタイプ。
だから、
やった分だけ累積マイナス点が増える。
一方で、仕事しなければ軌道修正もマイナス点も生み出さない。
いるだけオジサン達は、プラマイ0点といったところでしょうか。
この構造自体が茶番であり、
ホントどうにかした方が良いのだけれども、
気がついたもの勝ちではある。
早いところ、逃げたもん勝ちでもある(←逃げ遅れた)。
一時は自分自身の転職熱が熱くなっていましたが、子どもの中受や、プチ海外移住などのプライベートでやりたいこと。職住近接したことによる極少ない通勤時間、夫の社畜ぶりなどを鑑みると・・うーむ。今の職場であの手この手を尽くしてみるのもひとつ。
だから、この茶番に適合する?働き方にしないと。
(もちろん、研究職として良いかどうかは置いておくとして)
さぁ、どう戦っていくか?
減点法をすべきと気がついてから、
毎日どうしたら良いか考えています。
というか、純粋に研究だけができる環境や構造にした方が、
企業としても従業員のパフォーマンスが上がるんでないかい?
と思わずにはいられないんですが。
余計な部分にリソースを注がすなよ。
とも心の中で罵りつつ、
サラリーマンとして残るのならば体得すべきお作法なので身に付けたいとも思うのです。
そうだね~ってポチに号泣。