「ぽにさん、ちょっといいかな。」
担当上司から席を外して話ができないか呼ばれました。
「佐々木君もちょっといい?」
佐々木君はこの4月から研究室に配属されたルーキー。
このシリーズの後編に出てくる人。
ほぼ毎日、私とペアで仕事をしています。
研究者特有の理屈っぽさはありますが(お前もな)、性格も良いし、手先も器用で引っ張りだこ。
他の研究員からも信頼が厚い。
一方、私はこの4月から、とある部署横断の技術チームリーダーをしています。
引っ張っているキラキラ系リーダーじゃないですよ。
もう助けてもらいまくり(汗)。
皆さんの意見を取り入れ、期日に焦り、何とか進めています。
実は、このチームのテーマが、
それは無理なんじゃない??

という案件。
おさるが自らカーレースに出るくらい、難しい系です・・
上層部から、「やってみてーー」「夢だったのーー」
と夢物語を押し付けられ、普通の人なら断るヤツ。
しかし、投入されたばかりの私はよく分からず、
引き受けてしまった(はい、おバカ)。
なんだろ。
- ハウスメーカーがジェット機を作る?
- 製薬会社が温泉を発掘する?
- 出版社が漁業に乗り出る?
要するに、
全くの異業種の研究やないかーい
という技術開発。
4月、メンバーと話し合った時、
正直多くの人に、
苦笑いされました。
えっ、できる訳ないやん・・と。
だよね。
さぁ、どうしよ。
でね、この5年ほど頑張り続けたプログラミングのおかげで、当たらずしも遠からず、いやかなり遠いけど書かないよりマシ・・なコードを作成。
異業種のツテを頼り、コロナ禍の中、数社パートナーを探し・・
何枚も報告者やワークフローで承認を頂いたり、話を通したり(通らなかったり)。
いろんな所から、お叱りを受け、アドバイスももらい・・
出来ないかもしれないけど、
何とかなるかも
までたぐりよせました。
そして、佐々木君が私のコードをベースに改良を重ね、いや、もうベースって言うのが恥ずかしいくらい先輩を余裕で凌ぐプログラムを書いてくれて、
あれ?
イイ感じかもしれない・・
の所まできています。
そんな中、上司から呼ばれた私と佐々木君。
「2人とも。こちらに座って。」
私たちの前にある用紙が出されました。
その用紙には、
企業賞の候補になりませんか
と書かれていました。
「今、ぽにさんがリーダーをしている技術案件、部署長が上に通してノミネートできるよう根回ししてくれたんだ。」
ほへっ?
ホントですか?
「これに通ると、研究費ももらいやすくなる。そして、関わっている人にも、賞金が出る。」
賞金ですか。
それは・・素直に嬉しい。
「うん。僅かだけどね。1案件に、25万円だよ。」
25万円!!
リアルな数字。
いや、家計には助かるよ。
「ぽにさんと佐々木君の名前で申し込もうと思うけど、いいかな。受賞すると25万円を折半することになるからね。」
あっ、うーん。
でも、
お断りしようかな・・
チラッと佐々木君の方を見た時、同じことを考えている雰囲気でした。
次回に続きます
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