グアム旅行と言うと何を思い浮かべるでしょうか。
青い空、美しい海、ステーキやトロピカルフルーツ・・
素晴らしい。
確かに!ミクロネシアを代表するリゾート地です。
ええ。連載のつづきです。
中学受験の準備をしつつ、遊びもしまくる。
余談ですが・・海外旅行だけでなく、長男は毎日、塾が始まる17時30分頃まで近所で遊びまくっています。
中受率が高い地域なので、周囲の友人も塾に通っている子供が多い。
そのため、16時半に抜ける子、
17時まで遊べる子(うちの子)、
木曜日だけ遊べる子、
もちろん全く遊ばない子など様々だそうです。
地方都市のおおらかさが出ていると言いますか・・
うちの子も含めてみんな大丈夫か?遊び過ぎじゃない?
と若干気にはなります。
勉強する時はする!遊ぶ時は思い切り!
というメリハリがついていて良いのかもしれません。
確かに長男は最近、次の日に学校が終わったら遊びたいため、必死で家で塾の課題を済ませています。
ちなみに、私が観察している同じ学区のお子さんたちは10人いるかいないかくらいですが、第二子や第三子が多い。
要するに、ご兄妹がすでに受験済み。
そういうご家庭は高い確率で『上手に遊ばせています』。
我が家はその真似っ子をしているつもりですが、圧倒的な点差があるかもしれない。
まぁその時はその時。
さて、グアムよ。
どこにレンタカーで行ったかという件について。
ごほん。
ここからはちょっと真面目なお話。
グアムはその昔日本に占領されていました。
私は歴史に詳しい人間ではなく、恥ずかしいくらい不勉強です。
でも、東南アジアを中心に日本が侵略をしていた歴史はちょろっとだけ知っています。
香港、シンガポール、ジャワ、スマトラ、フィリピン、ソロモン諸島、ミャンマー・・
日本は「大東亜共栄圏」をとなえ、
フィリピン、インドネシア、ミャンマーには親日政権を樹立させた。
日本がグアム島を占領していた時の島の名称は大宮島だったようです。
うん。
また、グアムは長年スペインに統治されていました。
太平洋に浮かぶこの島は1500年代にスペインのマゼランによって発見されるまでは、
現地で暮らすチャモロ人は旧石器時代のような生活をしていたそうです。
スペインの統治が始まり、キリスト教が布教され・・
いろいろグアムの歴史を調べていて衝撃だったのは、
徐々にカトリックの教えに反発するようになり、1668年スペイン・チャモロ戦争へ発展していきます。
スペインはカトリック教に反抗的な全ての村を焼き払い、酋長を厳しい罰を与えました。
そして1695年チャモロ人が降伏した時、
10万人いたといわれるチャモロ人が5,000人以下に減って しまったのです。グアムの歴史(グアム政府観光より)
えっ。
グアムって、壮絶やん・・
イメージが変わりました。
300年ほどスペインの統治が続き、
米西戦争の後、
アメリカの統治下へ。
で、太平洋戦争が勃発した1941年に日本の統治下に。
というか、ここまでで十分、
太平洋の小さな島々が平穏に暮らすには、なかなか難しいことなのだと知りました。
そういや面積の狭いシンガポールも経済発展を必死にしないと資源も農地なども乏しいため、国を維持するための戦略を真剣に考えていました。
第二次世界大戦の最中。
日本にとってもアメリカにとってもグアムは戦争上、重要な場所でした。
絶対国防圏を死守するためアメリカの上陸を抑えたい日本と戦略上グアムを取りたいアメリカ・・
前置きが長くなりましたが、
今回のグアム旅行で、
日本とアメリカの激戦地を見に行ってみたかったのです
日本が徹底抗戦をする中、アメリカが上陸した場所は、
今では太平洋戦争国立歴史公園になっています。
そう、レンタカーでないと立ち寄るのが厳しい場所なのです。
ホテルやメイン街道から40分ほど車で走ったところにあります。
レンタカーから写した景色です。
グアムにも都心部から離れた所に小さな工業地帯がありました。
そのエリアも越えて、自然豊かな海沿いを走っていくと・・
海沿いに整備されたコンパクトな公園がありました。
大砲がそのままの状態でおいてあり、歴史を説明するパネルが設置されています。
アメリカ側も日本側も、海から攻めるのならばこの付近、
『アガット』エリアが良いと考えていたようです。
浅瀬で厄介な岩盤などもなく地形的にも海から攻めやすい。
よって、日本軍はアメリカの攻撃を予測し、草木が生い茂る部分や、
海側から見えにくい所に、機関銃や大砲を用意。
アメリカを迎え撃っていたようです。
しかし、3週間で陥落した日本軍。
3週間もかかったとみるか、3週間しかかからなかったとみるか・・
アメリカ兵、日本兵、チャロモ人・・
沢山の尊い命が失われました。
このすぐ先には美しい、
それは美しい海が見えました。
この日の海は何も知らないかのように、
波もなくおだやかでした。
グアムは今、平穏で、
ゆっくりした時間が流れていますが、
過去に幾度も壮絶な戦いがあった島なのだとよく分かりました。
続きます。
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